PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2014-

ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.18 三浦文彰(ヴァイオリン)

プログラム詳細

© 青柳 聡
■日時・会場
2014.3.19 [水] 19:00開演(18:30開場)※ この公演は終了いたしました。
東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスホール

■出演
ヴァイオリン:三浦文彰

■曲目
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ短調 BWV1003 speaker.gif[試聴]
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 speaker.gif[試聴]
 無伴奏ヴァイオリンのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
イザイ:ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ホ短調 op.27-4 speaker.gif[試聴]
[アンコール]
パガニーニ:『ネル・コル・ピウ(虚ろな心)』の主題による変奏曲 ト長調

【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~東博でバッハ~

出演者

ヴァイオリン:三浦文彰 Fumiaki Miura 三浦文彰は、2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。現在、最も将来が嘱望されるヴァイオリニストである。
東京都出身。両親ともにヴァイオリニストの音楽一家に生まれ、3歳よりヴァイオリンを始め▼続きを見る 安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。
2003年、04年と全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第2位。
2006年4月、ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール・ジュニア部門第2位。
2009年10月、ハノーファー国際コンクールにてこれまでの史上最年少で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。地元紙では「確かな技術と、印象的なヴィルトゥオーゾ性あふれる心温まる演奏は、国際審査員や音楽評論家の評価を得るにとどまらず、聴衆の心をもつかんだ」と賞賛した。また、The Strad誌は、「驚くべきその演奏はハノーファー国際コンクールのすべてを吸い取った」と記した。
これまで、宮崎国際音楽祭、北京のオーケストラとの共演、ドイツ・シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、フランス・マントン音楽祭、クロアチア・ラクリン&フレンズ音楽祭、メニューイン・フェスティバルなどに参加。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ウィーン室内管弦楽団、ニュルンベルク交響楽団などと共演するなど、国内のみならず国際的な活動を展開している。
2012年には、プラハ・フィルハーモニア管弦楽団との日本ツアーを成功裡に終え、2013年4月にはシュトゥットガルト放送交響楽団との東京公演を行った。2013年はフィラデルフィア管弦楽団との共演も決定しており、オレゴン交響楽団、ブラジル交響楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、ミルウォーキー交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団との共演も予定している。
これまでに、ザハール・ブロン、ジャン=ジャック・カントロフ、チョーリャン・リン、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。現在、(財)明治安田生命クオリティオブライフ文化財団より奨学金を得て、ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ氏のもとで研鑽を積んでいる。2009年度第20回出光音楽賞受賞。2011年5月にはCDデビューも果たした。
使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されたJ.B.Guadagnini 1753 Ex Kneiselである。

© Yuji Hori ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:三浦文彰 Fumiaki Miura

■曲目解説

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番
 全6曲からなる《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》は、1720年の日付を持つ清書譜が残されているため、作曲時期はそれ以前と推定されている。ソナタとパルティータそれぞれ3曲ずつで構成されているが、一挺の単旋律楽器による和声や対位法の可能性を、とことんまで突き詰めた作品と言える。このソナタ第2番では、第2楽章のフーガが、他の楽章に比べてほぼ倍近くの長さを占めており、内容的にも緻密で洗練されたものとなっている。また第3楽章アンダンテでは、重音のなかを縫うように進む旋律が美しい。

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
 「パルティータ」は、いくつかの舞曲が並べられた組曲といった意味を持つ。なかでもこの第2番が有名なのは、ひとえに第5楽章に置かれた「シャコンヌ」によるものだろう。第4楽章までは、アレマンダ/コレンテ/サラバンダ/ジーガという伝統的な舞曲の定型で進み、これらが前半に相当するとすれば、後半を占めるのは3拍子の古い舞曲を出自とするシャコンヌである。このシャコンヌの圧倒的なボリューム、美しさ、崇高さに満ちた音楽は、この無伴奏曲集を代表するものであり、単独で演奏される機会も多い。

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番
 ベルギー出身のヴァイオリン奏者ウジェーヌ=オーギュスト・イザイは、作曲家としても重要な作品を残している。1924年に作曲された《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ》(全6曲)は、彼の代表作とも言うべき作品で、当然ながらバッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》を意識して書かれている。6曲はすべて、それぞれ異なるヴァイオリン奏者に捧げられており、この第4番はクライスラーに献呈されている。


主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京国立博物館 協力:日東紡音響エンジニアリング株式会社

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