PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
東京春祭マラソン・コンサート vol.14
Tokyo-HARUSAI Marathon Concert vol.14
Tokyo-HARUSAI Marathon Concert vol.14
《第九》への道——《第九》からの道
The way to "the 9. Symphony", the way from "the 9. Symphony"
The way to "the 9. Symphony", the way from "the 9. Symphony"
歓喜の歌(ベートーヴェン 交響曲 第9番)初演200年に寄せて
'An die Freude'(Beethoven:Symphony No.9)Celebrating the 200th Anniversary of the Premiere
'An die Freude'(Beethoven:Symphony No.9)Celebrating the 200th Anniversary of the Premiere
プログラム詳細
Detail
日時・会場
2024年3月23日 [土]
第I部 13:00(12:30開場)
第II部 16:00(15:30開場)
第III部 19:00(18:30開場)
[各回約90分]
企画構成/お話:小宮正安(ヨーロッパ文化史研究家/横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)
※すべての曲目を室内楽版にて演奏いたします。
【第I部】13:00開演(12:30開場)
死者もまた 生きるのだ——革命の熱気と混乱
出演
ヴァイオリン:白井 圭、直江智沙子
ヴィオラ:瀧本麻衣子
チェロ:門脇大樹
二期会合唱団
ソプラノ:斉藤園子、津金久子
アルト:喜田美紀、小林紗季子
テノール:園山正孝、新海康仁
バス:浅井隆仁、大井哲也
ピアノ:秋元孝介、岡田 将、實川 風
曲目
ベートーヴェン(ワーグナー編):交響曲 第9番 ニ短調 op.125 より 第1楽章 [試聴]
ケルビーニ(ルーフ編):歌劇《水の運搬人》序曲
ワーグナー(クリンドヴォルト編):ジークフリートの葬送行進曲
ベートーヴェン(編曲者不詳):合唱幻想曲 op.80
【第II部】16:00開演(15:30開場)
堪えるのだ よりよい世界のために——保守反動時代の矛盾と混迷
出演
ヴァイオリン:白井 圭
二期会合唱団
ソプラノ:斉藤園子、津金久子
アルト:喜田美紀、小林紗季子
テノール:園山正孝、新海康仁
バス:浅井隆仁、大井哲也
ピアノ:秋元孝介、岡田 将、實川 風、天日悠記子
曲目
ベートーヴェン(チェルニー編):交響曲 第9番 op.125 より 第2楽章
ロンベルク(編曲者不詳):《鐘の歌》より
地中に堅く閉ざされ
親方は鋳型を壊せる
神が喜びを賜った
集まれ集まれ!さあ皆で
調和を目指して
さあ綱の力で
喜びあれ この街に
ロッシーニ(チェルニー編):歌劇《セミラーミデ》序曲 [試聴]
ベートーヴェン(H.ジット編):交響曲 第9番 op.125 より 第3楽章 [試聴]
【第III部】19:00開演(18:30開場)
星の輝く天幕の彼方に その方を探せ——理想世界の希求と探求
出演
二期会合唱団
ソプラノ:斉藤園子、津金久子
アルト:喜田美紀、小林紗季子
テノール:園山正孝、新海康仁
バス:浅井隆仁、大井哲也
ピアノ:秋元孝介、岡田 将、實川 風、天日悠記子
曲目
ベートーヴェン(C.A.d.ヴィンクラー編):劇付随音楽《シュテファン王》序曲 op.117
作曲者不詳:歓喜に寄す
C.F.シュルツェ:歓喜に寄す
C.F.ツェルター:歓喜に寄す
シューベルト:歓喜に寄す
H.G.ネーゲリ:歓喜に寄す
リスト:《ボンのベートーヴェンカンタータ》によるピアノ小品
モーツァルト:主の御慈しみを K.222 [試聴]
ベートーヴェン(リスト編):交響曲 第9番 op.125 より 第4楽章 [試聴]
【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
関連動画
インターネットラジオOTTAVAで2月6日に放送された、小宮正安さんご出演「OTTAVA Now!×ぴあクラシック」の様子をご覧いただけます。「東京春祭マラソン・コンサート vol.14 《第九》への道——《第九》からの道 歓喜の歌(ベートーヴェン 交響曲 第9番)初演200年に寄せて」についてのトーク、ぜひご覧ください!
