PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ) ベートーヴェン ピアノ協奏曲 全曲演奏会 II
Rudolf Buchbinder(Piano)Beethoven's Complete Piano Concertos II
Rudolf Buchbinder(Piano)Beethoven's Complete Piano Concertos II

プログラム詳細
Detail
日時・会場
東京文化会館 大ホール
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan, Main Hall
Date / Place
东京文化会馆 大音乐厅
出演
指揮/ピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー
管弦楽:東京春祭オーケストラ
Cast
Conductor/Piano:Rudolf Buchbinder
Orchestra:Tokyo-HARUSAI Festival Orchestra
曲目
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》
Program
Beethoven:
Piano Concerto No.1 in C major op.15
Piano Concerto No.5 in E-flat major op.73 “Emperor”
関連公演
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ) ベートーヴェン ピアノ協奏曲 全曲演奏会 I
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Related performances
Rudolf Buchbinder(Piano)Beethoven’s Complete Piano Concertos I
チケット情報
Ticket
料金(税込)
| S | A | B | C | U-25 |
|---|---|---|---|---|
| ¥12,500 | ¥9,000 | ¥7,000 | ¥5,000 | ¥3,000 |
Price(tax included)
| S | A | B | C | U-25 |
|---|---|---|---|---|
| ¥12,500 | ¥9,000 | ¥7,000 | ¥5,000 | ¥3,000 |
来場チケット
先行発売
11月9日 [日] 12:00~11月12日 [水] 23:59
【対象席種】S/A席、2公演セット券(先行発売限定)S¥22,000 A¥16,000
先行販売について
一般発売
11月30日 [日] 10:00
※U-25チケットは2026年2月13日 [金] 12:00より発売




※トリオ・チケットの対象はS~B席のみ。
※U-25スペシャル★は、4月6日 [月] 公演のみが対象です。
※当日券の取扱いについて
残席があり会場にて当日券を販売する際、料金は各券種+500円となります。
オンライン・チケットサービス等で事前のご予約をお勧めいたします。
Admission ticket
Ticket Presales
November 9 [Sun.] 12:00 to November 12 [Wed.] 23:59
Only available category S/A
※2-performances set tickets are available only on the Japanese website.
Details of presales
General Ticket Sales
November 30 [Sun.] at 10:00
※U-25 ticket will be on sale on February 13 [Fri.], 2026 at 12:00.



