PROGRAMプログラム

東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.6 シェーンベルク《グレの歌》~後期ロマン派最後の傑作

東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.6シェーンベルク《グレの歌》
~後期ロマン派最後の傑作

美しくロマンティックで壮大なシェーンベルク初期の音楽。ヤコブセンの散文に綴られた哀しい愛のものがたりを、大野×都響、オペラシンガーズ、最高のソリスト陣、理想の組み合わせでお届けします。15周年のフィナーレを飾る圧巻の演奏を。

プログラム詳細

2019:04:14:15:00:00

■日時・会場
2019/4/14 [日] 15:00開演(14:00 開場)
東京文化会館 大ホール

■出演
指揮:大野和士
ヴァルデマール王(テノール):クリスティアン・フォイクト
トーヴェ(ソプラノ):エレーナ・パンクラトヴァ
農夫(バリトン):甲斐栄次郎
山鳩(メゾ・ソプラノ):藤村実穂子
道化師クラウス(テノール):アレクサンドル・クラヴェッツ
語り手(バス・バリトン):フランツ・グルントヘーバー
管弦楽:東京都交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:マティアス・ブラウアー
合唱指揮:宮松重紀

■曲目
シェーンベルク:グレの歌[試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 B席 C席 D席 E席 U-25
料金 ¥13,900 ¥10,800 ¥8,700 ¥6,700 ¥4,600 ¥3,600 ¥2,100
■発売日
先行発売:2018年12月2日 (日) 10:00
(先行対象の席種:S席 A席 B席)
※締切日:2018年12月10日 (月) 18:00

チケット予約・購入 チケットれすQ お買い物カゴ トリオ・チケット 25

一般発売:2018年12月16日 (日) 10:00
※ U-25チケットは、2019年2月8日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)
※「チケットれすQ」は予定枚数に達した為、取扱い終了となりました。

■東京文化会館 大ホール

■曲目解説 PDFダウンロード

シェーンベルク:《グレの歌》

オーケストラだけで約150人、そこに5人の歌手と1人の語り手、さらには男声4部合唱と混声8部合唱が加わる空前の声楽曲の完成に、シェーンベルクは12年の歳月を費やした。きっかけは1899年の暮れ、ウィーン・トーンキュンストラー協会主催の歌曲集コンクールへの応募だった。課題に選ばれた素材は、イェンス・ペーター・ヤコブセンの小説「サボテンの花開く」に登場する劇中劇 ―― デンマークの実在の王ヴァルデマール1世と、愛人トーヴェの物語「グレ伝説」。完成した《グレの歌》に、オペラでは見せ場となる重唱曲が皆無なのは、もともとピアノ伴奏による歌曲として構想されたためである。それが、演奏時間約1時間半・全3部からなる大作へと肥大化したのだ。初演は1913年2月23日、ウィーンにてフランツ・シュレーカーの指揮で行なわれ、大成功を収めた。
 アルバン・ベルクの解説によると、ピアノ伴奏による作曲は1901年3月には終了していたという。今日では逸話となっている48段の五線紙を特注し、オーケストレーションが始まったのが同年8月。しかし、それも1903年に第3部の「農夫の歌」で中断。オペレッタのオーケストレーションやキャバレーでの指揮など、生活の糧を得る必要から望まぬ仕事に時間を費やさなければならなかったからだ。救いの手を差し伸べたのはR.シュトラウスだった。彼がベルリンの音楽院の教授職を紹介してくれたことで生活も安定し、1911年、ベルリンの地でようやく完成をみたのである。作曲が長期に及んだため、第3部のオーケストレーションが先行部分とかなり異なっている点は、作曲者も認めている通りである。

第1部では、管弦楽の序奏に続いて、ヴァルデマール王がグレ城を訪れてトーヴェと恋に落ち、愛が成就するまでの過程が、王とトーヴェによって交互に歌われていく。そして第1部・終曲の「山鳩の歌」では、トーヴェの死と葬儀、王の悲嘆が山鳩によって知らされる。短い第2部は、ヴァルデマール王の1曲のみで、トーヴェの死に対して神への呪いが吐露される。第3部では、涜神ゆえに死霊となったヴァルデマール王とその家臣による「荒々しい狩」が始まる。恐れおののく農夫、対位法の粋を極めた男声4部合唱、レポレッロあるいはパパゲーノにロマン派の衣装を着せたような道化師クラウス……個性的な面々の歌唱を通して、情念渦巻く闇の世界が描かれる。やがて夜明けが近づくと、狂乱も静まり、ヴァルデマール王の魂の救済が暗示される。新たな生命の覚醒を告げる「夏風の荒々しい狩」に至って、語り手が登場。輝ける太陽の昇天を混声8部合唱が盛大に賛美して終幕となる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会



※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※チケット代金お支払い後における、お客様の都合による変更・キャンセルは承りません。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※営利目的のチケットの転売はいかなる場合でも固くお断りします。正規の方法以外でご購入いただいたチケットのトラブルに関して、当実行委員会はいかなる責任も負いません。

(2018/10/29更新)

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