PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

アルゼンチン・タンゴの夕べ
~哀愁漂うタンゴの名曲を集めて

魅惑のタンゴの世界を紹介する毎年人気のシリーズには、本場アルゼンチンでも高い評価を受けているオルケスタ・アウロラが再び登場。セバスチャン&ラウラによるダンスが華を添えます。

プログラム詳細

2016:03:22:18:30:00

■日時・会場
2016.3.22 [火] 18:30開演(18:00開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
オルケスタ・アウロラ
 ヴァイオリン:会田桃子吉田 篤
 ピアノ:青木菜穂子
 バンドネオン:北村 聡鈴木崇朗
 コントラバス:東谷健司
ダンサー:セバスチャンラウラ*

■曲目
スカルピーノ:パリのカナロ [試聴]
ドナート:台風*
トロイロ:わが人生のすべて [試聴]
ガルデル:想いのとどく日 [試聴]
アローラス:エル・マルネ [試聴]
バルカルセ:デ・コントラプント [試聴]
トロイロ:下町のロマンス* [試聴]
フランチーニ:秋のテーマ
デ・カロ-ラウレンス:マーラ・フンタ [試聴]
ピアソラ:デカリシモ [試聴]
フィルポ:夜明け* [試聴]
青木菜穂子:もう一つの空
ピアソラ:
 忘却 [試聴]
 リベルタンゴ [試聴]
プラサ:踊り子*
会田桃子:桃子の新テーマ
ピアソラ:アディオス・ノニーノ [試聴]
マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席指定
料金 ¥4,100
残席状況 本公演は終了いたしました。

 ■一般発売日
 2015年11月23日(月・祝)10:00

■曲目解説

飯塚久夫(日本アルゼンチンタンゴ連盟&日本タンゴ・アカデミー会長)

スカルピーノ:パリのカナロ

1925年、F.カナロのパリ公演は、欧州でのタンゴ・ブームを決定づけた。それを記念して作られた曲。半音階の派手な前奏、第3部の変奏などが聴き所。

ドナート:台風

「夜明け」「花火」と並ぶ有名なタンゴの描写曲。1932年、世界三大オペラ・ハウスと言われる“コロン劇場”で、作者の率いる楽団が初演。

トロイロ:わが人生のすべて

トロイロはタンゴ史上最も優れたバンドネオン奏者の一人。『私は君のもとに全人生を置いてきた。しかし今、私は君の人生のただの一風景』という歌詞も付いている。

ガルデル:想いのとどく日

タンゴ史上不朽の名歌手カルロス・ガルデルは最盛期の1935年、中南米巡演中にコロンビアで飛行機事故に遭う。その数ヵ月前に製作された映画のタイトルであり、感動的なテーマ曲。

アローラス:エル・マルネ

アローラスは“バンドネオンの虎”と言われ、「デレーチョ・ビエホ」「コム・イル・フォー」等の作者としても知られている。題名は第一次大戦で連合軍がドイツを撃破した激戦地。フランス贔屓のアローラスが終戦を祝って作った。

バルカルセ:デ・コントラプント

“コントラプント”とは対位法のこと。作者は巨匠プグリエーセの下で活躍したバイオリン奏者だが、晩年はバンドネオンを弾き、“タンゴ学校楽団”を作って若者の育成に献身した。

トロイロ:下町のロマンス

“バルス・クリオージョ”と呼ばれるブエノスアイレスのワルツ。トロイロには1940年代、「スール」「タンゴの街」等、かつての下町を描いた名作があるが、これもその一つ。

フランチーニ:秋のテーマ

作者は1940~50年代の“タンゴ第二黄金時代”を代表するバイオリン奏者。今日、タンゴ史上初めてアルゼンチン流のダンスが世界を席巻しており、まさしく“タンゴ第三黄金時代”を迎えている。

デ・カロ - ラウレンス:悪い仲間

作者の二人が1920年代に革新した演奏手法は、今日のタンゴにも大きな影響を与えている。現代の若者達が見習うオスバルド・プグリエーセのスタイルは、デ・カロから学んだものが多い。

ピアソラ:デカリシモ

ピアソラが影響を受けたタンゴ人の一人がやはりデ・カロ。そこに『ピアソラもタンゴである』所以がある。デ・カロを讃えた曲。

フィルポ:夜明け

前出の「台風」と並ぶタンゴ描写曲。こちらはより古く1910年代初めの作品。酔って遊び疲れた人と早起きして働きに出る人の明け方の情景。古典的な3部構成。

青木菜穂子:もう一つの空

『風と鳥の声しか聞こえないようなアルゼンチンのある村で浮かんだメロディ。あの時の明るいような少し寂しいような空気感を大切にしながら様々な想いを込めて』というのが作者自身の言葉。

ピアソラ:忘却

1984年イタリア人映画監督ベロッキオの『エンリコ四世』のテーマ。日本では2014年に初公開。主役はマストロヤンニ。落馬して頭を打ち自分を本物の王だと思い込んでしまった男。“忘却”の悲喜劇。

ピアソラ:リベルタンゴ

今日のタンゴ・ブームの契機をもたらしたのがこの曲。かつてはピアソラの曲で踊ることはあり得なかったが、今日ではダンスでも必須曲。タンゴ変革の象徴。

プラサ:踊り子

作者はプグリエーセ楽団でバンドネオンを弾いていたが、1968年に楽団解散を主導。ピアノに転向。「ノスタルヒコ」「ノクトゥルナ」等、優れた作品がある。

会田桃子:桃子の新テーマ

当楽団のリーダーの一人、会田の新作品。本コンサートが初演のはず。それだけにここではひたすら“乞うご期待”。

ピアソラ:アディオス・ノニーノ

ピアソラの最高傑作といえばこの曲。1959年、プエルトリコ巡業中に愛する父の訃報を受け、ニューヨークのホテルで書き上げた。原曲は「ノニーノ(父の愛称)」。この父あってこそ、あのピアソラもあった。

マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ

タンゴといえばこの曲。1915年前後に作者が作った2部構成の曲を、ロベルト・フィルポが3部構成にして有名に。そこから編曲の多様性というタンゴの魅力も生まれた。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:アルゼンチン共和国大使館 協力:株式会社ラティーナ


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/03/20更新)

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