PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
The Ninth Wave - Ode to Nature
The Ninth Wave - Ode to Nature
第九次浪潮--大自然礼赞
目で聴き、耳で視る『ベートーヴェン』
"Beethoven" Hearing with Eyes, Seeing with Ears
耳闻目睹 『贝多芬』
3/22~3/29まで 期間限定アーカイブ配信中
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プログラム詳細
Detail
※この公演は終了しました。
日時・会場
Date / Place
Date / Place
出演
脚本/監督:ステファン・ウィンター
作曲:安田芙充央
ピアノ(連弾):フェルハン&フェルザン・エンダー
ピアノ(即興):安田芙充央
クラリネット:ヨアヒム・バーデンホルスト
バス・クラリネット:ギャレス・デイヴィス
企画:髙橋真理子(Neue Klangkunst gGmbH)
※出演者が一部変更となりました。(2020/03/13)
※当初出演を予定しておりましたヴィオラのクリストフ・デジャルダンは、林 徹也に変更となりました。 詳細はこちら(2020/02/05)
Cast
Author/Director:Stefan Winter
Composer:Fumio Yasuda
Piano for four Hands:Ferhan & Ferzan Önder
Improvised Piano:Fumio Yasuda
Clarinet:Joachim Badenhorst
Bass Clarinet:Gareth Davis
Viola:Tetsuya Hayashi, Mari Adachi
Art of Noise and Sound:Aki Tsujita, Ichiro Hosoya
Producer:Mariko Takahashi(Neue Klangkunst gGmbH)
*The cast has been changed from originally announced.
曲目
The Ninth Wave
Ode to Nature
Sound Art after Ludwig van Beethoven
[PART I] 無限の青 Infinite Blue
1. 水と空気 (静かな海と楽しい航海 op.112)
2. 死後の世界 (ピアノ・ソナタ 第30番 op.109)
3. 海の泡 (弦楽四重奏曲 第14番 op.131 & 大フーガ op.133)
[PART II] 深い緑 Deep Green
1. 森 (《フィデリオ》 より 囚人たちの合唱)
2. さまよう (交響曲 第5番 op.67 より 第2楽章)
3. 滝の下 (ミサ・ソレムニス op.123 より ベネディクトゥス)
[PART III] 赤のゾーン Zone Red
1. 三途の川の岸辺 (交響曲 第7番 op.92 より 第2楽章)
2. 赤い雨 (《フィデリオ》 より 囚人たちの合唱)
3. 大きな波 (交響曲 第9番 op.125 より 第4楽章 「歓喜の歌」)
The Ninth Waveはベートーヴェンの楽曲をもとに構成された、音楽、ノイズ・アート、パフォーマンス、映像、視覚芸術を多角的に組み合わせたサウンドアート作品です。
Program
The Ninth Wave – Ode To Nature, written and directed by Stefan Winter, is aspectacular sound, music and film symphony about the war of man against nature, man against man and the tragedy of humans in the incredible beauty of nature.
Nine movements lead into the Infinite Blue, the colour of the sky and the water, the Deep Green, the colour of life and hope and the Zone Red, the colour of danger and war.
Breathtaking images appear on sculptures that come alive and embody creation, finiteness, beauty, hopelessness, search, escape, powerlessness, hate and desolation.
The dancer Aki Tsujita awakes as a fascinating allegory to key works after Beethoven, re-composed by Fumio Yasuda for a first-class ensemble especially formed for this work.
Noises awaken and tell stories from memories.
Nine waves grow in triple rhythms, each more powerful than the last, the Ninth, which comes from the deep, rises slowly, grows to the highest dimension, roars and lets the whole world sink into the red sun.
After that, everything starts all over again and a new world will be born.
