PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.27 ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏)
~三浦文彰、豊嶋泰嗣、富岡廉太郎

演奏家からの信頼゙か厚く、アルゲリッチ、 マイスキー、スターン等と共演を重ねる日本クラシック界のリーダー豊嶋泰嗣が、若く才能あるふたりと共に作り上げる、究極のバッハ。

プログラム詳細

2016:03:18:19:00:00

■日時・会場
2016.3.18 [金] 19:00開演(18:30開場)
東京国立博物館 平成館ラウンジ

■出演
ヴァイオリン:三浦文彰
ヴァイオリン・ヴィオラ:豊嶋泰嗣
チェロ:富岡廉太郎

J.S.バッハ(シュレーダー編)

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 【 Vn.豊嶋泰嗣 】 [試聴]

J.S.バッハ(コダーイ編)

半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 【 Va.豊嶋泰嗣 】 [試聴]

J.S.バッハ(ホフマン編)

3声のインヴェンション(シンフォニア)より(弦楽三重奏版)[試聴]

J.S.バッハ(シトコヴェツキー編)

ゴルトベルク変奏曲 BWV988(弦楽三重奏版) [試聴]


【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~東博でバッハ~
富岡廉太郎(チェロ)が出演するその他の公演
 
 ウェールズ弦楽四重奏団
 ~アレクサンダー・ロマノフスキーを迎えて

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
残席状況 本公演は終了いたしました。
  コンサート当日、総合文化展をご覧いただけます。

 ■一般発売日
 2015年12月10日(木)10:00

■曲目解説

J.S.バッハ(シュレーダー編):トッカータとフーガ

この曲は、オルガンによる演奏で誰もが聴いたことがあるだろうが、本来は無伴奏ヴァイオリンのために書かれたものではないかという説もある。作曲年代は、バッハの創作初期にあたるアルンシュタット時代(1703-07)あるいはワイマール時代(1708-17)とされ、自由な形式のうちに若きバッハの情熱がほとばしるような作品である。

J.S.バッハ(コダーイ編):半音階的幻想曲とフーガ

バッハのクラヴィーア作品のなかでも特に親しまれている傑作。ケーテンの宮廷楽長時代(1720年代)に最初の稿が書かれ、ライプツィヒ時代(1730年頃)に完成されたと推測されている。半音階的書法によってドラマティックかつ自在に繰り広げられる幻想曲、続くフーガの印象的な主題の冒頭は、バッハの名前を並び替えた4音(A-B-H-C)で構成されている。

J.S.バッハ(ホフマン編):3声のインヴェンション(シンフォニア)より 第1番、第2番、第8番、第11番、第12番(弦楽三重奏版)

全15曲ある3声のインヴェンション(BWV787-801)は、バッハの自筆譜には「シンフォニア」と記されている。ケーテンの宮廷楽長時代の1723年、対位法的書法の教育を目的に書かれたクラヴィーア曲集だが、単なる教則本にとどまらず、3声オブリガートの処理、カンタービレ奏法への習熟、作曲技法の獲得などを目指したうえで、なおかつ鍵盤楽曲としても聴きごたえのある作品となっている。

J.S.バッハ(シトコヴェツキー編):ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏版)

《ゴルトベルク変奏曲》は、1741年に《クラヴィーア練習曲集 第4部》として出版された。「ゴルトベルク」という愛称は、次のような逸話に由来する。バッハは旧知のロシア公使カイザーリンク伯爵から「不眠症の夜に気を紛らすような曲を作ってほしい」と依頼され、この変奏曲を書いた。それを伯爵がヨハン・ゴルトベルクというお抱えのクラヴィーア奏者に弾かせて愛聴したことから、この通称が生まれた。しかしゴルトベルクが本曲を弾くにはまだ若すぎるのではないかなど、この逸話を疑問視する説もある。

作品全体は、冒頭と末尾に置かれたアリアと30の変奏曲からなる。変奏曲は3つずつの単位で構成され、その最後の変奏はカノンとなっており、カノンの音程は同音から始まり、1度ずつ広がっていく。アリアは16小節ずつの前半・後半からなり、全曲の構成も16曲ずつの前半・後半に分けられ、後半は第16変奏のフランス風序曲から華々しく始まる。このように、構成内容も数学的かつシンメトリックに構築されており、この作品が一つの巨大な建築物にも比される所以となっている。ただし、最終変奏(第30変奏)は、カノンではなく「クォドリベット」という、異なった流行の旋律を組み合わせる変奏形式を採用しており、ここでバッハは当時の流行歌2曲を導入するという遊び心を見せている。

弦楽三重奏版は、ドミトリ・シトコヴェツキー(1954-)がバッハ生誕300年を記念して編曲し、グレン・グールドの思い出に捧げられている。初演は、シトコヴェツキー自身が芸術監督を務めていたフィンランド・コルショルム音楽祭で1985年に行なわれた。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京国立博物館 協力:日本音響エンジニアリング株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/03/16更新)

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