Date/Place
March 23 [Sat.], 2024
Part I 13:00(Door Open at 12:30)
Part II 16:00(Door Open at 15:30)
Part III 19:00(Door Open at 18:30)
[Each concert is about 90min.]
Tokyo Bunka Kaikan, Recital Hall
Program Planner/Navigator:Masayasu Komiya(Cultural historian of Europe / Professor at Institute of Urban Innovation, Yokohama National University)
※All program will be performed in chamber version.
Part I 13:00(Door Open at 12:30)
Auch die toten sollen leben!——Excitement and chaos of revolution
Cast
Violin:Kei Shirai, Sachiko Naoe
Viola:Maiko Takimoto
Cello:Hiroki Kadowaki
Nikikai Chorus Group
Soprano:Sonoko Saito, Hisako Tsugane
Alto:Mik Kita, Sakiko Kobayashi
Tenor:Masataka Sonoyama, Yasuhito Shinkai
Bass:Takahito Asai, Tetsuya Oi
Piano:Kosuke Akimoto, Masaru Okada, Kaoru Jitsukawa
Program
Beethoven(arr. by Wagner):Symphony No.9 in D minor op.125 1st. mov.
Luigi Cherubini(arr.by Ruf):“Les deux journées” Ouverture
Wagner(arr. by Karl Klindworth):Siegfried’s Funeral March
Beethoven(arr. by Anon.):Fantasia
Part II 16:00(Door Open at 15:30)
Duldet für die beßre welt!——Contradiction and confusion of conservative reaction
Cast
Violin:Kei Shirai
Nikikai Chorus Group
Soprano:Sonoko Saito, Hisako Tsugane
Alto:Mik Kita, Sakiko Kobayashi
Tenor:Masataka Sonoyama, Yasuhito Shinkai
Bass:Takahito Asai, Tetsuya Oi
Piano:Kosuke Akimoto, Masaru Okada, Kaoru Jitsukawa, Yukiko Tennichi
Program
Beethoven(arr. by Czerny):Symphony No.9 in D minor op.125 2nd. mov.
Andreas Romberg(arr. by Anon.):Das Lied von der Glocke(Excerpts)
Fest Gemauret in Der Erden
Der Meister kann die Form zerbrechen
Freude hat mir Gott gegeben
Herein, herein! Gesellen Alle
Zur Eintracht
Jetzo mit der Kraft des Stranges
Freude dieser Stadt bedeute
Rossini(arr. by Czerny):“Semiramide” Overture
Beethoven(arr. by Hans Sitt):Symphony No.9 in D minor op.125 3rd. mov.
Part III 19:00(Door Open at 18:30)
Such’ ihn überm sternenzelt!——Desire and quest for the ideal world
Cast
Nikikai Chorus Group
Soprano:Sonoko Saito, Hisako Tsugane
Alto:Mik Kita, Sakiko Kobayashi
Tenor:Masataka Sonoyama, Yasuhito Shinkai
Bass:Takahito Asai, Tetsuya Oi
Piano:Kosuke Akimoto, Masaru Okada, Kaoru Jitsukawa, Yukiko Tennichi
Program
Beethoven(arr. by Winkler):“King Stephen” Overture
Anon:An die Freude
C.F.Schulze:An die Freude
Carl Friedrich Zelter:An die Freude
Schubert:An die Freude
Hans Georg Nägeli:An die Freude
Liszt:Bonner Beethoven-Cantata
Mozart:Misericordias Domini
Beethoven(arr. by Liszt):Symphony No.9 in D minor op.125 4th. mov.
