東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2015-
ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.23 松尾俊介(ギター)
最新アルバム『ギターが奏でるバッハの世界』では全ての編曲も手がけ、実力派ギタリストとしてのキャリアを確実に積み上げている松尾俊介。テクニックの確かさに定評がある松尾が、バッハの深みへと誘います。
プログラム詳細
2015.3.26 [木] 19:00開演(18:30開場)※ この公演は終了いたしました。
東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスホール
■出演
ギター:松尾俊介
■曲目
J.S.バッハ:
リュート組曲 ト短調 BWV995(無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011)

前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998

シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 より)
リュート組曲 ハ短調 BWV997

[アンコール]
マルグリット・モノー:愛の讃歌
【試聴について】

プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
~東博でバッハ~
出演者
ギター:松尾俊介 Guitar :Shunsuke Matsuo 1979年京都市に生まれる。10代より東京国際ギターコンクール、日本ギターコンクールなど、数々のコンクールに受賞歴を持ち、1999年フランスに渡る。2003年パリ国立高等音楽院ギター科を審査員満場一致の首席で卒業。2004年には、同音楽院室内楽科を卒業、アントニー国際ギターコンクール(フランス)にて第3位入賞し、5年間のフランス留学を終えて日本に帰国する。
リュート組曲 BWV995
バッハのリュート組曲は 4 つあるが、うち 2 つは自作の無伴奏作品から編曲されたものである。このト短調 BWV995 は 1730 年頃に、《無伴奏チェロ組曲 第 5 番 BWV1011》から編曲されたと言われている。フランス風序曲の前奏曲(プレリュード)に始まり、全体的にフランス風の典雅な響きがあるが、どこか内省的でほの暗い情熱を秘めた曲調とな っている。最後は印象的な付点リズムのジーグで締めくくられる。
前奏曲、フーガとアレグロ BWV998
1740~45 年頃に書かれたと推定されており、その時期に当代随一のリュート奏者シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス と親交を結んだことが作品の成立にも関係があると言われている。前奏曲(プレリュード)、フーガ、アレグロの全 3 楽 章からなり、簡素化されたソナタのような楽章構成となっている。リュートまたはチェンバロのために書かれた曲で、低 弦の動きにも撥弦楽器の妙を生かした響きが生み出されている。
シャコンヌ
《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第 2 番 BWV1004》の第 5 楽章(終楽章)に置かれた大曲で、バッハの 無伴奏作品のなかでも独立して演奏される機会が多い曲である。畏怖と哀しみが精緻に込められたように荘厳かつ 壮大なスケールを持つ曲であり、演奏者・聴衆ともに張りつめた緊張感を要する難曲でもある。ギターで奏される撥弦 の響きによって、原曲のヴァイオリンとはまた違った雰囲気の作品として新鮮に感じられるだろう。
リュート組曲 BWV997
編曲されたものではなく、リュートのために書かれたとされる希少な作品で、おそらく 1740 年頃、バッハのライプツィ ヒ時代に作曲されたと推測されている。変わった構成となっていて、前半はバロック時代のソナタ風にプレリュード、フ ーガが置かれ、後半から組曲(パルティータ)のように舞曲が並ぶ。全体に哀愁を帯びて、落ち着いた美感を醸し出 す佳曲である。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京国立博物館 協力:日東紡音響エンジニアリング株式会社
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
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