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「東京・春・音楽祭2021」メインビジュアルについて

「東京・春・音楽祭2021」のメインビジュアルはグラフィックデザイナーの鈴木一誌氏にデザインしていただきました。
来春の開催に向けて、公式サイトやポスター等で展開してまいります。

「東京・春・音楽祭2021」デザインについて

デザインには、ふたつの円環状の楽譜を使った。つぎつぎと声部を加えながら、追いかけて歌う輪唱のための楽譜で、15世紀初期のものらしい。楽譜を印刷する技術そのものが15世紀の発明だと聞く。円環に書かれた楽譜だから、理論上は永久に終わらないのだが、声部の加えかたや音程の変化で、メリハリのあるフーガが演じられたと想像する。連続しながらも変化をしていく「東京・春・音楽祭」にふさわしいのではないかと考えた。「東京・春・音楽祭」のイメージカラーであるピンクを映えさせるために、紙面の周囲に白いふちを配し、ことに上部にはたっぷりとした余白をとり、ピアノやチェンバロの鍵盤を連想させる16の色面を配置した。この色面も毎年、変えていくつもりだ。

鈴木一誌・記

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