舞台裏での活躍とバランスをとるように、ピアニストとしても舞台に立っており、ヨーロッパの主なコンサート会場でコンサートを行なってきた。例えば、ロンドンのウィグモア・ホール、エディンバラ国際フェスティバル、パリ・オペラ座、ケルン・フィルハーモニー、バーデン＝バーデン祝祭劇場、エルマウ城、ミュンヘンのキュヴィリエ劇場、バイエルン国立歌劇場、ローマのヴィラ・メディチ、マドリードのサルスエラ劇場、ペララーダ城フェスティバルの他、最近ではニューヨークのカーネギー・ホール等が挙げられる。
コンサートでは、バイエルン国立管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、バイエルン放送交響楽団のメンバー等と共演している。また、業界の最も有名なソリストたちとも定期的にコンサートや歌曲リサイタルで共演しており、その中にはアンジェラ・ブラウアー、ディアナ・ダムラウ、リーゼ・ダヴィドセン、サマンサ・ハンキー、ヨナス・カウフマン、ソフィー・コッシュ、ミヒャエル・フォレ、オッカ・フォン・デア・ダメラウ、エレナ・ツァラゴヴァ等がいる。
バイエルン国立歌劇場のオペラ・スタジオで若手ピアニストを指導することによって、音楽家の新しい世代の育成をサポートすることにも積極的である。他にも、ブリュッセルのエリザベート王妃音楽礼拝堂、ブレーメンやベルン、ミュンヘンの音楽院等、ヨーロッパの重要な教育機関で声楽を学ぶ生徒たちの指導にもあたっている。
マスタークラスでの伴奏も務めており、ザルツブルクのモーツァルテウムの他、ウィーンのフォルクス劇場で行なわれたクリスタ・ルートヴィヒのマスタークラスは撮影されてアートハウス・レーベルからDVDとして出版されている。
その抜群の音楽的能力のおかげで、CDレコーディングにあたっての声楽コーチやサウンド・エンジニアとしての役割をしばしば任されている。例えば最近の2つのコラボレーションを挙げるとすれば、ヨナス・カウフマン（ソニー）やマリーナ・レベカ（プリマ・クラシック）等がある。
また、メゾ・ソプラノのソフィー・コッシュとともに「ル・シャン・ドゥ・モンド」レーベルで2枚のCDを収録した。現在は、ソロアルバム『子ども時代の鏡』（プリマ・クラシック）を準備中。