PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

ミュージアム・コンサート「シャセリオー展」記念コンサート vol.2
駒井ゆり子(ソプラノ)&富岡明子(メゾ・ソプラノ)

19世紀のパリで人気を集めたロッシーニをはじめとするイタリアオペラ。シャセリオーが交流をもった詩人・文人の作品をもとにしたフランス歌曲。2人のスペシャリストがお届けする、ロマン主義の再現。

プログラム詳細

2017:03:28:14:00:00

■日時・会場
2017.3.28 [火] 11:00開演(10:30開場)/14:00開演(13:30開場)[各回約60分]
国立西洋美術館 講堂

■出演
ソプラノ:駒井ゆり子
メゾ・ソプラノ:富岡明子
エレクトーン:赤塚博美
お話:陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員)

■曲目
ショーソン:蝶々 op.2-3 (駒井ゆり子) [試聴]
フォーレ:蝶と花 op.1-1 (駒井ゆり子) [試聴]
パイジェッロ:もはや私の心には感じない

(歌劇 《美しい水車小屋の娘》 より)(富岡明子)

ラヴェル:魅惑の笛 (組曲 《シェエラザード》 より)(駒井ゆり子)
ショーソン:ハチドリ op.2-7 (駒井ゆり子) [試聴]
ロッシーニ:カンタータ 《ジャンヌ・ダルク》 (富岡明子) [試聴]
グノー:宝石の歌(歌劇 《ファウスト》 より)(駒井ゆり子) [試聴]
ロッシーニ:恐れることはない(歌劇《マホメット2世》より) [試聴]
オッフェンバック:舟歌(歌劇《ホフマン物語》より) [試聴]

※ 当初発表の曲目より変更となりました。

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。



~春祭ジャーナル~


~「シャセリオー展」記念コンサート~

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥2,900
 コンサート当日、「シャセリオー展」をご覧いただけます。

 ■発売日
  一般発売:2016年12月8日(木)10:00

■曲目解説

ショーソン:蝶々

44歳の若さで不幸な自転車事故により亡くなったエルネスト・ショーソン。《7つの歌曲》作品2はショーソンが手掛けた最初の歌曲集で、1882年に出版された。そこに収められた本曲は、ロマン派の詩人テオフィル・ゴーティエの詩を用いて1880年に書かれ、海上を舞う白蝶という鮮やかな色彩のイメージに、恋心を託して歌う。

フォーレ:蝶と花

ガブリエル・フォーレの最初の歌曲で、1861年頃、彼がまだ寄宿学校の生徒だった時期に書かれた。地に根を生やした花が、空を舞う蝶に寄せる憧れを歌っている。まるで自由な世界を夢見る多感な少年の気持ちを代弁しているようで微笑ましい。

パイジエッロ:もはや私の心には感じない (歌劇 《美しい水車小屋の娘》 より)

100曲近い歌劇を作曲したジョヴァンニ・パイジエッロの作品のなかでも、最も有名な曲である。のちにはベートーヴェンやパガニーニが、本曲を主題として変奏曲を書いた。1789年に上演された歌劇《美しい水車小屋の娘》においてヒロインが歌うアリアで、愛の苦しみを嘆く悲痛な歌詞とは裏腹に、軽やかな優美さを持つ旋律が美しい。

ラヴェル:魅惑の笛 (組曲 《シェエラザード》 より)

1903年に書かれた組曲《シェエラザード》は、ラヴェルの東洋への関心が表れた作品。詩はラヴェルの友人でもあったトリスタン・クリングゾルの同名詩集から採られている。第2曲「魅惑の笛」では、夢か幻のように、穏やかにゆったりと歌われる恋の詩のなかにも、諷刺のスパイスがきいており、『千夜一夜物語』の一場面を彷彿とさせる。

ショーソン:ハチドリ

歌曲集《7つの歌曲》所収。ショーソンの歌曲のなかでも特に人気の高い曲で、フランスの高踏派詩人ルコント・ド・リールの詩にふさわしく、濃厚な官能性を湛えた音楽となっている。

ロッシーニ:カンタータ 《ジョヴァンナ・ダルコ》

劇カンタータ《ジョヴァンナ・ダルコ》は、1832年に妻オランプ・ペリシエのために作曲されたピアノ伴奏付きの独唱曲。レチタティーヴォ(導入)とアリアからなり、特に終結部分に高度な技巧が盛り込まれた、オペラ的な性格の強い作品である。内容は、百年戦争の際にフランス軍を率いて祖国を救ったオルレアンの少女ジャンヌ・ダルクを歌ったもので、天啓を受けたジャンヌが、母や故郷に別れを告げて、戦いへと身を投じる様を描く。

グノー:宝石の歌 (歌劇 《ファウスト》 より)

ゲーテの有名な詩劇にもとづいた全5幕のグノーの歌劇《ファウスト》は、1859年に初演された。本曲は、その第3幕でマルガレーテによって歌われるアリア。マルガレーテは、メフィストフェレスの置いていった宝石箱を見つけ、その宝石を身につけて恍惚となり、コロラトゥーラの技巧が施されたこの曲を歌う。

ロッシーニ:恐れることはない (歌劇 《マホメット2世》 より)

全2幕の歌劇《マホメット2世》は1820年の初演。この歌は、第2幕第3場でヒロインの父親でもある司令官を励ます指揮官カルボのアリア。カルボは男役だが、コントラルト用に書かれており、華麗な装飾に彩られたヴィルトゥオージティ溢れた曲となっている。

オッフェンバック:舟歌 (歌劇 《ホフマン物語》 より)

「オペレッタ王」と言われたオッフェンバックだが、《ホフマン物語》は彼の残した唯一のオペラである。多方面に才能を発揮した19世紀ドイツ幻想文学の巨匠E.T.A.ホフマンを主人公に据え、ホフマンの怪奇短篇小説3篇から材を採って書かれた。残念ながら1880年10月、作曲者の死をもって未完となったが、友人のエルネスト・ギローが補筆し、翌年パリで初演が行なわれた。これはその第2幕においてニクラウスと遊女ジュリエッタが歌う甘美な二重唱で、「ホフマンの舟歌」として知られる名曲である。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立西洋美術館 協力:日本音響エンジニアリング株式会社株式会社ヤマハミュージックジャパン


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/27更新)

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