PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
東京春祭 歌曲シリーズ vol.47
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.47
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.47
アドリアン・エレート(バリトン)&クリストフ・トラクスラー(ピアノ)
Adrian Eröd(Baritone)& Christoph Traxler(Piano)
Adrian Eröd(Baritone)& Christoph Traxler(Piano)

プログラム詳細
Detail
日時・会場
東京文化会館 小ホール
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan, Recital Hall
Date / Place
东京文化会馆 小音乐厅
出演
バリトン:アドリアン・エレート
ピアノ:クリストフ・トラクスラー
チェロ:加藤陽子*
Cast
Baritone:Adrian Eröd
Piano:Christoph Traxler
Cello:Yoko Kato*
曲目
シューベルト:さすらい人の月に寄せる歌 D870
ヴェレス:
海の月夜
《異郷からの歌》op.15 より
神秘的な笛
さみしい
シューベルト:
ヴィルデマンの丘をこえて D884
流れの上で D943*
ヴェレス:《時に》op.63
ブラームス:《4つの厳粛な歌》op.121
K.ヴァイル:
《ロスト・イン・ザ・スターズ》より ロスト・イン・ザ・スターズ
《三文オペラ》より 快適な生活のバラード
セーヌ哀歌
《三文オペラ》より 人間は何によって生きるか
《ニッカーボッカー・ホリデイ》より 9月の歌
Program
Schubert:Der Wanderer an den Mond D870
Egon Wellesz:
Mondnacht auf dem Meer
“Lieder aus der Fremde” op.15(Excerpts)
Die geheimnisvolle Flöte
Einsam
Schubert:
Über Wildemann D884
Auf dem Strom D943*
Egon Wellesz:“On Time” op.63
Brahms:“4 ernste Gesänge” op.121
Kurt Weill:
Lost in the Stars (“Lost in the Stars”)
Die Ballade vom angenehmen Leben(”Die Dreigroschenoper”)
Complainte de la Seine
Denn wovon lebt der Mensch(”Die Dreigroschenoper”)
September Song(”Knickerbocker Holiday”)
関連公演
東京春祭 歌曲シリーズ vol.46 カミラ・ニールンド(ソプラノ)&ヨプスト・シュナイデラート(ピアノ)
東京春祭 歌曲シリーズ vol.48 クリストフ・プレガルディエン(テノール)&渡邊順生(フォルテピアノ)
東京春祭 歌曲シリーズ vol.49 デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)&ジェイムズ・ベイリュー(ピアノ)
東京春祭 歌曲シリーズ vol.50 アンドレ・シュエン(バリトン)&ダニエル・ハイデ(ピアノ)
Related performances
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.46 Camilla Nylund(Soprano)& Jobst Schneiderat(Piano)
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.48 Christoph Prégardien(Tenor)& Yoshio Watanabe(Fortepiano)
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.49 David Butt Philip(Tenor)& James Baillieu(Piano)
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.50 Andrè Schuen(Baritone)& Daniel Heide(Piano)
チケット情報
Ticket
料金(税込)
| 全席指定 | U-25 |
|---|---|
| ¥8,000 | ¥2,000 |
Price(tax included)
| All Seats Reserved | U-25 |
|---|---|
| ¥8,000 | ¥2,000 |
来場チケット
先行発売
12月7日 [日] 12:00 〜12月10日 [水] 23:59
歌曲シリーズ5公演セット券(先行発売限定販売) ¥34,500
Myセレクト3(東京文化会館 小ホール公演の中からお好きな3公演を選ぶセット券)
先行販売について
※1公演毎のご予約は一般発売日から開始します。
一般発売
12月14日 [日] 10:00
※U-25チケットは2026年2月13日 [金] 12:00より発売



※当日券の取扱いについて
残席があり会場にて当日券を販売する際、料金は各券種+500円となります。
オンライン・チケットサービス等で事前のご予約をお勧めいたします。
Admission ticket
Ticket Presales
※Set Ticket (Tokyo-HARUSAI Lieder Series 5 Concerts Set / My Select 3)are available only on the Japanese website.
General Ticket Sales
December 14 [Sun.] at 10:00
※U-25 ticket will be on sale on February 13 [Fri.], 2026 at 12:00.