チケット情報
Ticket
料金(税込)
全席指定
各回券 | 3公演通し券 | U-25(各回) | ネット席(各回) |
---|---|---|---|
¥4,000 | ¥9,000 | ¥2,000 | ¥1,200 |
Price
All reserved seat
1 Concert | 3 Concerts | U-25(1 Concert) | Live Streaming(1 Concert) |
---|---|---|---|
¥4,000 | ¥9,000 | ¥2,000 | ¥1,200 |
来場チケット
発売スケジュール
●全席指定(各回/3公演通し券)
2024年1月21日[日]10:00
●U-25
2024年2月15日[木]12:00
※先行発売はございません。
※通し券はトリオ・チケット対象外。
ネット席
発売スケジュール
- 2024年2月23日[金・祝] 12:00
ライブ配信のみとなります。会場で開催する公演と同時刻に、ご自身のPC・スマホ・タブレット画面にてご鑑賞いただけます。公演終了後のアーカイブ配信はございません。
ネット席の詳細はこちら
Admission ticket
Release Schedule
January 21 [Sun.], 2024 at 10:00
Streaming ticket
Release Schedule
- February 23 [Fri.], 2024 at 12:00
Only Live-Streaming is available. You can enjoy the concert through your devices (e.g. computer). There is no archive streaming.
details of the LIVE-Streaming ticket
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロード《第九》への道——《第九》からの道
【第Ⅰ部 死者もまた 生きるのだ――革命の熱気と混乱】
解説:小宮正安
《第九》という呼称で知られるベートーヴェンの《交響曲 第9番》。その成立に関しては紆余曲折があり、1815年頃にスケッチ帳に萌芽が現れた後、1817年にロンドンのフィルハーモニック協会から新作交響曲を委嘱され、実際の作曲が始まる。ただし、同時期に大作《ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)》の作曲に取り組んでいたこともあり、曲作りが本格化したのは1822年以降であり、全曲が完成したのは1824年のことだった。そして同年5月7日、彼の本拠地であったウィーンのケルントナー門劇場で初演がおこなわれた。
いずれにしても《第九》は、器楽曲であるはずの交響曲に声楽が導入されている点も含め、空前絶後、演奏至難の作品として、なかなか全曲上演の機会に恵まれなかった。そうした状況の中、当作品の普及に尽力した1人が、ベートーヴェンを崇拝していたワーグナー(1813–83)。彼は18歳を迎えた1831年に当作品をピアノ独奏用に編曲し(第4楽章は声楽も入るようになっている)、曲の普及に努めた。
なお《第九》は、ベートーヴェン作品の代名詞のように言われる「闘争を経て勝利へ至る」典型的な一例である。特に第1楽章は文字通りの闘いの音楽であり、しかもその終結部には、闘いに斃れた存在に捧げる葬送行進曲のような楽想すら現れる。だがこうした曲の世界は、実のところベートーヴェンの専売特許ではない。ベートーヴェン自身、優れた同僚音楽家として認めていたケルビーニ(1760–1842)もその1人。特に1800年にパリで初演された歌劇《水の運搬人》(《二日間》という題名でもある)は、理不尽な罪で捕らわれの身となった主人公が、最後は正義の力によって解放されるという内容だ。
そうした世界観やそれにふさわしい楽曲のあり方を、ベートーヴェンも《第九》をはじめとする諸作品に積極的に採り入れていく。となると、その崇拝者であり後継者であることを強烈に自認していたワーグナー自身が、ベートーヴェンの音楽世界を、自らの作品に取り入れていったのは当然だろう。特に、畢生の大作である楽劇《ニーベルングの指環》の最後を飾る《神々の黄昏》(作曲は1869年から74年にかけてだが、作品そのものの草案は1848年にまで遡る)では、その大詰めで英雄ジークフリートが死を迎える中、悲劇的であると同時に輝かしさにも満ちた葬送行進曲が出現する。
