PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
東京春祭 歌曲シリーズ vol.29
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.29
Tokyo-HARUSAI Lieder Series vol.29
クリスティアン・エルスナー(テノール)&ゲロルト・フーバー(ピアノ)
Christian Elsner (Tenor)& Gerold Huber (Piano)
Christian Elsner (Tenor)& Gerold Huber (Piano)
Streaming(Pre-recorded)
プログラム詳細
Detail
日時・会場
東京文化会館 小ホール
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan Recital Hall
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan Recital Hall
出演
テノール:クリスティアン・エルスナー
ピアノ:ゲロルト・フーバー
Cast
Tenor:Christian Elsner
Piano:Gerold Huber
曲目
シューベルト:《冬の旅》D911[試聴]
【試聴について】 [試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
Program
Schubert (1797-1828): “Winterreise” D911
チケット情報
Ticket
来場チケット
※公演中止
ネット席
※公演中止
Admission ticket
Cancelled
Streaming ticket
Cancelled
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロードシューベルト:《冬の旅》
《冬の旅》は、《美しき水車小屋の娘》と同様にヴィルヘルム・ミュラーの詩集に付曲した、1827年の作品。ミュラーは同年9月、33歳で急逝し、シューベルトも翌年11月、31歳の若さで世を去った。
全体は2部に分かれ、24の歌曲からなる。26歳の時に体調を崩して以来、シューベルトの健康状態は思わしくなく、経済的に困窮するにつれ、次第に死について考えるようになった。そうした折、シューベルトは詩集『冬の旅』に出会う。《水車小屋》は恋の始まりから描かれていたのに対し、《冬の旅》に登場する若者は初めから失恋している。シューベルトは、絶望に打ちひしがれ、町を捨ててさまよい歩く若者の姿に、自らの心境を重ね合わせたのかもしれない。
なお《冬の旅》の曲順に関しては、少々説明が必要かと思われる。1823年、ミュラーは12編の連作詩を『冬の旅』としてポケット誌『ウラーニア』に発表。翌年、ミュラーはこれに12編の詩を書き足したが、既存の12編の順番は変えず、書き足した12編をその間に挿入するかたちで組み込んで24編にまとめ、『遍歴ホルン吹きの遺稿詩集』に収録した。
いっぽうシューベルトは、最初に『ウラーニア』に掲載された『冬の旅』12編のみを知り、数週間で作曲を終えた。しかしその後、『遍歴ホルン吹きの遺稿詩集』に収録された全24編の『冬の旅』を知るに至り、書き足された12編に新たに曲を付け、すでに作曲済みの12編を第1部として固定し、後続の12編のうち「幻の太陽」と「勇気」の順番だけを入れ替えて、第2部とした。こうした過程を経たため、ミュラーが残した詩集『冬の旅』と、シューベルトの歌曲集《冬の旅》とでは、詩の順序が異なるという現象が発生した。
本作は、言うまでもなくドイツ・リートにおける金字塔であり、シューベルトの3大歌曲集のなかでもひときわ人気が高い。冒頭の「おやすみ」では凍てつく夜、恋に破れた若者が重い足取りで町を出ていく。全体を貫く歩行のリズムが、若者の心の揺れをつぶさに描出する。第5曲「菩提樹」は特に有名で、多くの人に愛唱されている。3連符の伴奏により、菩提樹の枝葉が風にざわめくさまが表現される。優美な旋律は若者の心境に応じてかすかな光を帯びたり、底知れぬ闇に覆われたりする。第24曲「辻音楽師」では全体を通じて空虚五度が奏され、そのうえで若者が目にした侘びしげな風景が描かれる。これは、辻音楽師が廻すハーディ・ガーディの音を描写したもので、調性から浮遊した不思議な印象を与える。絶望に打ちひしがれ、あてどなく彷徨う若者の心に救いは訪れるのか……。その姿に時に寄り添い、時に突き離すかのごとく紡がれていく音楽は、今なお人々の心を惹きつけてやまない。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
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