PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
東京春祭 歌曲シリーズ vol.45
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.45
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.45
トマシュ・コニエチュニー(バス・バリトン)&レフ・ナピェラワ(ピアノ)
Tomasz Konieczny(Bass-baritone)& Lech Napierała(Piano)
Tomasz Konieczny(Bass-baritone)& Lech Napierała(Piano)
祖国への想いーー“若きポーランド”、そして現在(いま)
Thoughts on the Homeland –– "Young Poland" and the Present
Thoughts on the Homeland –– "Young Poland" and the Present

プログラム詳細
Detail
※この公演は終了しました。
日時・会場
東京文化会館 小ホール
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan, Recital Hall
Date / Place
东京文化会馆 小音乐厅
出演
バス・バリトン:トマシュ・コニエチュニー
ピアノ:レフ・ナピェラワ
お話:関口時正(東京外国語大学名誉教授/ポーランド文化)
Cast
Bass-baritone:Tomasz Konieczny
Piano:Lech Napierała
Navigator:Tokimasa Sekiguchi
曲目
シマノフスキ:《6つの歌》op.2
全世界が遠のいた
君は死んでいない
霧の中
時おりつらつら、うとうと夢見ていると
君の声が聞こえた
巡礼者
ミェチスワフ・カルウォーヴィチ:
暗く穏やかな海の上で
錆びた木の葉を
広い、広い海原を
おだやかで明るい黄金の日々を
わが魂いたく憂いて
夜の光を浴びて
永遠の夜がくる前に
私のために泣くのはよせ
話しつづけて
ワーグナー:《ヴェーゼンドンク歌曲集》
第1曲 天使
第2曲 止まれ
第3曲 温室にて
第4曲 悩み
第5曲 夢
スタニスワフ・モニューシュコ:
爺と婆
爺さん伍長
コサック
ヘンリク・チシュ:2つのアリア・ブッフォ
トマト博士
そんな気がした
Program
Karol Szymanowski:“Sześć Pieśni” op.2
Daleko został cały świat
Tyś nie umarła
We mgłach
Czasem gdy długo na półsennie marzę
Słyszałem Ciebie
Pielgrzym
Mieczysław Karłowicz:
Na spokojnem ciemnem morzu
Rdzawe liście strząsa z drzew
Po szerokiem, po szerokiem morzu
Pamiętam ciche, jasne, złote dnie
Smutna jest dusza moja
Śpi w blaskach nocy
Przed nocą wieczną
Nie płacz nade mną
Mów do mnie jeszcze
Wagner:“Wesendonck Lieder”
Der Engel
Stehe still!
Im Treibhaus
Schmerzen
Träume
Stanisław Moniuszko:
Dziad i Baba
Stary Kapral
Kozak
Henryk Czyż:Dwie Arie Buffo
Doktor Pomidor
Tak mi się zdawało
[ アンコール曲 ]
R.シュトラウス:献呈[ Encore ]
Strauss Richard:Zueignungチケット情報
Ticket
料金(税込)
全席指定 | U-25 | ネット席 |
---|---|---|
¥5,000 | ¥2,000 | ¥1,500 |
Price(tax included)
All Seats Reserved | U-25 | Live Streaming |
---|---|---|
¥5,000 | ¥2,000 | ¥1,500 |
来場チケット
一般発売
3月7日 [金] 10:00



※当日券の取扱いについて
残席があり会場にて当日券を販売する際、料金は各券種+500円となります。
オンライン・チケットサービス等で事前のご予約をお勧めいたします。
ネット席
発売
- 3月7日 [金] 10:00
ライブ配信のみとなります。会場で開催する公演と同時刻に、ご自身のPC・スマホ・タブレット画面にてご鑑賞いただけます。公演終了後のアーカイブ配信はございません。
ネット席の詳細はこちら
Admission ticket
Release Schedule
March 7 [Fri.] at 10:00



