PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

Voice n’ Violin
~アンドレアス・シャーガー & リディア・バイチ

ハルサイ[リング]のジークフリート役で圧倒的な存在を知らしめたアンドレアス・シャーガー。世界各地で共演を重ねるヴァイオリンの女神(ミューズ)リディア・バイチ、指揮のフレッツベルガーと共に作る新しいコンセプトの舞台が、日本に初上陸。

プログラム詳細

2017:03:19:19:00:00

■日時・会場
2017.3.19 [日] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
テノール:アンドレアス・シャーガー
ヴァイオリン:リディア・バイチ
指揮:マティアス・フレッツベルガー
管弦楽:トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

■曲目
モーツァルト:
 歌劇 《フィガロの結婚》 序曲 [試聴]
 なんと美しい絵姿(歌劇 《魔笛》 K.620 より) [試聴]
 ロンド ハ長調 K.373 [試聴]
ワーグナー(モットル/フレッツベルガー編):《ヴェーゼンドンク歌曲集》 [試聴]
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28 [試聴]
レズニチェク:歌劇 《ドンナ・ディアナ》 序曲 [試聴]
J.シュトラウス2世:小さいときに孤児になり (喜歌劇 《ジプシー男爵》 より) [試聴]
リスト(フレッツベルガー編)
 《愛の夢》 S541 より 第3番 変イ長調 [試聴]
 《ハンガリー狂詩曲》 S244 より 第2番 嬰ハ短調
レハール:友よ、人生は生きる価値がある (喜歌劇 《ジュディッタ》 より) [試聴]
クライスラー(フレッツベルガー編)
 ウィーン奇想曲 [試聴]
 愛の悲しみ [試聴]
バイチ/フレッツベルガー編:J.シュトラウス2世のテーマによる幻想曲

[アンコール]
モンティ:チャールダーシュ
ワーグナー:冬の嵐は過ぎ去り(楽劇《ワルキューレ》より)
レハール:閉ざした唇に(喜歌劇《メリー・ウィドウ》より)

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥8,700 ¥7,200 ¥1,500

 ■発売日
  一般発売:2016年11月27日(日)10:00

  ※ U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)


■曲目解説

モーツァルトの作品

1786年にウィーンのブルク劇場で初演された《フィガロの結婚》は、フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲によるもので、ロッシーニ《セビリアの理髪師》の後日譚にあたる。その「序曲」は快活で明るい雰囲気に満ちている。

1791年、モーツァルトの死の3ヵ月前にウィーンのヴィーデン劇場で初演された《魔笛》は、ジングシュピール(ドイツ語による歌芝居)という独特な形式のオペラ。「なんと美しい絵姿」は、その第1幕で王子タミーノが夜の女王の娘パミーナを讃えて歌う有名なアリアである。

「ロンド ハ長調」は、1781年にザルツブルク大司教のお供でウィーンを訪れたモーツァルトが、ザルツブルク宮廷楽団のコンサートマスター、アントニオ・ブルネッティのためにウィーンで作曲。軽やかで繊細な魅力に溢れた協奏曲用ロンドである。

ワーグナー(モットル/フレッツベルガー編):《ヴェーゼンドンク歌曲集》

1857年当時、ワーグナーは自身のパトロンだった富豪ヴェーゼンドンクの夫人マティルデと不倫関係にあった。そのマティルデから贈られた詩に付曲したのが《ヴェーゼンドンク歌曲集》(全5曲)である。本来はピアノで伴奏されるが、第5曲「夢」は作曲家自身が、残り4曲は、ワーグナー作品の指揮で有名なウィーン出身のフレッツ・モットルが管弦楽用に編曲している。

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

1863年にヴァイオリンとオーケストラのための作品として書かれ、初演はスペインの名ヴァイオリン奏者サラサーテの独奏と作曲者自身の指揮で行なわれた。穏やかな情熱を秘めた序奏に、スペインの香り濃厚な舞曲調のロンド主部が続く。技巧的だが、繊細な表情の変化も求められる難曲である。

レズニチェク:歌劇《ドンナ・ディアナ》序曲

ウィーン出身のレズニチェクは指揮者として活躍したが、作曲家としてはこの《ドンナ・ディアナ》(全3幕)の「序曲」で知られている。《ドンナ・ディアナ》は19世紀スペインのバルセロナを舞台にした恋と冒険の物語。「序曲」は短いながらも序奏のついたソナタ形式で書かれており、ウィーンの趣を感じさせる。

J.シュトラウス2世:小さいときに孤児になり

19世紀後半の四半世紀は、まさにウィーン・オペレッタの黄金時代だった。《ジプシー男爵》は、1885年にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演され、大好評を博した。「小さいときに孤児になり」は、第1幕で主人公である若き亡命者バリンカイが、自らの遍歴を軽快かつ陽気に歌う。

リスト(フレッツベルガー編)の作品

《愛の夢》は3つの夜想曲からなるが、普通「愛の夢」といえばこの第3番を指すほど、抜きんでて有名な曲。1850年に書かれた自作歌曲をピアノ用に編曲したもので、夢見るような甘い旋律がカデンツァを挟んで繰り返される。

《ハンガリー狂詩曲》は、本来はピアノ独奏のために書かれた作品集(全19曲)で、のちに作曲家自身やフランツ・ドップラーにより管弦楽用に編曲された。なかでも第2番が有名で、前半の緩やかな重厚さを持つ「ラッサン」から、高速で軽快に飛ばす「フリスカ」へと移っていく。

レハール:友よ、人生は生きる価値がある

1934年にウィーン国立歌劇場で初演された喜歌劇《ジュディッタ》は、レハール最後の作品。「友よ、人生は生きる価値がある」は、奔放な人妻ジュディッタと不倫の仲になったオクタヴィオ大尉が歌う、情熱的で人生への喜びにあふれた音楽である。

クライスラー(フレッツベルガー編)の作品

フリッツ・クライスラーは20世紀前半に活躍したウィーン生まれのヴァイオリン奏者・作曲家。彼は演奏会用に多くのヴァイオリン曲を生み出した。「ウィーン奇想曲」は、ウィーンへの濃厚なノスタルジーが感じられる甘美な小品。

「愛の悲しみ」は《ウィーン古典舞曲集》の第2曲で、同じ曲集の第1曲「愛の喜び」と対をなす。3拍子のレントラー(ドイツの民族舞踊)に乗せて、憂いを帯びた旋律が深いウィーン情緒を醸し出す。

バイチ/フレッツベルガー編:J.シュトラウス2世のテーマによる幻想曲

父・J.シュトラウス1世の反対を押し切って音楽家となったJ.シュトラウス2世は「ワルツ王」と呼ばれ、膨大な数のワルツやポルカ、オペレッタを残した。この幻想曲は、シュトラウス2世の主要なテーマに「ウィーン気質」や「ゴンドラの歌」といった歌を挟み込んだコンサートピースである。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:オーストリア大使館オーストリア文化フォーラム


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/21更新)

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