東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
ミュージアム・コンサート
Museum Concert
博物馆音乐会
橋本杏奈(クラリネット)
Anna Hashimoto(Clarinet)
桥本杏奈(单簧管)
canceled
プログラム詳細
Detail
日時・会場
国立科学博物館 日本館講堂
Date / Place
National Museum of Nature and Science Japan Gallery Auditorium
Date / Place
国立科学博物馆 日本馆讲堂
出演
Cast
Clarinet:Anna Hashimoto
Piano:Miki Takaki
曲目
ニルス・ゲーゼ:クラリネットとピアノのための4つの幻想曲 op.43 [試聴]
レオナルド・スキアーヴォ:アルバムの3葉のしおり(Tre Foglie d’Album)(日本初演)
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番 変ホ長調 op.120-2 [試聴]
アレック・テンプルトン:ポケット・サイズ・ソナタ 第1番 [試聴]
サー・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:3つの間奏曲 op.13 [試聴]
マルティヌー:クラリネットとピアノのためのソナティナ [試聴]
アレクサンドル・ローゼンブラート:カルメン幻想曲 [試聴]
【試聴について】 [試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
Program
Niels Gade(1817-90):Fantasiestücke op.43
Leonardo Schiavo(1983-):Tre Foglie d’Album (Japan Premiere)
Brahms (1833-97):Sonata for Clarinet and Piano No.2 in E-flat major op.120-2
Alec Templeton(1909-63):Pocket Size Sonata No.1
Sir Charles Villiers Stanford(1852-1924):3 Intermezzi op.13
Martinů(1890-1959):Sonatina for Clarinet and Piano
Alexander Rosenblatt(1956-):Carmen Fantasy
チケット情報
Ticket
公演中止に伴い払戻しを承ります。詳細は「払戻しに関するご案内」をご参照の上、お手続きくださいます様、お願い申し上げます。
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロードN.ゲーゼ:クラリネットとピアノのための4つの幻想曲
ニルス・ゲーゼは、19世紀デンマークの作曲家。メンデルスゾーンに認められ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者としても活動した。幻想曲とは、決まった形式を持たず、楽想の自由な羽ばたきを表現するもの。クラリネットとピアノによる幻想小曲集と言えば、シューマンの作品73(1849)が想起されるが、本曲(1864)もシューマンの作品を意識して書かれているのだろう。4楽章構成で、ドイツ・ロマン派の影響が濃厚に感じられ、甘美な旋律と民謡のような素朴さが随所に顔を覗かせる。
L.スキアーヴォ:アルバムの3葉のしおり
フルート奏者で音楽学者でもあるレオナルド・スキアーヴォは、イタリアの気鋭の作曲家。クラリネットのために書かれた本曲は昨年、世界初演されたばかりで、日本では今回が初演となる。作曲者の言によれば、「世の全ての葉に捧げるこの小曲のタイトルは、イタリア語のFogli(小品)とFoglie(葉)の語呂遊び。1楽章および3楽章は、リズミカルで力強く、歓喜に満ちたもので、葉の色と光を表わす。ゆったりとした2楽章は、美をイメージしている」とのこと。
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番
ブラームスはその晩年、名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトの演奏から強いインスピレーションを受け、クラリネットの名曲を立て続けに発表した。なかでも1894年に作られた2曲のクラリネット・ソナタは、ブラームスにとって最後のソナタとなった。この第2番は、終始穏やかな表情を持っている。優美な主題で始まる第1楽章は温かさと優しさに満ちている。第2楽章はスケルツォに近い間奏曲で、哀愁漂う旋律が奏でられる。第3楽章はブラームスが得意とした変奏曲形式で、抒情的な主題に5つの変奏が続く。
A.テンプルトン:ポケット・サイズ・ソナタ 第1番
生まれながらにして全盲だったが、絶対音感を持ち、すでに5歳で作曲を始めたという神童アレック・テンプルトンは、イギリス出身の作曲家・ピアニスト。26歳でアメリカに渡り、テレビやラジオでも活躍した。本曲はジャズ風のお洒落な作品で、タイトルの通りコンパクトな3つの楽章が並ぶ。特に第3楽章「イン・リズム」は、不思議なメロディ・ラインが印象的。
C.スタンフォード:3つの間奏曲
サー・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードは、アイルランド・ダブリンの裕福な家庭に生まれた作曲家・教育者。彼の門下からは、ホルストやヴォーン・ウィリアムズなど高名な作曲家が輩出されている。3つの間奏曲からなる本作は、1880年に作曲された。全曲を通じて、その根底には深い憂愁が湛えられているが、優しい楽想によって時に慰められ、時に鼓舞される。クラリネットの繊細で柔らかな音色を効果的に引き出した作品と言える。
マルティヌー:クラリネットとピアノのためのソナティナ
チェコ出身のボフスラフ・マルティヌーは非常に多産な作曲家で、生涯の作品数は400曲近くにものぼる。ジャンルも交響曲からオペラまで多岐にわたり、室内楽にも多くの作品を残している。マルティヌー晩年の1956年に作曲された本曲は、3楽章からなり、華やかなモダンさを持っている。特にクラリネットとピアノとの掛け合いが楽しい曲である。
A.ローゼンブラート:カルメン幻想曲
アレクサンドル・ローゼンブラートは、ユダヤ系ロシア人の作曲家。生地モスクワを拠点に活動しており、クラリネットとピアノのための本曲は1994年の作曲。ローゼンブラートの作品は、エンターテインメント性を有し、ジャンルを越えた音楽語法を駆使することでも知られる。本曲もジャズの語法を取り入れた自在な編曲により、従来の「カルメン幻想曲」のなかでも異色の作品となっている。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
共催:国立科学博物館
協力:タカギクラヴィア株式会社
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
Co-presentor:National Museum of Nature and Science
Co-operation:Takagi Klavier Inc.
- ※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
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