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お知らせ
《こうもり》出演者変更のお知らせ
4月18日[金]・20日[日]公演予定の《こうもり》の出演者に変更が生じましたのでお知らせいたします。
当初出演を予定しておりましたロザリンデ役(ソプラノ)のヴァレンティーナ・ナフォルニツァが、妊娠中であることがわかりました。医師から長距離移動は避けるようにと指示を受け、大変残念ではありますが、《こうもり》への出演を見送らざるを得ない事となりました。
代わりまして、アニタ・ハルティヒが出演いたします。
お客様には出演者変更に至りましたことを、心よりお詫び申し上げます。何卒ご了承賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
東京・春・音楽祭実行委員会
ヴァレンティーナ・ナフォルニツァからのメッセージ
親愛なる観客の皆様、 いつも私を応援してくださっている皆さま、大変心苦しいお知らせなのですが、東京・春・音楽祭の《こうもり》で、ロザリンデを歌うことが出来なくなってしまいました。
この決断を下すにあたり熟考を重ねましたが、残念なことに、妊娠のこの時期に長距離の移動は賢明ではないとの医師からの助言があり、私自身とお腹にいる二人の赤ちゃんのためにも、これに従うことにいたしました。
ご承知の通り、 妊娠はどんな身体にとってもそうですが、特にオペラ歌手にとっては、大きな挑戦です。私はレオ(第一子)を妊娠している間、ずっと働いていましたが、それはとても慎重な体調管理の基でこそ可能なことでした。 今回、私は双子を妊娠しており、身体への影響は計り知れません。私たち 3 人がこれから数ヶ月間、健康で安全に過ごせるようにするためには、何がベストなのかを知っている専門家の意見に耳を傾けることがとても重要だと感じています。
もちろん、ロザリンデを歌うために大好きな日本に行くことができないのは、 本当に残念です。何カ月も準備してきましたし、心から楽しみにしていました。ですが、きっとまた、東京・春・音楽祭で歌う機会がやってくると信じているし、 もう今からその日が待ち遠しいで
す。
皆様のたゆまぬご支援をどうもありがとうございます。 そして、 この難しい決断を理解していただける優しさに感謝いたします。
愛を込めて。
ヴァレンティーナ・ナフォルニツァ
《こうもり》(演奏会形式)
2025年4月18日 [金] 15:00開演(14:00開場)
2025年4月20日 [日] 15:00開演(14:00開場)
東京文化会館 大ホール
ロザリンデ(ソプラノ)
変更前 ヴァレンティーナ・ナフォルニツァ
↓
変更後 アニタ・ハルティヒ
※この変更に伴う払戻しはいたしかねます。何卒ご了承ください。

ルーマニア出身のソプラノ歌手で、今日最も引く手あまたのオペラ・スターの一人。クルジュ=ナポカのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーで学ぶ間に、国内外における数々の声楽コンクールに入賞、2006年にルーマニア国立歌劇場の《ラ・ボエーム》ミミでデビューした。09~14年までウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとして活動、《ラ・ボエーム》ムゼッタで国際的なデビューを果たした。同歌劇場では、《魔笛》パミーナ、《コジ・ファン・トゥッテ》デスピーナ、《ドン・ジョヴァンニ》ツェルリーナ、《ラ・ボエーム》ミミ、《フィデリオ》マルツェリーネ、《カルメン》ミカエラ、《フィガロの結婚》スザンナ等、数多くの有名な役を披露した。
世界の主要なオペラハウスにもいくつか出演しており、例えばバイエルン国立歌劇場、神奈川県民ホール、アテネのメガロン・コンサート・ホール、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウス、ブリュッセルのモネ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、バルセロナのリセウ大劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場等が挙げられる。また、共演した著名な指揮者には、アダム・フィッシャー、フランツ・ウェルザー=メスト、ベルトラン・ド・ビリー、ダニエレ・ルスティオーニ、カルロ・リッツィ、ダン・エッティンガー、ダニエル・オーレン、マーク・エルダー、マルコ・アルミリアート、アイヴァー・ボルトン等がいる。13年初めに、ジョン・コプリー演出の有名な《ラ・ボエーム》ミミで、アレクサンダー・ジョエル指揮によりロイヤル・オペラ・ハウスにデビュー。翌年には、同役でメトロポリタン歌劇場とオペラ・バスティーユにデビューし、その後《椿姫》ヴィオレッタでリセウ大劇場にハウス・デビューと役デビューを果たした。
最近のシーズンにおける主な出演としては、マイケル・メイヤーによる新制作《椿姫》ヴィオレッタでメトロポリタン歌劇場、ミカエラでウィーン国立歌劇場とサンフランシスコ・オペラ、スザンナでメトロポリタン歌劇場とロイヤル・オペラ・ハウス、《シモン・ボッカネグラ》アメーリア・グリマルディでメトロポリタン歌劇場、ミミでメトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、マドリードのテアトロ・レアル、ベルリン国立歌劇場、さらに《トゥーランドット》リューでメトロポリタン歌劇場等がある。その他目立った出演としては、ウィーン国立歌劇場とハンブルク州立歌劇場で《ファウスト》マルグリート、メトロポリタン歌劇場で《ホフマン物語》アントニア/ステッラ、アムステルダム・コンセルトヘボウでオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団とのブルックナー《ミサ曲 第3番 ヘ短調》のコンサート等が挙げられる。また、ロイヤル・オペラ・ハウス・マスカットで《カルメン》ミカエラ、チューリヒ歌劇場でも《ファウスト》マルグリートを演じた。最近では、メトロポリタン歌劇場で《フィガロの結婚》伯爵夫人に役デビュー、同役でチューリヒ歌劇場の新制作にも出演した。
23/24年シーズンの主な出演としては、メトロポリタン歌劇場で《ラ・ボエーム》再演の他、トロントのカナディアン・オペラ・カンパニーで《ドン・ジョヴァンニ》ドンナ・エルヴィーラ、またマドリードではクリストフ・ケーニヒ指揮スペイン放送交響楽団・合唱団との《こうもり》で、ロザリンデに役デビューした。24/25年シーズンは、イヴァン・レプシッチ指揮ミュンヘン放送管弦楽団と演奏会形式のプッチーニ《妖精ヴィッリ》に出演、CD化もされた。クルジュ=ナポカのルーマニア国立歌劇場では、ガラ・コンサートや《ラ・ボエーム》のガラ公演に出演、チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》タチヤーナに待望の役デビューを果たす。次シーズンには、またメトロポリタン歌劇場でイヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出の《ドン・ジョヴァンニ》ドンナ・エルヴィーラに出演する予定。