PROGRAM
プログラム
東京・春・音楽祭
Spring Festival in Tokyo
ブリテン《カンティクル》
Britten “Canticle”
Britten “Canticle”
没後50年に寄せて
Commemorating the 50th Anniversary of His Death
Commemorating the 50th Anniversary of His Death

プログラム詳細
Detail
日時・会場
東京文化会館 小ホール
Date / Place
Tokyo Bunka Kaikan, Recital Hall
Date / Place
东京文化会馆 小音乐厅
出演
Cast
Tenor:Tetsuya Mochizuki
Baritone:Hibiki Ikeuchi
Countertenor:Toshiharu Nakajima
Horn:Nobuaki Fukukawa
Harp:Rino Kageyama
Piano:Tomoki Kitamura
曲目
ブリテン:
カンティクル 第1番 op.40「愛する人は私のもの」
カンティクル 第2番 op.51「アブラハムとイサク」
カンティクル 第3番 op.55「なお雨は降る」
カンティクル 第4番 op.86「東方の博士の旅」
カンティクル 第5番 op.89「聖ナルキッソスの死」
ハープのための組曲 op.83 より
夜の小品(ノットゥルノ)
《民謡編曲集》 より
Program
Britten:
Canticle I op.40 “My beloved is mine”
Canticle II op.51 “Abraham and Isaac”
Canticle III op.55 “Still falls the rain”
Canticle IV op.86 “The Journey of the Magi”
Canticle V op.89 “The Death of Saint Narcissus”
Suite for Harp op.83(Excerpts)
Night Piece(Notturno)
Complete Folksong Arrangements(Excerpts)
チケット情報
Ticket
料金(税込)
| 全席指定 | U-25 |
|---|---|
| ¥6,000 | ¥2,000 |
Price(tax included)
| All Seats Reserved | U-25 |
|---|---|
| ¥6,000 | ¥2,000 |
来場チケット
先行発売
12月7日 [日] 12:00 〜12月10日 [水] 23:59
Myセレクト3(東京文化会館 小ホール公演の中からお好きな3公演を選ぶセット券)
先行販売について
※1公演毎のご予約は一般発売日から開始します。
一般発売
12月14日 [日] 10:00
※U-25チケットは2026年2月13日 [金] 12:00より発売



※当日券の取扱いについて
残席があり会場にて当日券を販売する際、料金は各券種+500円となります。
オンライン・チケットサービス等で事前のご予約をお勧めいたします。
Admission ticket
Ticket Presales
※Set Ticket (My Select 3)are available only on the Japanese website.
General Ticket Sales
December 14 [Sun.] at 10:00
※U-25 ticket will be on sale on February 13 [Fri.], 2026 at 12:00.