※Same day ticket
If seats are still available on the day of the concert, the same day tickets will be on sale for an additional 500JPY to each ticket price.
We recommend purchasing ticket in advance.
Streaming ticket
Release Schedule
- March 7 [Fri.] at 10:00
Only Live-Streaming is available. You can enjoy the concert through your devices (e.g. computer). There is no archive streaming.
details of the LIVE-Streaming ticket
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロード曲目解説
文・宮山幸久
ポーランドの芸術分野は、1890年代から独立を達成した1918年にかけて、当時ヨーロッパ最先端の精神や技法を積極的に採り入れ、民族主義の枠を越えた創造が指向された。「若きポーランド」と称されるこの運動の文学代表がカジミェシュ・テトマイェル、音楽がカロル・シマノフスキやミェチスワフ・カルウォーヴィチだった。作曲家たちはワーグナーとリヒャルト・シュトラウスの強い感化を受け、楽しい舞曲ではなくショーペンハウアー的な哲学性や複雑精緻な技法などを通して、急速に近代音楽へと発展させた。
シマノフスキは主にヴァイオリン作品が知られるが、創作の半数以上は声楽曲だった。作品2の《6つの歌》は1900/02年、彼が18〜20歳の所産で、すべてテトマイェルのポーランド語詩に基づく。若書きとはいえ文才にも恵まれたシマノフスキの深い内容理解と、ワーグナーやスクリャービン風の鋭敏な感性がすでに現れている。
カルウォーヴィチは高名な言語学者を父に持ち文学と山を愛したが、登山中雪崩に遭い夭折し、その後、展開させ得た実りと未来を失った。彼の歌曲は1895/96年、19〜20歳の所産で、作品1と作品3に含まれる。初々しい感覚に満ちているが、後年「若気の至り」と卑下したという。いずれもポーランド語詩で、今回歌われる9篇では「おだやかで明るい黄金の日々を」「わが魂いたく憂いて」「話つづけて」「暗く穏やかな海の上で」「広い、広い海原を」「錆びた木の葉を」がテトマイェル、「永遠の夜がくる前に」がズィグムント・クラシンスキ、「私のために泣くのはよせ」がヤン・イヴァンスキ、「夜の光を浴びて」はハイネのドイツ語詩をマリア・コノプニツカがポーランド語訳した歌詞による。
若きシマノフスキとカルウォーヴィチは熱烈なワグネリアンで、ことに《トリスタンとイゾルデ》に心酔した。《ヴェーゼンドンク歌曲集》は1857/58年、ワーグナーのパトロンだったヴェーゼンドンクのマティルデ夫人(当時不倫関係にあった)のドイツ語詩に作曲された。《トリスタンとイゾルデ》の予告的作品で、第3曲「温室にて」は第3幕前奏曲に、第5曲「夢」は第2幕の二重唱に転用されている。
「若きポーランド」の作曲家たち共通の師ズィグムント・ノスコフスキはスタニスワフ・モニューシュコ門下だった。オペラの大家モニューシュコはピアノのショパンと並びポーランドの二大巨頭とされる。代表作の歌劇《ハルカ》はコニエチュニーも出演したアン・デア・ウィーン劇場公演の映像が発売されている。今回の3篇はプロ、アマチュアを問わずレパートリー向上のため作られた267曲から成る《家庭愛唱歌集》に収録されている。
「爺と婆」は老夫婦がお互いに先立たれたくないと言い合いながら、いざ死神の登場に本性を表す滑稽な内容。「爺さん伍長」は、ナポレオンのモスクワ遠征の老伍長の奮闘を描くフランスのピエール=ジャン・ド・ベランジェの詩をヴワディスワフ・シロコムラがポーランド語訳したもので、「共通の敵」への気持ちを重ねている。「コサック」は異郷で瀕死の若いコサック兵が、両親へ埋葬はウクライナ人の手以外は嫌だと切望する。
ヘンリク・チシュはまず何よりも指揮者、それもペンデレツキのスペシャリストとして知られた。加えて、多くの著書やテレビ・ラジオのクラシック音楽番組の司会など啓蒙面でも活躍した。バスとピアノのための《2つのアリア・ブッフォ》は1964〜74年頃の作とされ、自身の詩による。トマト博士が患者のキャベツに葉をすべて剥がさせそうとする第1曲と、つかの間のロマンスを描く第2曲、いずれもチシュのユーモアのセンスを発揮している。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
後援:ポーランド広報文化センター
協力:ポーランド音楽出版社
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
Support:Instytut Polski w Tokio
Co-operation:PWM
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