JOURNAL

ふじみダイアリー 今日のハルサイ事務局

配信も準備着々!今年のハルサイはご自宅でも楽しめます

緊急事態宣言が延長された早春の東京。海外からの入国規制がどうなるのかなど、先行きが見えないなかで、予測できない事態への対応も協議しながらの開幕準備に追われる東京・春・音楽祭事務局です。「ふじみダイアリー」では、現在直面しているさまざまな課題や、準備の進捗状況などをお知らせしています。

 今年の東京・春・音楽祭の大きな注目ポイントのひとつがインターネット配信「東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2021」です。ほぼ全プログラムをライブ配信。3月19日の開幕へ向けて準備も大詰めです。先日は、メイン会場である東京文化会館で、実際のコンサートを利用した配信テストを見学しました。

 この日は、小ホールに設置したカメラの映像を、インターネットではなく、別室に組んだローカルネットワーク上で配信してのテストでした。興味深かったのはマルチアングルの映像。私たちが通常のテレビ番組で見るコンサート中継は、ディレクターがスイッチングでカメラを切り替えて、あらかじめ作り込まれた映像です。これに対してマルチアングルでは、私たち視聴者が自由にカメラを選んで、自分の好きなアングルの映像を見ることができるのです。たとえば(カメラの台数や設置位置にもよりますが)「ここは指揮者を正面から見たい」「好きな奏者だけをとにかくアップで見つづけたい」というニーズをかなえることができるわけです。これ、すごく楽しそう!

 開発スタッフが教えてくれたのですが、配信は、収録映像を単純に「撮って出し」するのではなく、通信環境の違いにかかわらず安定して視聴できるように、いったんバッファーに貯めて、数十秒程度の「時差」をつけて送り出すのだそうです。またマルチアングルでは、各カメラのクロックの誤差を調整するために、GPS衛星から高精度の協定世界時を受信して、複数の映像を同期させているのだそう。難しいことはわからないのですが、世界時刻 !? 衛星 !? ハルサイがなんだか地球規模、宇宙的になってきました。

 配信の開発スタッフは、東京・春・音楽祭実行委員長の鈴木幸一が代表取締役会長兼CEOを務める株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の皆さん。最先端の通信技術が、安定したコンサート配信を支えてくれます。

 ライブ配信は、ご自分のパソコンやスマホ、タブレットのブラウザから専用サイトにアクセスしてご覧ください。インターネット環境さえあれば、世界中のどこにいても東京・春・音楽祭をお楽しみいただけるのです(一部、国内限定配信の公演あり)。上述のマルチアングルと並行して、4K映像を選べる公演も予定していますので、高精細で臨場感たっぷりのリアル映像により、ご自宅にいながらしてコンサートホールの生の雰囲気を感じることも可能に。さらに、オペラなどの声楽公演では、映像に日本語字幕が入るなど、楽しみ方はもっともっと広がっていきそうです。ご期待ください。

 「東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2021」の視聴チケット購入については、こちらをご覧ください。 

 なお、開幕に先立って3月7日(日)20:00~21:00に、ひと足先にライブ配信(無料)をお楽しみいただける試聴配信を実施します。そうそうたるアーティストの皆さんに集まってもらい、東京文化会館小ホールから無観客でお届けする本格的なコンサート。ぜひお楽しみください。視聴方法はこちらから。 





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