PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2015-

ミュージアム・コンサート「新印象派-光と色のドラマ」展 記念コンサート vol.3
~三浦友理枝(ピアノ)

英国王立音楽院を首席で卒業後、欧州や日本各地でオーケストラと共演、ソリストとして人気の高い三浦友理枝が東京春祭に初登場。美しい音色に定評のある彼女がつくる、色彩と音のドラマにご期待ください。

プログラム詳細

2015:03:24:14:00:00

■日時・会場
2015.3.24 [火] 14:00開演(13:30開場)[約60分]
東京都美術館 講堂

■出演
ピアノ:三浦友理枝

■曲目
ドビュッシー:
 前奏曲集 第1巻 より 「亜麻色の髪の乙女」
 12の練習曲 より 「半音階のための」 speaker.gif[試聴]
 喜びの島 speaker.gif[試聴]
シマノフスキ:メトープ Op.29
ラヴェル:
 水の戯れ speaker.gif[試聴]
 ラ・ヴァルス

[アンコール]
ドビュッシー:月の光

【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。



~関連ニュース~

~「新印象派-光と色のドラマ」展 記念コンサート
 

出演者

ピアノ:三浦友理枝 Piano:Yurie Miura 1981年東京生まれ。3歳よりヤマハ音楽教室に入会、1993年よりヤマハマスタークラスに在籍。江口文子、ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、浦壁信二各氏に師事。05年英国王立音楽院大学課程を首席で卒業。07年同音楽院・修士課程を首席で修了。クリストファー・エルトン氏に師事。
95年「第3回ゲッティンゲン国際ショパンコンクール」第1位受賞。▼続きを見る これを機にドイツなどでコンサート活動を開始。99年「第3回マリエンバート国際ショパンコンクール」最年少で第1位受賞。01年「第47回マリア・カナルス国際音楽コンクール」ピアノ部門第1位、および金メダル、最年少ファイナリスト賞、カルロス・セブロ特別メダル賞を受賞。06年9月には「第15回リーズ国際ピアノコンクール」にて特別賞を受賞した。
02年ロンドン・ソロイスツ室内オーケストラとの共演でロンドンデビュー。04年には国際ショパン協会ウィーン本部の招きでリサイタルを行いウィーンデビュー。同年、ロンドン・ソロイスツ室内オーケストラと再共演。これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、群馬交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、山形交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ロンドン・ソロイスツ室内オーケストラ、カイロ交響楽団など国内外の主要オーケストラと多数共演している。10年には東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→Cに出演し話題となる。「ラ・フォル・ジュルネ」、「仙台クラシックフェスティバル」等の音楽祭にも数多く招かれている。室内楽の分野でも積極的な活動を展開しており、オランダ人ヴァオリニスト、シモーネ・ラムスマとはエルガーのCDをリリース(NAXOS)、イギリス、オランダ等でコンサート・ツアーも行った。また09年には川久保賜紀(ヴァイオリン)、遠藤真理(チェロ)とピアノ・トリオを結成、10年には全国ツアーを行い好評を博す。
『名曲リサイタル』『ベスト オブ クラシック』『クラシック倶楽部』『みんなのショパン』などテレビ、ラジオの出演も数多く、10年にはFM仙台のクラシック番組で1年間パーソナリティを務めた。
05年、エイベックス・クラシックスよりCDデビュー、14年4月発売の5枚目のソロアルバム『ミニアチュアーズ』のほか、05年『印象』、07年『エチュード』、09年『ピアノ協奏曲ト長調 ラヴェル:ピアノ作品集』、同年川久保賜紀、遠藤真理のトリオによる『RAVEL』、10年『ショパン:24のプレリュード』をリリースしている。『ショパン:24のプレリュード』『ミニアチュアーズ』は「レコード芸術」(音楽之友社)で特選盤に選ばれている。

公式サイト http:/www.yuriemiura.net

©Yuji Hori ▲プロフィールを閉じる

ピアノ:三浦友理枝 Piano:Yurie  Miura

■曲目解説

ドビュッシーの作品

ルコント・ド・リールの詩がもとになっている「亜麻色の髪の乙女」は、旋律・和声の比類ない美しさにより広く親しま れている。1915 年に作曲され、ショパンに捧げられた《12 の練習曲》の第 7 曲「半音階のための」は、控えめな主題の 周りで 32 分音符の長いパッセージが優美な軌道を描く。1904 年に作られた「喜びの島」は、アントワーヌ・ヴァトーの 絵画「シテール島への巡礼」から想を得たとされている。リズムの絶えざる変化とともに瞬く音を散りばめ、官能の歓び を描き出すこの曲は、愛の女神ヴィーナスの島・シテール島へと船出する恋人たちの風景と重なり合う。

シマノフスキ:メトープ Op.29

「メトープ」とは、ギリシャ神殿などにおける浮彫石板のこと。シマノフスキは 1910 年代に地中海沿岸を旅し、古代文 化から多くのインスピレーションを得た。1915 年に完成した本曲は 3 つの小品から成り、英雄オデュッセウスが帰路で 出会った女性を描いている。第 1 楽章「セイレーンの島」は妖女の蠱惑的な歌声を、第 2 楽章「カリプソ」は英雄に焦がれて執拗に追いすがる女性を、第 3 楽章「ナウシカー」は疲弊した英雄を癒す清楚な姫君を表現している。印象主 義的かつ精緻な書法により、ギリシャ神話のエピソードが浮かび上がってくるような作品である。

ラヴェルの作品

パリ音楽院在学中の 1901 年の作品「水の戯れ」は、師であったフォーレに献呈され、ピアノ音楽における印象主義 の幕を開けた曲としても名高い。7 の和音・9 の和音を基調としたアルペジオや響きのグラデーションにより、噴水の水 の動きときらめきを見事に表現している。


ラヴェルはかねてより、19 世紀に隆盛を極めたウィンナ・ワルツへのオマージュを書く構想を抱いていたが、第 1 次 世界大戦のため頓挫していた。「ラ・ヴァルス」はバレエ・リュスの主宰者ディアギレフの依頼により 1919 年 12 月から翌年の 3 月にかけて作られたが、ディアギレフはこれをバレエには不向きな音楽と見なした。原曲は管弦楽曲であるが、作曲家自身により 2 台ピアノ版や独奏版も書かれている。単なる懐古趣味に堕すことなく、怜悧な筆致により、躍 動する身体に宿る暗い情熱が表現されている。


主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、日本経済新聞社
協力:タカギクラヴィア株式会社日東紡音響エンジニアリング株式会社

※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

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