The Ninth Wave
Ode to Nature
Sound Art after Ludwig van Beethoven
[PART I] Infinite Blue
1. Water and Air (after Meeresstille und glückliche Fahrt [Calm Sea and Prosperous Voyage] op.112)
2. Afterlife (after Sonata for Piano No.30 op.109)
3. Seafoam(after String Quartet No.14 op.131 and Great Fugue op.133)
[PART II] Deep Green
1. Forest (after “Fidelio” – Prisoners’ Choir)
2. Wandering (after Symphony No.5 op.67 – 2nd. movement)
3. Under the Waterfall (after Missa Solemnis op.123 – Benedictus)
[PART III] Zone Red
1. At the Bank of the River Styx (after Symphony No.7 op.92 – 2nd.movement)
2. Red Rain (after “Fidelio” – Prisoners’ Choir)
3. The Great Wave (after Symphony No.9 op.125 – 4th. movement ‘Ode to Joy’)
動画
Movie
The Ninth Wave
当公演の実施にあたり、Neue Klangkunst gGmbHは、カーゲル=ブルクハルト財団および公益法人ミュンヘン・キリスト教芸術展示協会によって助成を受けています。
Neue Klangkunst gGmbH is supported by Kagel-Burghardt Foundation and VAH, Verein Ausstellungshaus fur christliche Kunst e. V. Munchen.
チケット情報
Ticket
無観客ライブ・ストリーミング配信のみでの実施に伴い払戻しを承ります。詳細は「開催中止・延期公演に関するご案内」をご参照の上、お手続きくださいます様、お願い申し上げます。
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロードThe Ninth Wave - Ode to Nature
文・ステファン・ウィンター
なぜベートーヴェンなのか? 私は彼の音楽の力に魅了されているが、それはしばしば民族社会主義と多くの独裁によって致命的に虐待されている。
彼の作品は啓蒙精神とフランス革命の精神に満ちているにもかかわらず、悲劇的にもベートーヴェンは意図せず専制君主の英雄になる。
ベートーヴェンはナポレオンがヨーロッパの貴族の専制政治を人道的な形態の社会に置き換えると確信して「エロイカ」を捧げるつもりであったが、ナポレオンの帝国宣言にうんざりして献呈を撤回した。
フリードリッヒ・シラーの詩「歓喜の歌」に曲をつけたが、1985年に欧州国歌として歌詞がない「言葉のない歌」となり、自由、平和、連帯、そしてその多様性におけるヨーロッパの統一のシンボルとなった。この有名な詩は、自由、平等、正義の紛れもない声明であるため、欧州国歌から削除されたと言うのは皮肉であろうか?
2013年、地中海のランペドゥーザ島沖で悲劇が発生した。船が沈み、545人以上のアフリカ難民が苦しんだ。船長はエンジンの故障後、緊急信号として毛布に火をつけたが、この火災は制御不能になり船は沈み、155人の生存者のみが救助された。
粉々になり、壊れ、裂け、「言葉のない歌」は無限の青に沈む。破滅的だ。
私の中では、海、カモメ、そして風の音が「歓喜の歌」と混在して鳴っている。音が聞こえるだけでなく、テオドール・ジェリコーの「メデューズ号の筏」———— 人間文明の失敗の象徴 ———— が私の記憶に現れる。
フランスのメデューズ号は、1816年に以前の植民地を再び所有すべくセネガルに出航。中間甲板での火災の後、アフリカから約120キロ離れて座礁。数隻の救命ボートは特権階級者に取られ、船員と兵士を乗せた仮設の筏が救命ボートにけん引される。重い筏は特権者にとって迷惑であり、ロープが切断され150人以上が公海で操縦できなくなる。事故から13日後に筏は発見され、10人のこの悲劇の目撃者のみが生き残った。画家ジェリコーはこのシーンを扱い「メデューズ号の筏」を描いた。
2013年の出来事が私の頭から離れず「The Ninth Wave」の制作を始め、作曲家の安田芙充央に話をした。当時、私はこの悲劇が数多く繰り返されるとは思いもしなかった。
「静かな海と楽しい航海 op.112」に基づいた安田芙充央の作品で始まり、さらに《フィデリオ》の「囚人たちの合唱」、他のベートーヴェンの作品の断片も同様に役割を果たす。最終楽章では「歓喜の歌」が鳴り響く。音楽は音の力と一緒に効果を発揮する。落雷を鳴らし、サイレンを鳴らし、風が鳴り、モールス信号を送る。
音楽とサウンドアートの作品は、第3の要素の映像の詩によって完成される。振付師の辻田暁の身体に映し出された画像は、9つの寓話、9つのシンボルを体現する生きた彫刻になる。
「The Ninth Wave – Ode to Nature」は、自然の美しさにおける人間の悲劇を語る。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
認証:Beethoven Jubiläums GmbH
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
Certified:Beethoven Jubiläums GmbH
- ※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
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