PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
林 美智子(メゾ・ソプラノ)& 与儀 巧(テノール)
Michiko Hayashi(Mezzo Soprano) & Takumi Yogi(Tenor)
林 美智子(次女高音)& 与儀 巧(男高音)
にほんの歌を集めて
Sing Japanese Songs
日本歌曲集锦
プログラム詳細
Detail
※この公演は終了しました。
日時・会場
旧東京音楽学校奏楽堂
Date / Place
Sogakudo of the Former Tokyo Music School
Date / Place
前东京音乐学校奏乐堂
出演
Cast
曲目
小さな空:武満 徹・作詞作曲(野平一郎・編曲)
鐘が鳴ります:北原白秋・作詞/山田耕筰 ・作曲
早春賦:吉丸一昌・作詞/中田 章・作曲
城ヶ島の雨:北原白秋・作詞/梁田 貞・作曲
お菓子と娘:西條八十・作詞/橋本国彦・作曲
くちなし:高野喜久雄・作詞/高田三郎・作曲
貝がらのうた:三善 晃・作詞作曲
鉾をおさめて:時雨音羽・作詞/中山晋平・作曲
九十九里浜:北見志保子・作詞/平井康三郎・作曲
さくら横ちょう:加藤周一・作詞/別宮貞雄・作曲
○と△のうた:武満 徹・作詞作曲(野平多美・編曲)
死んだ男の残したものは:谷川俊太郎・作詞/武満 徹・作曲
翼:武満 徹・作詞作曲(野平多美・編曲)
えんどうの花:金城栄治・作詞/宮良長包・作曲(中村 透・編曲)
さとうきび畑:寺島尚彦・作詞作曲
芭蕉布:吉川安一・作詞/普久原恒勇・作曲
旅のこころ:高田敏子・作詞/加藤昌則・作曲
夕方の三十分:黒田三郎・作詞/加藤昌則・作曲
さびしいカシの木:やなせたかし・作詞/木下牧子・作曲
夢みたものは:立原道造・作詞/木下牧子・作曲
花:喜納昌吉・作詞作曲
Program
Chiisana Sora:ToruTakemitsu・Lyrics/Music
Kane ga Narimasu:Hakushu Kitahara・Lyrics/Kosaku Yamada・Music
Soushunfu:Kazumasa Yoshimaru・Lyrics/Akira Nakada
Jougashima no Ame:Hakushu Kitahara・Lyrics/Kosaku Yamada・Music
Okashi to Musume:Yaso Saijou・Lyrics/Kunihiko Hashimoto・Music
Kuchinashi:Kikuo Takano・Lyrics/Saburo Takada・Music
Kaigara no Uta:Akira Miyoshi・Lyrics/Music
Hoko wo Osamete:Otoha Shigure・Lyrics/Shinpei Nakayama・Music
Kujukurihama:Shihoko Kitami・Lyrics/Kozaburo Hirai・Music
Sakura Yokocho:Shuichi Kato・Lyrics/Sadao Bekku・Music
○ to △ no Uta:ToruTakemitsu・Lyrics/Music
Shinda Otoko no Nokoshitamonoha:Shuntaro Tanikawa・Lyrics/ToruTakemitsu・Music
Tsubasa:ToruTakemitsu・Lyrics/Music
Endo no Hana:Eiji Kinjo・Lyrics/Choho Miyara・Music
Bashofu:Yasuichi Yoshikawa・Lyrics/Tsuneo Fukuhara・Music
Tabi no Kokoro:Toshiko Takada・Lyrics/Masanori Kato・Music
Yugata no Sanjippun:Saburo Kuroda・Lyrics/Masanori Kato・Music
Satoukibibatake:Naohiko Terashima・Lyrics/Music
Sabishii Kashi no Ki:Takashi Yanase・Lyrics/Makiko Kinoshita・Music
Yumemitamonoha:Michizo Tachihara・Lyrics/Makiko Kinoshita・Music
Hana:Shoichi Kina・Lyrics/Music
チケット情報
Ticket
無観客ライブ・ストリーミング配信のみでの実施に伴い払戻しを承ります。詳細は「開催中止・延期公演に関するご案内」をご参照の上、お手続きくださいます様、お願い申し上げます。
