PROGRAMプログラム

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽 ~ピアノ四重奏の夕べ――マーラー、シューマン、ブラームス

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽~ピアノ四重奏の夕べ――マーラー、シューマン、ブラームス

ベルリン・フィルの顔としてその美音で魅了する第1コンサートマスター ベンディックス=バルグリー、室内楽の名手としても名高い第1ソロ・ヴィオラ奏者のグロス、オーケストラの核となるソロ・チェロ奏者のマニンガー、ベン=アリをピアノに迎え、今聴ける最高の組み合わせによるBPO室内楽。

プログラム詳細

2019:03:27:19:00:00

■日時・会場
2019/3/27 [水] 19:00開演(18:30 開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー
ヴィオラ:アミハイ・グロス
チェロ:オラフ・マニンガー
ピアノ:オハッド・ベン=アリ

■曲目
マーラー:ピアノ四重奏曲(断片) イ短調[試聴]
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47[試聴]
 I. Sostenuto assai - Allegro ma non troppo
 II. Scherzo. Molto vivace
 III. Andante cantabile
 IV. Finale. Vivace
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25[試聴]
 I. Allegro
 II. Intermezzo. Allegro ma non troppo
 III. Andante con moto
 IV. Rondo all Zingarese. Presto

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


Berlin_Phil.pdf

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥6,700 ¥5,200 ¥1,500
■発売日
先行発売:2018年12月2日 (日) 10:00
(先行対象の席種:S席 A席)
※締切日:2018年12月10日 (月) 18:00

チケット予約・購入 チケットれすQ お買い物カゴ トリオ・チケット 25

一般発売:2018年12月16日 (日) 10:00
※ U-25チケットは、2019年2月8日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)
※「チケットれすQ」は予定枚数に達した為、取扱い終了となりました。

■東京文化会館 小ホール

■曲目解説 PDFダウンロード


マーラー:ピアノ四重奏曲(断片)


マーラーの現存する唯一の室内楽作品。ウィーン音楽院在籍中、15歳(16歳という記述もある)のマーラーが書いた習作。初演は、1876年7月10日、マーラー自身のピアノで行なわれた。「速過ぎずに」という指定があるソナタ形式で、第1主題、第2主題、提示部、展開部、再現部、コーダという(教科書どおりの)形式を採用している。テーマの創作法、下降音階と半音階的な書法への愛好など、ブラームスからの影響が指摘されているが、聴こえてくる音楽は、チャイコフスキーやドヴォルザークを連想させるスラヴ的哀愁に満ちている。
 まずピアノがテーマの断片を奏で、そこに弦楽器が加わりながら徐々に全体が形作られていく。弦楽器のバランスは圧倒的にヴァイオリン優位のスタイルで、コーダのヴァイオリンによるカデンツァでは、陰鬱な楽想が連綿と歌われる。

シューマン:ピアノ四重奏曲

ピアノ曲、歌曲、交響曲と創作の対象を変えてきたシューマンが、本格的に室内楽に取り組んだのは32歳のとき。1842年は「室内楽の年」とも称され、3曲の弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲に続いて、最後に作曲されたのがこのピアノ四重奏曲である。1843年4月5日に私的な場で初演された後、公開初演は翌44年12月8日に行なわれた。クララのピアノ、ダヴィッドのヴァイオリン、ゲーゼのヴィオラ、ヴィットマンのチェロという錚々たる顔ぶれが舞台に上がった。  変ホ長調の第1楽章は、基本的にはアレグロ楽章だが、冒頭に12小節の序奏がある。この序奏ですべての楽章のモチーフが予告される書法は、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏からの影響が指摘されている。序奏は展開部直前でも繰り返される。第2楽章は変ロ長調。2つのトリオをもつスケルツォ楽章だ。アンダンテ・カンタービレの第3楽章は、ロマン的情感に溢れた変ロ長調。チェロがC弦を全音低く調弦する。第4楽章は変ホ長調のヴィヴァーチェ。3つの主題をもつソナタ形式を、創意に満ちたフガートが縦横に駆け巡る。

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番

1855年ごろ着手され、1861年秋に完成された、ブラームス20代後半の作品。初演は1861年11月16日にハンブルクで行なわれ、クララ・シューマンがピアニストを務めた。  第1楽章はト短調のアレグロ。ほの暗い叙情に満ちた第1主題と輝かしい第2主題によるソナタ形式。激しい情熱を感じさせつつテーマを徹底的に展開・構成していく様は、若きブラームスの面目躍如たるところ(この主題展開に感動したシェーンベルクは1937年、全曲にオーケストレーションを施した)。「間奏曲」と題された第2楽章はハ短調のスケルツォ。流麗な主部に快活なトリオが挟まれている。第3楽章は変ホ長調、アンダンテ・コン・モート。穏やかで叙情的な旋律美とリズミックかつヒロイックに高揚する中間部の対比が鮮やか。「ジプシー風のロンド」と題された第4楽章はト短調のプレスト。1869年に出版されて大ヒットした「ハンガリー舞曲集」の数曲は、本曲と同時期に書き進められていたのだ。カデンツァ後の盛り上がりが凄まじく、嵐のような熱狂とともに曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会
後援:ドイツ連邦共和国大使館



※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※チケット代金お支払い後における、お客様の都合による変更・キャンセルは承りません。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
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(2018/10/29更新)

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