東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
ミュージアム・コンサート小山裕幾 フルート・リサイタル
フィンランド放送響首席奏者に就任したフルーティスト小山裕幾の現在(いま)を聴く。桁違いの音楽性の豊かさと技巧の高さで世界の注目を集める大器の演奏にご期待ください。
プログラム詳細
2016:03:26:14:00:00
2016.3.26 [土] 14:00開演(13:30開場)
国立科学博物館 日本館講堂
■出演
フルート:小山裕幾
ピアノ:斎藤 龍
■曲目
J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013

シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ長調 D.574

カゼッラ:シシリエンヌとブリュレスク op.23

C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 H.562

ゴーベール:フルート・ソナタ 第1番 イ長調

ボルヌ:カルメン幻想曲

[アンコール]
テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジー より 第7番
【試聴について】

チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | 全席自由 |
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料金 | ¥3,600 |
残席状況 | 本公演は終了いたしました。 |

■一般発売日
2015年12月10日(木)10:00

J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ
作曲時期は確かではないが、1720年代初頭、バッハがケーテンの宮廷楽長を務めていた時期とされる。バッハ唯一の木管楽器による無伴奏曲で、ほぼ定型に配置された4つの舞曲が並ぶが、最終楽章にはジーグの代わりに「ブレー・アングレーズ(イギリスのブレー)」が置かれている。全楽章を通してほとんど休符はなく、高度な技術が要求される難曲である。
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ 第4番
1817年、シューベルトが20歳のときに書かれた作品。主旋律の持つ伸びやかで豊かな抒情性はシューベルトならではのもの。加えてピアノも伴奏の域を越えて、主旋律と堂々とわたり合い、そこがこの作品を「二重奏曲(デュオ)」と呼ぶ所以でもある。全曲を通じて優雅な旋律にあふれているが、第3楽章アンダンティーノでは一抹の寂しさが滲み出て、ふと心を打たれる。
カゼッラ:シシリエンヌとブルレスク
イタリア・トリノ生まれのカゼッラは、パリ音楽院でフォーレに作曲を師事し、近代イタリア音楽の指導者としても貢献した。本作品は1914年、パリ音楽院の卒業試験の課題曲として作曲された。2つの舞曲からなり、シシリエンヌ(シチリアーナ)は神秘的な空気感を漂わせ、それに続くブルレスクでは雰囲気が変わり、躍動的かつ華麗な技巧が展開される。
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ
J.S.バッハの次男C.P.E.バッハは、30年近くにわたりフリードリヒ大王に仕え、「ベルリンのバッハ」とも呼ばれる。フルートを愛奏した王のために、宮廷では鍵盤楽器による伴奏も受け持った。1747年に作曲された全3楽章からなる本曲は深い精神性を持っており、微細な感情のひだをなぞるように、時に沈思を、時に高揚を繰り返していく。
ゴーベール:フルート・ソナタ 第1番
フィリップ・ゴーベールはフランスのフルート奏者・作曲家・教育者で、パリ・オペラ座やパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者も務めた。彼はフルートのために3つのソナタを残したが、この第1番は1918年に作曲され、師タファネルに捧げられている。独特な幻想性を持った楽想が自由に羽ばたき、ドビュッシーやフォーレなど同時代のフランス音楽と相通ずるところも感じさせる。
ボルヌ:カルメン幻想曲
1875年に初演されたビゼーの歌劇《カルメン》には魅惑的な旋律が多く、馴染みの旋律を用いて、様々な楽器の技巧・魅力を活かした編曲作品がいくつも生み出された。ボルヌによる本曲もそのひとつで、フルートの名人芸を披露する見せ場が随所にちりばめられ、有名な「ハバネラ」「ジプシーの歌」「闘牛士の歌」等、7つの音楽が使われている。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館 協力:タカギクラヴィア株式会社
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2016/03/25更新)