※Same day ticket
If seats are still available on the day of the concert, the same day tickets will be on sale for an additional 500JPY to each ticket price.
We recommend purchasing ticket in advance.
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロード曲目解説
シューベルトの歌曲
「さすらい人の月に寄せる歌」では、歩行のリズムを基調としながら、さすらい人が夜空に輝く月に幸福を見て、憧れを語る一方、「自分は永遠の異邦人である」と悲嘆をもらす。
「ヴィルデマンの丘をこえて」は、詩人シュルツェが叶わぬ恋に苦しんで山野を放浪した時の体験がもとになっている。ヴィルデマン(中部ドイツ・ハルツ山地の鉱山町)を見下ろす、風が吹き荒れるモミの丘陵を、野性的なエネルギーを発しながら傷ついた旅人が駆け抜けていく。
「流れの上で」は、シューベルトが亡くなる1828年に書かれた珠玉の名品。歌曲としては長尺で、編成も独唱とピアノにホルン(またはチェロ)が加わる。主人公は小舟に乗り、岸辺から徐々に離れていき、愛する人に別れを告げる。
ヴェレスの歌曲
「海の月夜」では、マーラー《大地の歌》でお馴染みのハンス・ベートゲの詩が用いられており、月夜の海に浮かぶ小舟の幻想的な情景が歌われる。
《異郷からの歌》に収められた「神秘的な笛」では自然との交感が歌われ、「さみしい」では愛する人がそばにいない心痛が吐露される。
歌曲集《時に》は、3つの詩がそれぞれの視点から「時」の実相に迫る。まず「ああ、薄れゆく喜び」では、17世紀の詩人ジョン・ドライデンの詩を用いて、移ろいゆく時の儚さを嘆く。続く「詩人と1日」の作者エリザベス・マッケンジー(1921–2021)は、詩歌の研究に生涯を捧げた文学者で、生前のヴェレスとも交流があった。歌の中で「詩人にとっての一日は、活動で埋め尽くされた時間の尺度ではなく、独自の気分と声を持つ精神である」と、非日常的な感覚に思いを馳せる。最後の「時に」は、『失楽園』で知られるジョン・ミルトンの作。時間の倦怠からの解脱と「永遠なる時」への賛美が、荘重な言葉で語られる。
ブラームス:《4つの厳粛な歌》
本作が完成したのは、1896年5月7日、それはブラームスが迎えることのできた最後の誕生日であった。当時、最愛のクララ・シューマンは脳卒中で倒れ、死の淵にあった。ブラームス自身も病に侵されており、自らの死期を悟っていた。
全4曲からなり、第1〜3曲が旧約聖書から、第4曲は新約聖書からとられている。第1曲「人の子らの運命は」は、重厚なピアノの連打と下降旋律が「人間に起きることは獣にも起きる」と、不可避な死を冷徹に説く。第2曲「私は顔を向けて見た」は、「死んだ人は幸いだ。しかし、それ以上に幸いなのは、まだ生まれてこない者だ」と徹頭徹尾、厭世的。第3曲「おお死よ、なんとつらいものか」の前半では「満ち足りた者にとっての死の苦味」が、後半では「老いた者にとっての死の甘美さ」が説かれ、ブラームス自身の諦観が露わになる。第4曲「たとえ私が人の子の言葉で語ろうとも」では、それまでの重苦しい雰囲気が一変し、情熱的な旋律のもと、「愛」だけが死の恐怖に打ち勝つと宣言する。
K.ヴァイルの作品
《三文オペラ》はヴァイル&ブレヒトの代表作で、特に挿入歌「マック・ザ・ナイフの歌(メッキー・メッサーのモリタート)」は大ヒットを飛ばした。物語は、貧困層の悪党マッキーと彼らを束ねて金儲けに奔走するピーチャム、そして利権を貪る権力者の姿を通して、資本主義の欺瞞を痛烈に風刺している。
《ロスト・イン・ザ・スターズ》と《ニッカーボッカー・ホリデイ》は、アメリカ亡命後に書かれた音楽劇。先に書かれたのは《ニッカーボッカー・ホリデイ》で、1938年作のミュージカル・コメディ。17世紀のオランダ植民地ニューアムステルダム(マンハッタン)を舞台に、独裁的な新総督ストイフェサントと、命令されることが嫌いな主人公ブロムの対立を描く。「セプテンバー・ソング」は老総督が人生の秋(黄昏)に寄せた歌で、これまでに多くの歌手がカバーしている。《ロスト・イン・ザ・スターズ》は、ヴァイルの死の前年に完成した「ミュージカル・トラジェディ(音楽悲劇)」。アパルトヘイト下の南アフリカを舞台に「人種問題」というシリアスなテーマを扱っている。表題曲の「ロスト・イン・ザ・スターズ」では、広大な宇宙で神を見失った人間の絶望と祈りが歌われる。
「セーヌ哀歌」は、ヴァイルがパリに亡命していた1934年に作られたシャンソン。華やかなパリの街角ではなく、セーヌの「川底」に沈んだ悲しみや死に目を向けたバラードである。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
● 記載の曲目は、当日の演奏順と異なる可能性がございます。
● 未就学児のご入場はお断りいたします。
● ご鑑賞の際、車椅子をご利用のお客様はチケットご予約前に東京・春・音楽祭サポートデスク(050-3496-0202)までお問合せください。
● 企業・学校団体での鑑賞をご希望の方は専用フォームよりお問合せください。
● 公演内容を変更、または公演を中止する可能性がございます。最新情報を音楽祭公式サイトやSNSにてご確認ください。公演中止以外の理由での払戻しはいたしません。
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●Program order may be subject to change.
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●Any changes or cancellations of tickets for any reason on the part of the purchaser after payment would not be accepted.
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●Photos and videos will be taken and recorded at the venue. Please understand that some parts of the lobby and audience seats may be taken or recorded. Thank you for your understanding.