ところでベートーヴェンの創作過程には、《第九》作曲以前から、その萌芽となる動きを見ることができる、1808年に作られた《合唱幻想曲》(原題は《ピアノ、合唱、オーケストラのための幻想曲》)もその1つで、深刻な曲想の後に《第九》の象徴ともいえる「歓喜に寄す」に似たテーマが現れる点、最後に声楽が用いられる点において、《第九》の先駆けともいえる(さらに「歓喜に寄す」に似たテーマは、1794年あるいは95年に作曲された声楽曲《愛されざる男のため息――応える愛》の後半部分にも登場する)。
歌詞の出典については色々と議論されてきたが、最近では、ベートーヴェンと同時代にウィーンで活躍していた詩人クフナー(1780–1846)によることがほぼ確定している。音楽による調和の世界を描いたその内容も、まさしく《第九》につながるものだ。
【第Ⅱ部 堪えるのだ よりよい世界のために――保守反動時代の矛盾と混迷】
解説:小宮正安
《第九》という呼称で知られるベートーヴェンの《交響曲 第9番》。その成立に関しては紆余曲折があり、1815年頃にスケッチ帳に萌芽が現れた後、1817年にロンドンのフィルハーモニック協会から新作交響曲を委嘱され、実際の作曲が始まる。ただし、同時期に大作《ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)》の作曲に取り組んでいたこともあり、曲作りが本格化したのは1822年以降であり、全曲が完成したのは1824年のことだった。そして同年5月7日、彼の本拠地であったウィーンのケルントナー門劇場で初演がおこなわれた。
いずれにしても《第九》は、器楽曲であるはずの交響曲に声楽が導入されている点も含め、空前絶後、演奏至難の作品だった。それをある意味逆手にとり、ピアノ用に編曲したのが、ベートーヴェンの弟子であり、また名ピアニストでもあったチェルニー(1791–1857)。彼が1829年に出版した《第九》のピアノ連弾版は、オリジナルの音響世界をあえて切り詰めた編成に置き換えることで生まれる、独自のエネルギーや躍動感を宿したものとなっている。中でも本日取り上げる第2楽章は、《第九》初演の際にアンコールがおこなわれたほどの人気を誇った。しかもその要因が、フランス革命に熱狂する一方で、革命自体の行き詰まりと引き換えに台頭した保守反動体制に従わざるを得なかった当時の人々の不満に訴えかけるものだった、という見方もある。
たしかに1789年にフランス革命が勃発してからしばらくすると、革命自体が混乱に陥り、血で血を洗う内輪争いに憂慮を示す人々も出てきた。詩人のシラー(1759–1805)もその1人で、彼が1799年に書いた《鐘の歌》は、革命後に市民がよりよい社会をいかに構築すべきかがテーマになっている。それに大きく影響されたのが、ベートーヴェンとも親交のあったロンベルク(1767–1821)。彼が1809年に作曲した同名の作品は、独唱、合唱、管弦楽が織りなす長大な作品で、大勢の市民が声を合わせ、音楽を通じて来るべき理想世界を構築しようとする「合唱バラード」(《合唱幻想曲》や《第九》もその一ジャンルと考えられる)となっている。
やがて保守反動体制がヨーロッパ中に敷かれる中、特にその牙城となったウィーンでは、イタリア出身のロッシーニ(1792–1868)の歌劇が大人気となった。そうした状況の中、家庭をはじめ様々な場所でロッシーニの歌劇を楽しめるよう編曲物の楽譜も出版されてゆく。1822年から23年にかけて作曲された歌劇《セミラーミデ》序曲を、チェルニーがピアノ連弾用に編曲したバージョンもその1つである。
《第九》は、その空前絶後のスケールゆえ、弦楽四重奏等の室内楽編成に交響曲を編曲して家庭で楽しむという当時の演奏スタイルとは、一線を画す存在だった。結果、弦楽器を伴う編曲版が非常に少なかったのだが、19世紀後半になるとその傾向も緩み始める。ボヘミア出身のヴァイオリニストであるジット(1850–1922)によるヴァイオリンとピアノのための編曲版もその1つで、本日はその中から限りない歌心と平安に満ちた第3楽章が演奏される。
【第Ⅲ部 星の輝く天幕の彼方に その方を探せ――理想世界の希求と探求】
解説:小宮正安
