東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-
都響メンバーによる室内楽
~木管五重奏とピアノによるフランス音楽集
都響の首席奏者らによる木管アンサンブルにピアノを加えてお届けする、洒脱でウィット溢れる時間。オーケストラ仲間だからこその息のあった絶妙な掛け合いが繰り広げられます。
プログラム詳細
2018:03:18:15:00:00
2018.3.18 [日]15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
フルート:柳原佑介
オーボエ:広田智之
クラリネット:サトーミチヨ
ファゴット:長 哲也
ホルン:岸上 穣
ピアノ:佐藤卓史
■曲目
イベール:3つの小品 [試聴]
I. Allegro
II. Andante
III. Assez lent - Allegro scherzando
フランセ:木管四重奏曲 [試聴]
I. Allegro
II. Andante
III. Allegro molto
IV. Allegro vivo
プーランク:六重奏曲 [試聴]
I. Allegro vivace
II. Divertissement:Andantino
III. Finale:Prestissimo
プーランク(G.エマーソン編):ノヴェレッテ ハ長調(木管五重奏版) [試聴]
ドビュッシー(神田寛明編):小組曲(木管五重奏版) [試聴]
I. En bateau (小舟にて)
II. Cortège (行列)
III. Menuet (メヌエット)
IV. Ballet (バレエ)
C.シャミナード:
2つの小品 op.9
I. Pièce romantique (ロマンティックな小品)
II. Gavotte (ガヴォット) [試聴]
森の精 op.60 [試聴]
L.ファランク:六重奏曲 ハ短調 op.40 [試聴]
I. Allegro
II. Andante sostenuto
III. Allegro vivace
[アンコール]
プーランク:六重奏曲 より 第1楽章 Allegro vivace
【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
~春祭ジャーナル~
チケットについて チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥5,200 | ¥4,100 | ¥1,500 |
■発売日
先行発売:2017年11月12日(日)10:00 2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
(先行対象の席種:S席 A席)
※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。
一般発売:2017年11月26日(日)10:00
※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)
イベール:3つの小品
ジャック・イベールは、才気に富んだ、軽妙洒脱な作風で知られる作曲家。1930年に書かれた本曲は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのための作品。第1曲アレグロは、弾けるような明るさと鮮やかな色彩。第2曲アンダンテは、フルートとクラリネットの対話に始まり、終盤には他の楽器も加わる。第3曲アッセ・ラン、アレグロ・スケルツァンドでは、各楽器が自由を謳歌するように、伸び伸びとした旋律を受け渡していく。
フランセ:木管四重奏曲
20世紀フランスの作曲家ジャン・フランセは、6歳で作曲を手掛けた神童だった。21歳の年に書いた本曲も完成された様式美を持ち、各楽器の特徴をうまくとらえている。第1楽章アレグロは、フランス風のウィットとユーモアが軽い筆致で描かれる。第2楽章アンダンテは、穏やかさのなかにもどこか諷刺的なニュアンスが感じられる。第3楽章アレグロ・モルトは、ジグのような速い舞曲調のロンド。第4楽章アレグロ・ヴィーヴォは、各楽器が複雑に絡み合いながらも、簡潔な明快さをそなえた美しいクライマックスを迎える。
プーランク:六重奏曲、ノヴェレッテ(木管五重奏版)
ピアノと管楽五重奏のための「六重奏曲」は1932年に書かれ、のちに改訂された。第1楽章は、3オクターブを駆けあがる序奏から、急・緩・急の主部へと続き、躍動的なコーダで締めくくる。序奏のモチーフが所々に使用され、作品全体の性格を印象付けている。ディヴェルティスマン(嬉遊曲)と名づけられた第2楽章は、美しいオーボエ独奏で始まり、前楽章と対照的な緩・急・緩の三部形式となっている。第3楽章のフィナーレは、一転して往時のパリを思わせるような賑やかさ。主部は自由なロンド形式で、様々な性格の主題が現れては消える。しかしレントのコーダに至って突然、シリアスな表情が浮かび上がってくる。
「ノヴェレッテ」の原曲は、ピアノ独奏曲「3つのノヴェレッテ 第1番」。編曲者のエマーソンは、木管5種の音色の違いをうまくフレーズに割り振って、絶妙な木管五重奏に仕上げている。
ドビュッシー:小組曲(木管五重奏版)
原曲は4手ピアノのための連弾作品だが、様々な編成・楽器のために編曲されている。本曲はNHK交響楽団のフルート首席奏者・神田寛明によって編曲された木管五重奏版。第1曲「小舟にて」は有名な旋律。ゆったりと小舟に揺られる心地よさがある。第2曲「行列」は、3度で平行に動く主部と、対照的なリズムで現れる中間部が美しい。第3曲「メヌエット」では、序奏に続いて古風で典雅な旋律が奏される。第4曲「バレエ」は、弾むようなバレエの曲調。中間部は優美なワルツとなる。
シャミナードのピアノ曲
19世紀パリに生まれたセシル・シャミナードは、早くから名声を博した女性作曲家で、サロンなどで奏されるピアノ曲や歌曲を残した。1879年に出版された比較的初期のピアノ独奏曲《2つの小品》は、フランスの香りを伝える流麗な「ロマンティックな小品」と、エスプリの効いた「ガヴォット」からなる。
「森の精」もピアノ独奏曲で、異なる2種の曲想が織り込まれた性格的小品である。
ファランク:六重奏曲
ルイーズ・ファランクは、19世紀の女性音楽家として先駆的存在だった。なかでも1852年に完成した本作品は、斬新な編成(ピアノ+木管五重奏)を用いており、ファランクの代表作の一つとされる。第1楽章は、彩り豊かな木管の響きのなかで、躍動的なピアノの伴奏が熱い。第2楽章では、木管の美しいハーモニーに応えるかのようにピアノが旋律を紡いでいく。第3楽章は、さながら協奏曲のように情熱的なピアノが、木管を従えて活躍する。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2018/03/18更新)