PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

シンフォニエッタ・クラコヴィア with トマス・コニエチュニー (バス・バリトン) I
~マーラーに捧ぐ

音楽祭のオープニングを飾るのは、ポーランドの古都から迎えるオーケストラと、同国が生んだ世界的バス・バリトンのコニエチュニー。マーラーの美しい旋律、シューベルトの名曲をお届けします。

プログラム詳細

2018:03:16:19:00:00

■日時・会場
2018.3.16 [金]19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
バス・バリトン:トマス・コニエチュニー
指揮:ユレク・ディバウ
弦楽合奏:シンフォニエッタ・クラコヴィア

■曲目
マーラー:アダージェット(交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章) [試聴]
マーラー(R.クウォチェコ編):《亡き子をしのぶ歌》 [試聴]
 第1曲 いま太陽は輝き昇る
 第2曲 なぜそんなに暗い眼差しか、今にしてよくわかる
 第3曲 お前のお母さんが戸口から入ってくるとき
 第4曲 ふと思う、あの子はちょっと出かけただけなのだと
 第5曲 こんな嵐に
シューベルト(マーラー編):弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 《死と乙女》 [試聴]
 I. Allegro
 II. Andante con moto
 III. Scherzo
 IV. Presto

[アンコール]
ショパン(サラサーテ編):ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。

本公演の実施にあたり、シンフォニエッタ・クラコヴィアはアダム・ミツキエビッチ研究所の「文化の橋」 助成プログラムのもと、INDEPENDENT 2017-2021 の一環として文化省からの出資を受けています。


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~春祭ジャーナル~


~シンフォニエッタ・クラコヴィア with トマス・コニエチュニー~

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥7,700 ¥6,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

チケット予約・購入 チケットれすQ お買い物カゴ トリオ・チケット 25

■曲目解説

「マーラーに捧ぐ」という副題の付いたこの演奏会では、マーラー自身の作品とマーラーが弦楽合奏用に編曲したシューベルトの弦楽四重奏曲《死と乙女》が取り上げられる。マーラーとシューベルトは、歌曲とのかかわりが深いという点で共通している。シューベルトはドイツ・リートの嚆矢であり、マーラーは後期ロマン派に特徴的な管弦楽伴奏付き歌曲を残した作曲家である。

マーラー:アダージェット

交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」は、弦楽合奏とハープで演奏される耽美的な音楽で、この楽章のみが単独で演奏されることも多い。また、ルキノ・ヴィスコンティ監督が映画『ベニスに死す』(1971年)で効果的に用いたことでも知られる。映画は静養中のヴェネツィアで出会った美少年に恋をした音楽家がコレラに罹患して死をむかえるという愛と死の世界を描いているが、この「アダージェット」にそうしたイメージを喚起する要素があることは否定できないだろう。

マーラー(R.クウォチェコ編):《亡き子をしのぶ歌》

《亡き子をしのぶ歌》は「角笛の時代」(交響曲第2〜4番)のあとに書かれた管弦楽伴奏による歌曲(今回は弦楽合奏版で演奏される)。作曲時期は、先の「アダージェット」を含む交響曲第5番とも重なる1901年から1904年にかけてで、マーラーの歌曲集としては最後の作品となった。テクストにはドイツの抒情詩人フリードリヒ・リュッケルト(1788-1866)の同名詩集が用いられており、マーラーはそこから5つの詩を選んで付曲している。全編を通して「光(昼)と闇(夜)」の対比のなか、生と死が心の戸口を行き交う深い悲しみを、巧みなオーケストレーションで描いている。

シューベルト(マーラー編):弦楽四重奏曲 第14番 《死と乙女》

シューベルト(マーラー編):弦楽四重奏曲 第14番 《死と乙女》 今回演奏される《死と乙女》は、マーラーの編曲版による。もとになった弦楽四重奏曲第14番《死と乙女》(D810)は、シューベルトが27歳の1824年に作曲したもので、第2楽章の変奏曲主題に、彼が20歳の頃に書いた同名歌曲(D531)のピアノ伴奏旋律が用いられていることから、この題名が付けられた。歌詞はドイツの詩人マティアス・クラウディウスによる8行ほどの短い詩で、死に瀕した若い女性と死神の対話のかたちをとっている。死が恐怖ではなく“永遠の安らぎをもたらすもの”と捉えられているところが、いかにもロマン派らしい。この弦楽四重奏曲を作曲したころ、シューベルトは病魔を自覚し始めていたと言われ、それが本作にも反映されているのだろうか、4つの楽章全てが短調という異例の構成となっている。第1楽章は3つの主題をもつ大規模なニ短調のソタナ形式、第2楽章は《死と乙女》の主題によるト短調の変奏曲形式、第3楽章はニ短調のスケルツォ、第4楽章は切迫したロンド・ソナタ形式で、短調と長調の争いが繰り広げられるが、最後はやはり短調で終わる。マーラーは1894年、音楽監督を務めていたハンブルク市立劇場のステージで演奏するために、この作品を5部の弦楽合奏用(コントラバスを付加)に編曲し、少なくとも第2楽章を同年11月の公演で演奏したことがわかっている。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ポーランド広報文化センター


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/17更新)

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