《第九》という呼称で知られるベートーヴェンの《交響曲 第9番》。その成立に関しては紆余曲折があり、1815年頃にスケッチ帳に萌芽が現れた後、1817年にロンドンのフィルハーモニック協会から新作交響曲を委嘱され、実際の作曲が始まる。ただし、同時期に大作《ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)》の作曲に取り組んでいたこともあり、曲作りが本格化したのは1822年以降であり、全曲が完成したのは1824年のことだった。そして同年5月7日、彼の本拠地であったウィーンのケルントナー門劇場で初演がおこなわれた。
いずれにしても《第九》は、器楽曲であるはずの交響曲に声楽が導入されている点も含め、空前絶後、演奏至難の作品だった。ただし、その声楽部分の中心を成すいわゆる「喜びの歌」の旋律は徐々に広まり、やがて《第九》、さらには理想世界の探究者としてのベートーヴェンの代名詞とでもいうべき存在へと変容を遂げていく。
「喜びの歌」のそのままの旋律がベートーヴェンの作品に登場するのは、1811年に書かれた劇付随音楽《シュテファン王》序曲。シュテファン王とは、ハンガリーの初代国王イシュトヴァーン1世(969–1038)のことで、劇の筋書も、様々な苦闘を経ながらハンガリーの建国を成し遂げていく彼の歩みを描いたものとなっている。「喜びの歌」の基となったテキストは、シラー(1759–1805)が1785年に書いた頌歌「歓喜に寄す」(彼の死後に改訂版も出版された)である。若き日のベートーヴェンがこの作品に魅了されたことは有名だが、彼が《第九》を作るはるか前から「歓喜に寄す」には様々な人々(その中には、ツェルター〈1758–1832〉、シューベルト〈1797–1828〉、ネーゲリ〈1773–1836〉など、ベートーヴェンの同時代にドイツ語圏で活躍した作曲家が多数含まれる)が曲を付けており、中にはフランスの革命歌《ラ・マルセイエーズ》を彷彿させるものもある。
幼い頃にベートーヴェンに会い、その未来を嘱望されたという〝伝説〟のあるリスト(1811–86)も、彼の崇拝者だった。そんな彼は、ベートーヴェンの故郷ボンに1845年に記念像が建立されるにあたり、その資金集めに奔走した。さらに、声楽と管弦楽という編成としては、彼にとって初となる《ボンのベートーヴェン・カンタータ》を作曲。それからほどなくして、そのハイライトもピアノ小品として出版されている。
なお「喜びの歌」の旋律そのものは、ベートーヴェン以外の作曲家の作品にも聴くことができる。例えば1775年、モーツァルト(1756–91)がミュンヘンでの演奏旅行中に作った宗教曲《主の御慈しみを》もその1つ。歌声を合わせて神を讃えるというその内容は、歓喜を歌声で賛美する「喜びの歌」の世界ときわめて近いところにある(なおモーツァルトのこの作品は、ベートーヴェンの生前に既に楽譜として出版されていた)。
リストは、有名ピアニストとして活躍していたこともあり、《第九》をピアノだけで演奏する編曲作業にも力を注いだ。1851年に編曲がおこなわれた2台ピアノ用、さらに1865年に完成された独奏ピアノ用のバージョンは、その結晶に他ならない。本日はその中から、あえて声楽部分もピアノに置き換えた第4楽章が取り上げられる。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
協力:オットー・ビーバ(Dr. Dr. h.c. Otto Biba)
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
Co-operation:Dr. Dr. h.c. Otto Biba
●記載の曲目は、当日の演奏順と異なる可能性がございます。
●未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
● ご来場の際、車椅子をご利用のお客様は東京・春・音楽祭実行委員会(03-5205-6443)までお問合せください。
● 急遽、公演内容や実施方法を変更、または公演を中止する可能性がございます。
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出演者・曲目変更による払戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
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● 公演中止以外の理由での払戻しはいたしません。
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