PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

2台のピアノによるワーグナー & R.シュトラウス
~レジーネ・ハングラー(ソプラノ)を迎えて

- 公演中止のお知らせ -

プログラム詳細

2018:03:24:18:00:00

■日時・会場
2018.3.24 [土]18:00開演(17:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ピアノ: イェンドリック・シュプリンガートーマス・ラウスマン
ソプラノ: レジーネ・ハングラー

■曲目
ワーグナー(レーガー編): 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲 [試聴]
ワーグナー:《ヴェーゼンドンク歌曲集》 [試聴]
 第1曲 天使
 第2曲 止まれ
 第3曲 温室にて
 第4曲 悩み
 第5曲 夢
ワーグナー(レーガー編):《ワルキューレ》 第3幕 より 「ヴォータンの別れ、魔の炎」
R.シュトラウス(フリース編):《ばらの騎士》 組曲 [試聴]
R.シュトラウス:《最後の花びらより8つの歌》 op.10 [試聴]
 第1曲 献呈
 第2曲 何もなく
 第3曲 夜
 第4曲 ダリア
 第5曲 待ちわびて
 第6曲 もの言わぬ花
 第7曲 サフラン
 第8曲 万霊節
ワーグナー(ドビュッシー編): 《さまよえるオランダ人》 序曲 [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


チケットについて

公演中止に伴い払戻しを承ります。詳細は「払戻しに関するご案内」をご参照の上、お手続きくださいます様、お願い申し上げます。

■曲目解説

ワーグナー(レーガー編):《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲

1868年に初演された楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》は、ワーグナー唯一の喜劇。本曲は、ドイツの作曲家であり、オルガン奏者・ピアノ奏者・指揮者としても活動したマックス・レーガーにより1912年、2台ピアノ用に編曲されたもの。そもそもレーガーが作曲家を志したのは13歳の時に《パルジファル》を聴いたことがきっかけだったと言われており、《マイスタージンガー》はレーガーが最初に指揮したワーグナー作品であった。この第1幕への前奏曲では様々な主要動機が対位法的に絡み合い、対位法の大家としてのレーガーにとっても面目躍如たる作品と言えるだろう。

ワーグナー:《ヴェーゼンドンク歌曲集》

スイス亡命時代、ワーグナーと、当時のパトロンであった富豪ヴェーゼンドンクの夫人マティルデとの道ならぬ恋は、楽劇《トリスタンとイゾルデ》(1865年初演)へと昇華された。そのマティルデ夫人から贈られた詩に付曲したのが、全5曲からなる《ヴェーゼンドンク歌曲集》である。いずれの曲も叶わぬ愛を、せめてこの世ならぬ夢へと託す内容となっている。《トリスタンとイゾルデ》と同時期に作曲されたため、共通する複数の楽想を聴くことができる。

ワーグナー(レーガー編):《ワルキューレ》 第3幕 より 「ヴォータンの別れ、魔の炎」

楽劇《ワルキューレ》は、『ニーベルングの指環』のなかでも特に人気の高い作品。この「ヴォータンの別れ、魔の炎」は、最終幕のクライマックスで、神々の長ヴォータンが、愛娘ブリュンヒルデに別れを告げると同時に、罰として炎のなかに置き去りにする場面の音楽。1914年に完成したレーガーによる2台ピアノ用編曲版は、壮大なオーケストラの響きとヴォータンの歌う旋律を微細に表現しており、再現以上の芸術性が感じられる一曲に仕上がっている。

R.シュトラウス(フリース編):《ばらの騎士》 組曲

シュトラウスの5作目の歌劇である《ばらの騎士》は、1911年の初演以来、世界中のオペラファンの人気を集めている。18世紀半ばのウィーンを舞台に、夫の不在中に若い貴族オクタヴィアンと関係を持った元帥夫人(マルシャリン)を中心とした恋の喜劇だが、全編を通じて軽やかなワルツが基調をなし、華やかな雰囲気を醸し出す。人気作だけあって、演奏会用の組曲もシュトラウス自身のものをはじめ、アルトゥール・ロジンスキーによる管弦楽版組曲や、他にも編曲やトランスクリプション等が多々作られている。

R.シュトラウス:《最後の花びらより8つの歌》

シュトラウスの作品番号が付いた歌曲のなかでも最初期の作品で、19世紀オーストリアの詩人ヘルマン・フォン・ギルムの詩に付曲している。18~19歳の頃の作であるが、のちの華麗な書法への萌芽がすでに見受けられる。どの曲も澄み切った感情表現にあふれており、なかでも第1曲「献呈」や、第8曲「万霊節」は、演奏会での定番レパートリーになっている。ちなみに万霊節とは日本の「お盆」に似ており、年に一度死者が帰って来る日のこと。本曲も、亡くなった恋人へ愛を捧げる歌となっている。

ワーグナー(ドビュッシー編):《さまよえるオランダ人》 序曲

ハインリヒ・ハイネの小説に想を得た、歌劇《さまよえるオランダ人》は、1843年の初演。ワーグナーが30歳の頃の作品で、永遠の愛を求めて海上をさまよう幽霊船の船長(オランダ人)が主人公。その序曲は、荒れ狂う海の描写を背景に劇中の主要な動機が巧みに織り込まれた、ダイナミックな音楽となっている。本曲は、ドビュッシーによって2台ピアノ用に編曲され、1890年に出版されたものである。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:日本ワーグナー協会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/20更新)

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