PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

ウェールズ弦楽四重奏団
~アレクサンダー・ロマノフスキーを迎えて

東京クァルテット以来38年ぶりの入賞となったミュンヘン国際コンクールから8年、欧州留学や様々な経験を経て、満を持して挑む結成10年記念公演。ラフマニノフの手を持つピアニスト、ロマノフスキーを迎えてお届けします。

プログラム詳細

2016:04:08:19:00:00

■日時・会場
2016.4.8 [金] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ウェールズ弦楽四重奏団
 ヴァイオリン:﨑谷直人三原久遠
 ヴィオラ:横溝耕一
 チェロ:富岡廉太郎
ピアノ:アレクサンダー・ロマノフスキー

■曲目
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 K.155 [試聴]
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10 [試聴]
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 op.81 [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


富岡廉太郎(チェロ)が出演するその他の公演
 ミュージアム・コンサート
 東博でバッハ vol.27 ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏)
 

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,600 ¥3,100 ¥1,500
残席状況 本公演は終了いたしました。
 ■一般発売日
 2015年11月23日(月・祝)10:00
 ※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
  (公式サイトのみで取扱)

■曲目解説

モーツァルト:弦楽四重奏曲 第2番

1772年10月から翌年3月にかけて、16歳のモーツァルトと父レオポルトは、オペラ《ルチオ・シッラ》上演のためにイタリアのミラノを訪れた。その旅中“気晴らし”をするかのように作られたのが第2~7番までの弦楽四重奏曲で、通称「ミラノ四重奏曲」と呼ばれ親しまれている。その1曲目となる本作は、72年10月から翌月の初めにかけて、イタリアのボルツァーノおよびヴェローナで作曲されたとされる。第1楽章は、ヴァイオリンによる溌剌とした主題から始まり、イタリアの陽光を思わせる明るい楽想が次々と現れる。第2楽章は、ゆったりしたテンポでヴァイオリンが抒情的に歌うが、展開部では短調に転じ、束の間の翳りを感じさせる。第3楽章はロンド形式で、速いテンポの軽快なパッセージが目まぐるしく展開したあと、あっけなく終結する。

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

ドビュッシーにとって唯一の弦楽四重奏曲であると同時に、作品番号付きで出版された唯一の作品でもある。彼はこの曲を国民音楽協会で演奏するために作曲し、当時の保守的な音楽の打破を試み、己のスタイルの確立へ向けて第一歩を踏み出した。初演は1893年、名手ウジェーヌ・イザイ率いるイザイ四重奏団が行なったが、評価は賛否両論あったという。革新的な音楽語法をふんだんに盛り込んだ第1楽章、スケルツォふうの第2楽章、弱音器を付けて静かな歌が奏される第3楽章、チェロによる導入のあと徐々に激しさを増してコーダに突入する第4楽章からなる。

ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 第2番

ドヴォルザークの2番目のピアノ五重奏曲で、1887年の8月から10月にかけて作曲され、翌年の1月6日にプラハで初演された。1872年に作曲された《第1番》は演奏の機会が少ないため、通常、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲と言えばこの曲を指す。ボヘミアの民族色が存分に盛り込まれ、聴く者の心を深いところから揺さぶる本作は、五重奏曲の名品としてつとに知られている。第1楽章では、穏やかな第1主題とむせび泣くような第2主題が、暗い情熱に衝き動かされるように展開していく。第2楽章の「ドゥムカ」は18世紀のポーランドに起こった民謡形式で、ゆったりしたテンポでもの悲しげな旋律が奏される部分と、やや速いテンポで躍動的な旋律が奏される部分からなる。第3楽章のスケルツォは「フリアント」というボヘミアの民族舞曲にもとづいており、憂いを断ち切るかのごとく弾み、ひた走る旋律が印象に残る。そして、フィナーレにふさわしい華やかさと風格を備えた第4楽章では、流麗な主題が現れて、ピアノと弦楽器の掛け合いのなかでニュアンスを変化させながら展開し、最後はやや性急に全曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/04/05更新)

ページの先頭へ戻る