※Category S, A and B are acceptable for the Trio ticket.
※U-25 Special★ is only available for the performance on April 6 [Mon.].
※Same day ticket
If seats are still available on the day of the concert, the same day tickets will be on sale for an additional 500JPY to each ticket price.
We recommend purchasing ticket in advance.
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロードベートーヴェンのピアノ協奏曲
ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲は、彼が若きピアニストとしてウィーンに登場してから、シンフォニストとして独自の高みに登りつめるまでの「作曲様式の進化の軌跡」を示している。以下では、作曲順に、各曲の魅力と聴きどころを紹介する。
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19(作曲:1787〜95年頃/初演:1795年)
現在「第1番」「第2番」と呼ばれている協奏曲は、作曲された順番と出版された順番が逆になっている。ピアニストとしてのデビューを飾るため、まず第2番が書かれ(1795年頃)、その後(おそらく、より自信作であった)第1番が書かれた(1798年頃)。ゆえに、この第2番が実質的にベートーヴェンの最初のピアノ協奏曲で、ウィーンでピアニストとして名を上げるために作曲された、若々しい覇気に満ちた作品に仕上がっている。
モーツァルトやハイドンの影響が色濃く感じられる、優雅で古典的なスタイルであるが、随所に見られる力強いアクセント(スフォルツァンド)や、思いがけない転調に、すでにベートーヴェンの個性が強く表れている。
第1楽章:軽快で典雅な雰囲気の中に、ベートーヴェンの情熱的なパッセージがほとばしる。第2楽章(Adagio):非常に深く、内省的な緩徐楽章。若き日の作品でありながら、のちのベートーヴェンを特徴づける精神的な深さを湛えている。第3楽章(Rondo):リズミカルでユーモラスなロンド。ピアノがオーケストラと楽しげに戯れるような、遊び心にあふれたフィナーレである。
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15(作曲:1795〜98年頃/初演:1798年頃)
第2番(作品19)の成功を受けて書かれた、よりスケールが大きく堂々とした作品。ハ長調という調性が持つ、明朗で祝祭的な響きを有している。
第1楽章:冒頭のオーケストラが奏でる、軍隊風の勇壮な第1主題が印象的。ピアノが華やかな技巧を存分に披露する。第2楽章(Largo):静謐で深い祈りを思わせる楽章。クラリネットとピアノによる静かな対話は、息をのむような美しさ。第3楽章(Rondo):快活でスリリングなフィナーレ。ジャズのシンコペーションを思わせるリズミカルな主題が特徴的で、当時の聴衆の熱狂が目に浮かぶ。
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37(作曲:1800〜03年頃/初演:1803年)
本作からベートーヴェンは「傑作の森」と呼ばれる中期スタイルに入る。交響曲第5番《運命》と同じ「ハ短調」という調性を用い、非常に劇的で緊迫感のある協奏曲を生み出した。
それまでの「第1番」「第2番」が「ピアノ独奏付き交響曲」だとしたら、これはピアノとオーケストラが対決する、文字通りの「協奏曲」である。古典派の作風から一歩踏み出し、ロマン派の扉を開いた革新的な作品と言える。
第1楽章:冒頭のオーケストラが提示する、運命の扉を叩くような主題がミステリアスな展開を予感させる。ピアノが登場してからも、両者の葛藤に満ちた対話が続く。第2楽章(Largo):緊張感あふれるハ短調から一転し、幻想的なホ長調という調性で書かれた、夢の中のような楽章。ピアノの静かなアルペジオが聴く人を別世界へと誘う。第3楽章(Rondo):短調の緊張感から、最後は輝かしいハ長調へと転換して曲を閉じる。「暗」から「明」へ向かう、ベートーヴェンが得意とした劇的な構成が確立されている。
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58(作曲:1805〜06年頃/初演:1807年)
ベートーヴェンの中期を代表する傑作であり、5曲の中で最も革新的で、内面的な深みを持つ作品と評される。
第3番や第5番のような「剛」のイメージとは対照的に、内向的かつリリカルで、詩的な性格を持っている。《皇帝》のような派手さはないが、聴けば聴くほど深い魅力に引き込まれる名曲である。
第1楽章(冒頭):当時、協奏曲は必ずオーケストラの壮大な序奏で始まるのが常識だったが、ここでベートーヴェンはそうした因習を打ち破り、ピアノの静かな和音の独奏で曲を開始した。つまり、この冒頭部は「音楽史的な事件」であり、本曲最大の聴きどころでもある。第2楽章(Andante con moto):弦楽器が厳しく無骨な問いかけを放ち、それに対してピアノが優しく、なだめるように応える。この両者の対話が、次第に厳しさを失い、溶け合っていく流れに思わず引き込まれる。第3楽章(Rondo):第2楽章からアタッカで奏される、輝かしく躍動的なフィナーレ。静寂からの解放感が聴衆を包み込む。
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》(作曲:1809年/初演:1811年)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲の頂点に立つ、最も有名で壮大な作品。《皇帝》という通称はベートーヴェン自身が付けたものではないが、まさにその名にふさわしい堂々たる威厳とスケールを誇る。
ナポレオン軍がウィーンを包囲する戦火の中で作曲された。ピアノとオーケストラが一体となって突き進む、まさに「交響的協奏曲」の完成形であり、英雄的な情熱、崇高な美しさ、そして圧倒的なエネルギー感に満ちている。なお、本曲のみ、ベートーヴェンが初演のピアニストを他者に委ねた。
第1楽章(冒頭):第4番とは対照的に、オーケストラのトゥッティに導かれて、ピアノが壮麗なカデンツァ風のパッセージを奏でて始まる。この開始だけで、聴く者は一気に作品世界に引き込まれる。第2楽章 (Adagio un poco mosso):崇高な祈りにも似た、静かで美しい楽章。変ホ長調から遠いロ長調で書かれており、天国的な響きが醸される。第2楽章から第3楽章への移行部は、全協奏曲の中でも最大の聴きどころ。第2楽章が静かに消えていく中、ピアノが次の第3楽章の主題をホルンの響きとともに静かに告げる。そして、クレッシェンドを経て、爆発的なエネルギーで終楽章が開始される瞬間は、鳥肌が立つほど劇的だ。
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ) ベートーヴェン ピアノ協奏曲 全曲演奏会 I
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ⻑調 op.19
ピアノ協奏曲 第4番 ト⻑調 op.58
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ) ベートーヴェン ピアノ協奏曲 全曲演奏会 II
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
● 記載の曲目は、当日の演奏順と異なる可能性がございます。
● 未就学児のご入場はお断りいたします。
● ご鑑賞の際、車椅子をご利用のお客様はチケットご予約前に東京・春・音楽祭サポートデスク(050-3496-0202)までお問合せください。
● 企業・学校団体での鑑賞をご希望の方は専用フォームよりお問合せください。
● 公演内容を変更、または公演を中止する可能性がございます。最新情報を音楽祭公式サイトやSNSにてご確認ください。公演中止以外の理由での払戻しはいたしません。
● チケット代金のお支払い後、お客様のご事情による変更・キャンセルは承りません。
● 営利目的のチケットの転売は固くお断りします。不正転売されたチケットではご入場いただけず、金銭的な保証は一切ございません。正規の方法以外で購入したチケットのトラブルに関して、当実行委員会はいかなる責任も負いません。
● 会場では写真及び動画による撮影・収録を行います。ロビーや客席の模様が一部映り込む場合がございます。予めご了承ください。
●Program order may be subject to change.
●Preschool-aged children are not admitted to entry.
●Please contact
in advance if you use a wheelchair.
●The plan is subject to change, or the concerts are subject to be canceled.
Please check the latest information on our official website and SNS.
Any changes or cancellations of tickets would not be accepted except in case of the cancellation of the concert itself.
●Any changes or cancellations of tickets for any reason on the part of the purchaser after payment would not be accepted.
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A person with an illegally resold ticket is not permitted to enter, and there are no financial guarantees at all.
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●Photos and videos will be taken and recorded at the venue. Please understand that some parts of the lobby and audience seats may be taken or recorded. Thank you for your understanding.