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロード武満徹の「小さな空」は昭和37年、連続ラジオドラマ『ガン・キング』の主題歌として書かれた。子どもの頃の懐かしい感情に、ふと胸を突かれるような歌。「鐘が鳴ります」は、北原白秋の詩に山田耕筰が付曲。遠くの鐘の音を思わせるピアノ前奏に始まり、暮れていく空を背景に、想い人を待つ感傷を歌う。「早春賦」は、中田章が大正2年に作曲した唱歌。作詞の吉丸一昌は、長野県安曇野の雪解け風景に感じ入り、この詩を書いたという。「城ヶ島の雨」は、北原白秋の詩に初めて曲がつけられたもので、作曲は山田耕筰。城ヶ島は三浦半島南端にあり、歌詞にある「利休鼠(りきゅうねずみ)」とは、緑色がかった灰色のこと。「お菓子と娘」は、フランス帰りの西條八十の詩に、橋本國彦による軽妙なメロディが添えられている。お菓子の好きなパリジェンヌたちを通して、ハイカラで溌剌としたパリの空気を伝える。髙田三郎と高野喜久雄の名コンビによる「くちなし」は、亡き父の面影をくちなしに重ね、清々しい旋律にのせて、故人に思いを馳せる。三善晃の「貝がらのうた」は、子どものための合唱曲として作られた。ふるさとを思う気持ちが、穏やかな波のようなメロディによって、やさしく歌い上げられる。「鉾をおさめて」は、遠洋の漁師たちの威勢のよさを描いた時雨音羽の詩に、中山晋平が付曲。藤原義江の歌唱で人々の愛唱歌となった。「九十九里浜」の作曲者は、新しい日本歌曲の創作に貢献した平井康三郎。作詞の北見志保子は大正から昭和に活躍した歌人。清新さあふれる歌曲となっている。文芸評論家・加藤周一による「さくら横ちょう」の詞には、中田喜直も付曲しているが、別宮貞雄のこちらの曲は透徹した詩情を漂わせている。武満徹の「○と△のうた」は、映画『不良少年』の劇中歌として、昭和36年に書かれた。負けず嫌いな主人公(非行少年)の性格が出ていて、愉快さあふれる歌。同じく武満徹の「死んだ男の残したものは」は、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために書かれた反戦歌。歌詞は詩人・谷川俊太郎。さらにもう1曲、武満徹による「翼」は、劇『ウィングス』の主題曲として書かれた器楽曲に、東京混声合唱団の委嘱で歌詞が付けられた。遥かな空の高みに、自由や希望の憧れを抱く歌。
「花」は、沖縄の音楽家・喜納昌吉の代表曲。多数のアーティストがカバーしており、平成18年には文化庁により「日本の歌百選」に選ばれた。「えんどうの花」は、子どもの頃に見た風景を懐かしむ金城栄治の詩に、沖縄民謡の第一人者・宮良長包が心を打つシンプルなメロディを付けた。「さとうきび畑」は、寺嶋尚彦が本土復帰前の沖縄を訪れた際、想を得て書かれた。戦禍の悲しみを歌っており、夏のさとうきび畑を吹き抜ける風の音が印象的に繰り返される。実際の歌詞は11番まである。「芭蕉布」は、戦後沖縄を代表する作曲家・普久原恒勇の曲に、吉川安一が歌詞をつけて、人気を博した。芭蕉布とは、芭蕉の繊維を使った織物で、涼しげな風合いが特徴。「旅のこころ」は、当音楽祭でもおなじみの加藤昌則が、詩人・高田敏子の詩に付曲した。「夕方の三十分」は、詩集『小さなユリと』所収の黒田三郎の詩に、加藤昌則が付曲。夕餉に向かう父と小さな娘の慌ただしくも愛情の染みた時間を描いている。「さびしいカシの木」は、アンパンマンの作者・やなせたかしの詩に付曲した、木下牧子の歌曲集《愛する歌》所収。穏やかな諦念を帯びたメロディに心が動かされる。「夢みたものは」は、24歳の若さで夭逝した昭和初期の詩人・立原道造が、亡くなる前年(昭和13年)に書き留めた詩に木下牧子が付曲。深い哀しみに裏打ちされた、ささやかな幸福への憧れを歌う。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
後援:公益財団法人 台東区芸術文化財団
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
Support:Art & Culture Foundation of Taito
- ※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
- ※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
- ※チケット代金お支払い後における、お客様の都合による変更・キャンセルは承りません。
- ※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
- ※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
- ※営利目的のチケットの転売はいかなる場合でも固くお断りします。正規の方法以外でご購入いただいたチケットのトラブルに関して、当実行委員会はいかなる責任も負いません。