PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

シューベルトの室内楽 I
~ピアノ五重奏曲 《ます》、ピアノ三重奏曲

東京春祭の《シューベルティアーデ》第一夜。音楽界を代表する俊英たちが集い、作曲家人生の円熟期にうまれた名作「ます」、己の人生のドラマを振り返るような晩年の秀作・ピアノ三重奏曲 第2番をお届けします。

プログラム詳細

2017:03:31:19:00:00

■日時・会場
2017.3.31 [金] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:成田達輝
ヴィオラ:佐々木 亮
チェロ:横坂 源
コントラバス:山崎 実
ピアノ:佐藤卓史

■曲目
シューベルト:
 ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 D929 [試聴]
 ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 《ます》 [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。



~シューベルトの室内楽~

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥5,200 ¥4,100 ¥1,500

 ■発売日
  一般発売:2017年2月19日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2017年3月10日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

■曲目解説

ピアノ三重奏曲 第2番

1827年に作曲されたピアノ三重奏曲第2番は、シューマンによって「男性的かつドラマティック」と評された作品。力強い3つの楽器のユニゾンで始まる第1楽章はソナタ形式で、いくつかの主題が積み重ねられていく。第2楽章は悲劇的な性格を帯びたハ短調で、ピアノの行進曲風のリズムに乗せて、チェロが孤高の旋律を奏でる。第3楽章は、軽やかなスケルツォとなり、変幻自在に移り変わる調とリズムの鮮やかな手際が堪能できる。明るく活気に満ちたなかにも、ふと影がさすところがシューベルトらしい。第4楽章は悦ばしい気分に支配されているが、様々な楽想が組み合わされた複雑な構造となっている。第2楽章からの引用主題が明暗のコントラストとして効果的に用いられ、音楽の奔放さを駆り立てていく。最後は取り戻した明るさが輝きを増して、曲を締めくくる。

ピアノ五重奏曲 《ます》

本曲は「ピアノ五重奏」と言っても、ピアノに4種の弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)が加わる編成を採用している。作曲は1819年とされているが定かではない。第1楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、ピアノの分散和音で幕を開け、豊かな低音に支えられてヴァイオリンやチェロが主題旋律を優美に歌う。第2楽章アンダンテでは、叙情的な気分のなかにいくぶんメランコリックな影が差すものの、第3楽章プレストは気分を一新して、躍動するスケルツォとなる。そして最大の聴きどころである第4楽章アンダンティーノで、作品の愛称にもなっている歌曲「ます」D550のメロディが用いられ、最初はゆったりと、そして次第にテンポを上げながら変奏されていく。第5楽章アレグロ・ジュストは、軽やかな民俗舞曲調の主題に明るく歌うメロディが加わって小結尾を迎え、後半は移調してまた清々しい気分の変転を繰り返したのち、全曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/30更新)

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