また、ウィーン･フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、NHK交響楽団、アカデミー室内管弦楽団など、世界の一流オーケストラとも共演している。
室内音楽にも情熱を傾けており、ルノー･カピュソンと、ザルツブルク･モーツァルト週間とベルリンのブーレーズ･ホールでモーツァルトのヴァイオリン･ソナタ全曲、ベンジャミン・アップル、ユリアン･プレガルディエンらとは重要な歌曲を共演した。またベルリン･フィルハーモニーおよびウィーン・コンツェルトハウスなどで、オルガニストとしてリサイタルを開いている。作曲家としては、ライプツィヒ･ゲヴァントハウスやヴィンタートゥール･ムジークコレギウムなどより作曲を委嘱され、楽譜はペータースより出版されている。
さらにメクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、ヴィンタートゥール･ムジークコレギウム、ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールなどのアーティスト･イン･レジデンスに選ばれている。
ソロ･アルバムにはソニー･クラシカルより発表された『リスト：交響的情景』、『バッハ、リゲティ、アームストロング』がある。2017年にUnitelよりリリースされた、アムステルダム･コンセルトヘボウでのソロ･リサイタルを収録したDVD『バッハ《ゴルトベルク変奏曲》とその先人たち』は、世界的な評価を受けた。2021年にはドイツ・グラモフォンより『ウィリアム・バード＆ジョン・ブル：作品集』をリリースした。
1992年ロサンゼルス生まれのアームストロングは、フィラデルフィアのカーティス音楽院とロンドンの王立音楽院で学んだ。7歳の頃チャップマン大学で作曲を、カリフォルニア州立大学で物理学を学び始め、のちにペンシルヴェニア大学で化学と数学、インペリアル･カレッジ･ロンドンで数学を学んでいる。さらにパリ第6大学で純粋数学の修士号を得た。　　
2005年からの指導者および助言者であるアルフレッド･ブレンデルは、アームストロングを「偉大なピアノ作品に対して斬新さと繊細さ、情感と知性を結びつける解釈を示している」と評した。2人の師弟関係はマーク･キデル監督の映画『ピアノの椅子に火をつけろ』で描かれている。
2012年、アームストロングはフランスのヒルソンにあるサント テレーズ教会をコンサートや展示会場とするために購入。ここを本拠として、地域および世界に向けた、学際的なプロジェクトを展開し、国際的な注目を集めている。