PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

東京春祭チェンバー・オーケストラ 《室内楽特別コンサート》
~トップ奏者たちによる極上の室内楽

名手揃いの東京春祭レジデント・アンサンブル。5年目となる今回は、主要メンバーによる室内楽をお届けします。贅沢な弦のアンサンブルをお楽しみください。

プログラム詳細

2016:03:20:15:00:00

■日時・会場
2016.3.20 [日・祝] 15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:漆原啓子川田知子小林美恵島田真千子玉井菜採
ヴィオラ:佐々木 亮篠﨑友美
チェロ:銅銀久弥藤村俊介
コントラバス:池松 宏

*当初発表の出演者より変更となりました。


■曲目
テレマン:
 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調
 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調
ドヴォルザーク:
 三重奏曲 ハ長調 op.74 [試聴]
 弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.77 [試聴]
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20 [試聴]

[アンコール]
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20 より

Ⅲ.Scherzo. Allegro leggierissimo


【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


藤村俊介(チェロ)が出演するその他の公演
 ミュージアム・コンサート
 N響メンバーによる室内楽
 ~ブラームス弦楽四重奏曲 全曲演奏 I

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥6,700 ¥5,200 ¥1,500
残席状況 本公演は終了いたしました。

 ■一般発売日
 2015年11月23日(月・祝)10:00
 ※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
  (公式サイトのみで取扱)

■曲目解説

テレマン:4つのヴァイオリンのための協奏曲

ヘンデルやJ.S.バッハと同時代のドイツの作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンは、通奏低音なしの「4つのヴァイオリンのための協奏曲」という、まったく新しいジャンルをおそらく初めて開拓した作曲家だろう。同編成の作品として4曲(ト長調、ニ長調、ハ長調、イ長調)が残されている。なかでもポピュラーな「ハ長調」は、テレマンらしい生き生きとした表情に加え、4本のヴァイオリンによる編成が思わぬ新鮮な響きを備えていることに気づかされるに違いない。

「ニ長調」もやはり4本のヴァイオリンの掛け合いが楽しい曲である。短い前奏の第1楽章アダージョに続いて、第2楽章アレグロは旋律を受け渡しながら輪唱のように展開する。第3楽章グラーヴェはどこか宗教的な荘厳さを帯びた楽章で、抒情性が美しい。そして終楽章アレグロが、明るく軽やかに全曲を閉じる。

ドヴォルザーク:三重奏曲

ヴァイオリン2本とヴィオラ1本という珍しい編成の三重奏曲。1887年1月、ヴァイオリンを習っていた親戚の子のために、わずか一週間で書き上げられた。ドヴォルザークは当時45歳。スメタナ亡きあと、名実ともにチェコ作曲界のトップに立ち、充実期を迎えていた。4楽章構成だが、第1楽章の序奏と第2楽章のラルゲットは続けて演奏され、ドヴォルザーク特有の美しい旋律と弦の響きを堪能できる。第3楽章のスケルツォはチェコの舞曲風。第4楽章の主題と変奏では、低音楽器を欠くなかヴィオラが巧みに用いられ、プロのヴィオラ奏者でもあったドヴォルザークの経験が遺憾なく発揮されている。

ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 第2番

ドヴォルザークは弦楽五重奏曲を3つ書いているが、この第2番だけは、ヴァイオリン2本と、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという珍しい編成である。作曲は1875年、30代半ばで、プラハの楽壇にも名が知られ始め、ようやく成功への階段を登りつつある時期だった。作品番号が大きいのは出版が遅れたためで、成立年代としては本来op.18となるべきものである。ドヴォルザークはこの時期、ワーグナーやリストの影響から脱し、民族主義的要素を盛り込んだ独自の路線を模索しており、この作品でも豊かな抒情性を湛えたメロディやスラヴ風の楽想を聴くことができる。

メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲

弦楽八重奏曲という編成は非常に珍しく、そのなかではメンデルスゾーンの本作がもっとも有名で演奏機会も多い。1825年、メンデルスゾーン16歳の秋にわずかな期間で書き上げられ、1832年に改訂を施し、1842年に出版された。ヴァイオリニストで幼い頃からの友人でもあったエドゥアルト・リーツに捧げている。第1楽章は、勢いのある第1主題と柔らかな雰囲気の第2主題によるソナタ形式。第2楽章は、大胆な転調を交えて展開する緩徐楽章。第3楽章は、ゲーテ『ファウスト』の「ヴァルプルギスの夜」の最後の語句に霊感を得たとされるスケルツォ。終楽章は、自由なフーガ形式によって大きなクライマックスを形成し、力強く全曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/05/11更新)

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