東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-
トリオ・アコード
~白井 圭、門脇大樹、津田裕也
東京藝術大学の同級生により結成されたピアノトリオ《トリオ・アコード》。それぞれが欧州留学のため一時活動を中断していましたが再結成し、東京春祭初登場です。ウィーン、アムステルダム、ベルリンと、それぞれが学んだ3つの個性をお楽しみください。
プログラム詳細
2017:04:11:19:00:00
2017.4.11 [火] 19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール
■出演
トリオ・アコード
ヴァイオリン:白井 圭
チェロ:門脇大樹
ピアノ:津田裕也
■曲目
ハイドン:
ピアノ三重奏曲 第25番 ト長調 Hob.XV:25 《ジプシー・ロンド》 [試聴]

シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 D898

[アンコール]
シューベルト:8つのレントラー (ピアノ三重奏版)
【試聴について】

チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥4,100 | ¥3,100 | ¥1,500 |
■発売日
一般発売:2016年11月27日(日)10:00
※ U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)
■上野学園 石橋メモリアルホール

ハイドン:ピアノ三重奏曲《ジプシー・ロンド》
1795年、ハイドンの二度目のロンドン滞在中におそらく書かれたもので、この曲を含めたHob.XV:24~26の3曲がまとめられてロンドンで出版されている。なかでも本曲は最も演奏機会に恵まれた作品である。第1楽章アンダンテは、4つの変奏が繰り返される変奏曲形式だが、第2・第4変奏に短調が挟み込まれたロンド形式とも言える。主題の優しい旋律が印象的で、ハイドンらしい明るさにあふれている。第2楽章ポコ・アダージョは三部形式で、中間部でヴァイオリンが朗々と歌う。ハイドンの旋律美を堪能できる楽章である。ロンド形式の第3楽章が《ジプシー・ロンド》の呼称の由来となった。ジプシー調の旋律が種々聴かれるが、これらは古いハンガリーの旋律集のなかにも見られるという。
ラヴェル:ピアノ三重奏曲
1914年に書かれた《ピアノ三重奏曲》は、第1次世界大戦の勃発を受け、ラヴェルが心血を注いで完成させた作品で、全4楽章からなる。バスク地方の舞曲を用いたとされる第1楽章の第1主題がピアノによって提示され、ヴァイオリンとチェロの2オクターブ・ユニゾンがそれに続く。広い音域のなかに弦楽器の様々な手法を織り込みながら中間音域にピアノを配することで、音楽の色彩感とバランスが保たれ、三重奏のダイナミクスが発揮されている。第2楽章は「パントゥーム」という詩法を応用したスケルツォ風の楽章で、第3楽章は教会旋法にもとづくパッサカイユ。そして最終楽章は、5/4拍子と7/4拍子の変則的なリズムが交互に現れるなか、徐々に音楽が高揚しフィナーレをむかえる。
シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番
自筆譜が失われているため定かではないが、1827~28年に書かれたと推測され、シューベルト最晩年の充実ぶりが凝縮された作品と言える。全4楽章構成で、第1楽章はソナタ形式。冒頭の第1主題からシューベルトの本領である抒情的な旋律が歌いあげられ、第2主題もまたピアノの分散和音のうえにチェロが甘美な旋律を奏でる。展開部ではこれら2つの主題が転調を繰り返して発展し、主調による再現部を経て、コーダに至る。第2楽章は三部形式。ゆったりとした旋律がチェロからヴァイオリン、ピアノへと受け継がれ、変奏風に発展していく。ハ短調の中間部では、シンコペーションの不安定なリズムにより、ほの暗い感情が誘い出されるが、すぐに穏やかにたゆたう旋律へと戻っていく。シューマンはこの緩徐楽章について「数々の快い夢」であり、「美しい人間の感情が波のように上下している」と評している。第3楽章は躍動的かつ軽快なスケルツォ。トリオでは弦が伸びやかな旋律を朗々と歌う。ロンド形式の第4楽章では、シューベルトならではの目まぐるしく移り変わるリズムと転調の妙を堪能できる。最後は穏やかに消え行くと思いきや、強奏で力強く全曲を締める。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2017/04/12更新)