PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽
~弦楽三重奏の夕べ――ベートーヴェン、ドホナーニ、モーツァルト

アバドからラトルへの黄金期に第1コンサートマスターを務めたブラウンシュタイン、室内楽の名手としても活躍する第1ソロ・ヴィオラ奏者のグロス、低音を支えるソロ・チェロ奏者のマニンガーによる極上のトリオは東京春祭だけの特別な夜。

プログラム詳細

2018:04:14:19:00:00

■日時・会場
2018.4.14 [土]19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:ガイ・ブラウンシュタイン
ヴィオラ:アミハイ・グロス
チェロ:オラフ・マニンガー

■曲目
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第4番 ハ短調 op.9-3 [試聴]
 I. Allegro con spirito
 II. Adagio con espressione
 III. Scherzo. Allegro molto e vivace
 IV. Finale. Presto
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 op.10 [試聴]
 I. Marcia:Allegro
 II. Romanza:Adagio non troppo, quasi andante
 III. Scherzo:Vivace
 IV. Tema con variazioni:Andante con moto
 V. Rondo (Finale): Allegro vivace
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 [試聴]
 I. Allegro
 II. Adagio
 III. Menuetto:Allegretto
 IV. Andante
 V. Menuetto:Allegretto
 VI. Allegro

[アンコール]
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 (弦楽三重奏版)より 「アリア」

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥6,700 ¥5,200 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

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■曲目解説

ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第4番

ベートーヴェンは作品18の《6つの弦楽四重奏曲》以前に、5曲の弦楽三重奏曲を作曲している。作品3、作品8(セレナード)、そして本曲が含まれる作品9(全3曲)である。1798年に出版された作品9は、いずれも4楽章構成で、ベートーヴェンの若き情熱が感じられる作品群だが、なかでもこの第4番は充実した書法で書かれている。そしてこれ以降、ベートーヴェンは弦楽四重奏曲へと創作の方向性をシフトしていく。

第1楽章アレグロ・コン・スピーリトはソナタ形式。ユニゾンの下降で始まる第1主題は、全曲の中心となる楽想。第2主題はヴィオラの16分音符の刻みに乗せてヴァイオリンが軽やかに歌う。第2楽章アダージョ・コン・エスプレッシオーネは、内省的な旋律へと向かう。特に伸びやかに歌い上げるヴァイオリンの旋律が美しい。第3楽章スケルツォは、諧謔性に力強さがまさるが、トリオではいくらか緊張が和らげられる。プレストの第4楽章はソナタ形式。第1主題には「弦楽四重奏曲 第1番」の第4楽章と同一の楽想が用いられ、第2主題はほの暗い情熱を垣間見せる。所々に射す明るさによって、緊張感と解放感とが絶妙なバランスで高揚していき、最後は静かに終わる。

ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード

エルンスト・フォン・ドホナーニはハンガリーの作曲家・ピアニストで、指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニはその孫にあたる。1902年に書かれたこの作品は、全5楽章の構成。第1楽章「行進曲」に始まり、第2楽章ロマンツァの流れるように美しい旋律を経て、第3楽章のスケルツォでは、跳ねるような半音階的主題が印象的。第4楽章「主題と変奏」の冒頭で与えられるハ短調の主題は、暗い美しさのなかにも崇高な情熱を感じさせる。フィナーレのロンド楽章は、楽想の多彩さを見せて、最後に再び第1楽章に現れた主題が奏されて楽曲を締めくくる。

モーツァルト:ディヴェルティメント K.563

1788年にウィーンで完成された本曲は、モーツァルト32歳の頃の作品。本来、ディヴェルティメントは「嬉遊曲」とも訳されるように、王侯貴族の社交場で奏される「気晴らし」の音楽だった。モーツァルトもディヴェルティメントを20曲以上書いているが、弦楽三重奏(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)という編成は本曲のみ。内声を担う楽器の役割が大きく、演奏の難度も高い。また、全体の規模や内容もディヴェルティメントの枠には収まりきらない作品である。

分散下降和音のユニゾンで幕を開ける第1楽章アレグロは、ヴァイオリンとチェロで歌われる第2主題が軽やかで美しく、一度聴いたら耳を離れない。第2楽章アダージョのシンプルな旋律美には、崇高な心象さえ漂う。第3楽章は素朴な明るさを持つメヌエット、第4楽章アンダンテは主題と4つの変奏からなり、ディヴェルティメントらしい寛いだ雰囲気を醸す。第5楽章は2つのトリオを持つ愛らしいメヌエット。第6楽章アレグロは、朗らかなヴァイオリンのロンド主題が印象的で、最後は明るい響きのまま高揚して終わる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ドイツ連邦共和国大使館


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/09更新)

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