PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

昼下がりのアルゼンチン・タンゴ
~タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて

人気の高まるタンゴの魅力を紹介するシリーズ。近年活躍がめざましい五重奏団に多彩なゲストを迎え、情熱と哀愁漂うアルゼンチン・タンゴの魅力を存分にお楽しみください。

プログラム詳細

2018:04:12:14:00:00

■日時・会場
2018.4.12 [木]14:00開演(13:30開場)[約90分
東京文化会館 小ホール

■出演
メンターオ・キンテート
 バンドネオン:池田達則
 ピアノ:松永裕平
 バイオリン:専光秀紀宮越建政
 コントラバス:大熊 慧
ボーカル:KaZZma *
ダンス:ルシア&アレハンドロ **

■曲目
プグリエーセ:想い出
ピアナ: 赤いインク *
カステジャーノス:ナイフで一突き **
アルバレス:マイパ
ビジョルド:エル・チョクロ [試聴]
マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ ** [試聴]
モーレス:愛せしが故に *
トロイロ: 冥福の祈り
フィルポ: 夜明け
ウエルゴ:別れ *
フレセド:わが命 **
ブリニョーロ: 気取り屋
ルジェーロ:1900年のギターのひびき
フィルベルト:白いスカーフ *
ピアソラ:スム **
アルバレス:熱中しながら

[アンコール]
プグリエーセ:La yumba(ラ・ジュンバ)
ペドロ・マフィア:ラ・マリポーサ
プグリエーセ:想い出

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席指定
料金 ¥4,100

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00

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■曲目解説

飯塚久夫(日本タンゴ・アカデミー&日本アルゼンチンタンゴ連盟 会長)

プグリエーセ:想い出

プグリエーセはタンゴ界で最も高く評価されているマエストロの一人。高度な音楽性だけでなく、その演奏・作品はタンゴの魅力を奥深く湛えている。ロマン溢れるこの曲は、彼の代表作。

ピアナ:赤いインク

ピアナは忘れられたタンゴ初期のリズム(ミロンガ)を1930年代に復活させた立役者。街の塗料・血・ワインの赤を織り交ぜた歌詞が付いている。

カステジャーノス:ナイフで一突き

今日のタンゴは4拍子を基本とするが、タンゴの仲間には2拍子で軽妙なミロンガ、3拍子で優雅なワルツ(バルス)もある。これはミロンガを代表する曲。

アルバレス:マイパ

アルバレスはプグリエーセのスタイルを今日正統に継いでいる楽団“コロールタンゴ”のリーダー。これは彼の作品で、「ママ・イ・パパ」即ち「母と父」に捧げた曲。

ビジョルド:エル・チョクロ

日本で良く知られているタンゴで最も古い曲であろう。1903年に作られ、世界中に広まった。粗野だが、人間味溢れる歌詞がいくつか付けられた。

マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ

世界で最も有名なタンゴ。三味線からノコギリまで、ありとあらゆる楽器で演奏されている。一昨年か昨年(諸説あり)が、その生誕100周年であった。

モーレス:愛せしが故に

モーレスは「タンゲーラ」「ウノ」など、一度聞いただけで強く印象付けられるメロディ作家。この曲は人生をかけた女性が去った複雑な思いをドラマチックに盛り上げる曲。

トロイロ:冥福の祈り

トロイロは今日でもブエノスアイレスで最も慕われるバンドネオン奏者。その音色は誰も真似することができない。没後、何度となく彼に“冥福”を捧げるイベントが催されている。

フィルポ:夜明け

描写タンゴを代表する曲。バイオリンによる鳥の声だけでなく、牛の声まで模した演奏もある。フィルポは、タンゴに本格的にピアノを導入した大御所。

ウエルゴ:別れ

女性作者にして、これだけ惜別の情を謳いあげた曲は唯一であろう。しかも、女優・歌手・ピアニスト・作家・アナウンサーという女性である。

フレセド:わが命

オスバルド・フレセドはレガートを重視し、カナロ、ダリエンソと並ぶ多数の録音を残した大マエストロ。弟のエミリオが歌詞を付けているが、ここでは歌はない。

ブリニョーロ:気取り屋

1910年代に作られた曲だが、今日でも最もよく演奏される曲の一つ。タイトルはシックという意味もあるが、隣でダンスをしているカップルがキザな踊り方をしているのを皮肉った言葉。

ルジェーロ:1900年のギターのひびき

タンゴが羽ばたきだした前世紀初頭は、ギターがリズムを支えていた。その低音弦の力強さを現代感覚のミロンガで表現している。

フィリベルト:白いスカーフ

フィリベルトの作品では「カミニート」が最も有名。しかしこの曲も別れを象徴する(自分の髪まで織り込んだ)白いスカーフがテーマで、メロディが実に美しい。

ピアソラ:スム

ピアソラ、1970年代の作品。60年代の作風から、より現代的なリズムで押し捲る作風への変化がみられる。プグリエーセも73年に録音して、その迫力を発揮している。

アルバレス:熱中しながら

アルバレスの最高傑作と言えよう。プグリエーセの下でタンゴに熱中して鍛えられたセンスが最大限に発揮されている。チャカブーコはアルバレスの故郷。それを偲んだ想いとタイトルである。


主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:アルゼンチン共和国大使館 協力:株式会社ラティーナ


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/13更新)

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