※Same day ticket
If seats are still available on the day of the concert, the same day tickets will be on sale for an additional 500JPY to each ticket price.
We recommend purchasing ticket in advance.
曲目解説
Song Commentary
曲目解説PDFダウンロードベンジャミン・ブリテンの作品
《カンティクル》
全5曲の《カンティクル》は、ブリテンの創作キャリアのほぼ全期間にわたって、彼のパートナーであったテノール歌手ピーター・ピアーズのために書き継がれた。「カンティクル」の本来の意味は『旧約聖書・詩篇』以外の賛歌のことで、ラテン語の「Canticulum(小さな歌)」に由来する。一方、ブリテンの《カンティクル》は、エディス・シットウェルやT.S.エリオットらの詩を用いながら、愛、苦悩、戦争への恐怖といった現代人のメンタリティを「聖典」の素材のように取り扱った「聖歌」と解することができる。
第1番「愛する人は私のもの」op.40(1947)
編成:テノール、ピアノ
「神への愛・信仰告白」を歌い上げた、官能的で熱烈な作品。流れるようなピアノが美しい。フランシス・クォールズ(17世紀)の詩の内容を見ると、当時は公にすることができなかったピアーズへの愛の告白ともとれる。
第2番「アブラハムとイサク」op.51(1952)
編成:アルト(またはカウンターテナー)、テノール、ピアノ
『旧約聖書・創世記』にある「イサクの奉献」の物語をベースとした対話劇。二人の歌手が「神・父・子」の三者を演じるのだが、「神の声」は、父と子が同じリズムで二重唱を奏でることで、この世ならざる神秘的な響きとして表出される。
第3番「なお雨は降る」op.55(1954)
編成:テノール、ホルン、ピアノ
E.シットウェルの詩を用いた本作は、1940年のロンドン大空襲の「爆弾の雨」と、キリストが流した「血の雨」をオーバーラップさせた、痛切な反戦歌。ブリテンの《カンティクル》の中でも、もっとも演奏頻度が高い傑作である。
第4番「東方の博士の旅」op.86(1971)
編成:カウンターテナー、テノール、バリトン、ピアノ
T.S.エリオットの詩を用いて、老博士が「あの時の旅は、酷いものだった……」と回想する寓話劇。帯域の異なる男声が、ぶつかり合い、溶け合う中で、彼らが置かれた境遇や精神的孤独が音化される。晩年のブリテンの「枯淡の境地」を示す作品。
第5番「聖ナルキッソスの死」op.89(1974)
編成:テノール、ハープ
作曲は死の2年前の1974年。詩は第4番に引き続き、T.S.エリオット。ハープによるクリアーな響きが、ギリシア神話に登場する美青年の自己愛と死のイメージを想起させる。非常に個人的で静謐な「ラスト・カンティクル」となっている。
ハープのための組曲
ウェールズ出身の名ハープ奏者オシアン・エリスのために書かれたソロ作品。ブリテンはもともとハープの扱いに長けており、鋭いリズム、不協和音の衝突、そして複雑なペダル操作による半音階の使用など、演奏難度は非常に高い。
全5楽章構成で、バロック時代の組曲を模している。「第1楽章 序曲」はファンファーレ的な序奏で幕を開ける。「第2楽章 トッカータ」は超絶技巧の見せ場。「第3楽章 ノクターン」は真夜中の冷たい星空のような「夜の音楽」。「第4楽章 フーガ」は短いながらも構成美が光る。「第5楽章 ヒム(賛美歌)」はウェールズの有名な賛美歌「St.Denio」をテーマにした変奏曲。
夜の小品(ノットゥルノ)
第1回リーズ国際ピアノコンクールの課題曲として書かれたソロ作品。曲の構成は、ゆったりとした両端部と、動きのある中間部からなる。表題とも関連する中間部は、バルトークの「夜の音楽」さながらに、鳥の鳴き声や正体不明の物音がカデンツァ風に挿入される。
《民謡編曲集》
《民謡編曲集》は、ピーター・ピアーズのリサイタル・プログラムを充実させるために書き始められた。民謡の単なる編曲にとどまらず、無駄な音を削ぎ落としたうえで、時に不協和音の使用も辞さず、作品の個性を浮き彫りにしている。加えて、ピアノ・パートの充実ぶりも特筆に値する。
全6集(計61曲)の概要を簡単に紹介すると、第1集は英国民謡からなり、「サリー・ガーデン」などを含むもっとも有名な巻。1940年代の米国滞在期、強烈なホームシックにかかっていたブリテンが母国の調べに癒やしを求めて着手されたという。第2集はフランス民謡を取り上げており、若き日のフランス音楽への傾倒がうかがえる。第3集は再び英国民謡の巻。「霧と露」など、ピアノが雄弁に心理描写する中期の名作群となっている。第4集にはアイルランド民謡が登場する。「庭の千草」など、哀愁漂う旋律が聴きどころ。第5集・第6集は英国民謡。前者は晩年のブリテンらしい虚飾を排した響きを特徴とし、後者は(ブリテンが公の場でのピアノ演奏活動を停止したため)ギター奏者のジュリアン・ブリームの協力のもと書かれた。ギター伴奏が民謡の素朴な味わいを巧みに引き出している。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
Organizer:Spring Festival in Tokyo Executive Committee
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