PROGRAMプログラム

ミュージアム・コンサート マルモ・ササキ(チェロ)&髙杉健人(コントラバス)

ミュージアム・コンサートマルモ・ササキ(チェロ)&髙杉健人(コントラバス)

バレンボイムのもとベルリン国立歌劇場管のチェロ奏者としても欧州で活動していたマルモ・ササキと、ジャンルを超えた活躍で注目の髙杉健人による低音楽器デュオ。個性豊かな2人による絶妙なアンサンブルをお楽しみください。

プログラム詳細

2019:04:10:19:00:00

■日時・会場
2019/4/10 [水] 19:00開演(18:30 開場)
国立科学博物館 日本館講堂

■出演
チェロ:マルモ・ササキ
コントラバス:髙杉健人

■曲目
バリエール(バウマン編):2台のチェロのためのソナタ ト長調 (チェロ&コントラバス版)
I. Andante
II. Adagio
III. Allegro Prestissimo
モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K.292 (チェロ&コントラバス版)
I. Allegro
II. Andante
III. Rondo:Allegro
シュニトケ:賛歌 第2番
F.ブレッチガー:ファンタジー・デュオ
J.ゴルターマン:ベッリーニの思い出
C.F.アベル(K.シュトール編):無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ハ長調 wko155 (無伴奏コントラバス版)
I. Adagio
II. Allegro
III. Minuet
V.D.キルヒナー:そしてソロモンは語った・・・ (無伴奏チェロ)
ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調
I. Allegro
II. Andante mosso
III. Allegro

※当初発表の曲順より一部変更となりました。

[アンコール]
マスカーニ:《カヴァレリア・ルスティカーナ》より間奏曲

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
■発売日

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

一般発売:2019年1月27日 (日) 10:00

■曲目解説 PDFダウンロード

モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ (チェロ&コントラバス版)

本曲は、ファゴットの名手でもあったアマチュア音楽家タデウス・フォン・デュルニッツ男爵のために1775年頃書かれたとされる。当時流行していたギャラント様式に則った協奏曲的な作品で、低音の管・弦という異色の組み合わせを採用している。第1楽章はシンプルなソナタ形式。編成は珍しいが、モーツァルトの表情豊かな旋律は少しも損なわれておらず、低弦の響きを堪能できる。第2楽章もモーツァルトらしい優しい旋律で満たされている。第3楽章はロンド形式。親しみのあるロンド主題が耳に残る。

バリエール(バウマン編):2台のチェロのためのソナタ (チェロ&コントラバス版)

18世紀フランスの作曲家・チェロ奏者ジャン=バプティスト・バリエールは、チェロという楽器が台頭しつつあった時代に活躍した。彼はチェロのためのソナタ集を4巻書いており、本曲は1740年にパリで出版された《チェロと通奏低音のためのソナタ集 第4巻》(全6曲)の第4曲。全3楽章からなり、第1楽章は優しく穏やかなアンダンテ。第2楽章アダージョでは、豊かな低音に支えられて、息の長い旋律をチェロが朗々と歌う。第3楽章は急速なアレグロ・プレスティッシモとなり、軽快に駆け抜けて曲を閉じる。

シュニトケ:賛歌 第2番

旧ソ連当時の厳しい政治状況をかいくぐるように創作を続けた作曲家アルフレート・シュニトケ。室内楽のシリーズである「賛歌」は第4番まであり、チェロとコントラバスのための「第2番」は1974年の作品。厳かな曲調のなかに映像音楽のように豊かなイメージがあふれている。

F.ブレッチガー:ファンタジー・デュオ

フレッド・ブレッチガーは、ニューヨークに生まれ、アメリカで活躍する作曲家・コントラバス奏者。彼の作品であるチェロとコントラバスのための「ファンタジー・デュオ」は、コントラバス奏者にとって貴重なレパートリーになっている。チェロとコントラバスが呼吸を合わせて豊かな低音を響かせながら、自由な対話を繰り広げる。

J.ゴルターマン:ベッリーニの思い出

ユリウス・ゴルターマンは19世紀ドイツの作曲家・チェロ奏者。本曲は、自由な構成のなかにベッリーニのオペラの甘美な旋律が引用され、さらに技巧的な見せ場も盛り込まれており、充分に楽しめる作品になっている。

C.F.アベル(K.シュトール編):無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ (無伴奏コントラバス版)

カール・フリードリヒ・アベルは18世紀の作曲家で、J.S.バッハが楽長を務めたケーテン宮廷楽団の首席ヴィオラ・ダ・ガンバおよびチェロ奏者。18世紀後半にはヴィオラ・ダ・ガンバは用いられなくなり、アベルの死後には曲も作られなくなった。そういう意味で本曲は、ヴィオラ・ダ・ガンバの名手によるヴィオラ・ダ・ガンバのための作品、その最後の輝きといっても過言ではないだろう。

V.D.キルヒナー:そしてソロモンは語った・・・(無伴奏チェロ版)

ドイツの作曲家フォルカー・ダーヴィト・キルヒナーが、1987年に作曲した無伴奏チェロのための作品。左手のピチカートでリズムを刻み、朗々と旋律を歌うなど、難技巧を要する。「知者」の象徴とされるソロモン王の重々しいキャラクターがはっきり浮かび上がるところは、多くのオペラも手掛けているキルヒナーならでは。

ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲

本曲は1824年に書かれたのち、長らく未出版のまま眠っており、再発見されて陽の目をみたのは1968年だった(出版は翌年)。第1楽章は、2つの弦が楽しい掛け合いのあと、交互に旋律と伴奏を繰り返していく。第2楽章では、コントラバスのピチカートに乗せてチェロが朗々と歌う旋律に、ロッシーニらしい美しさが際立つ。第3楽章では、印象的な主題の後ろで活躍するコントラバスの刻みも聴きどころの一つ。デュオの愉しさに満ちあふれた作品である。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会
共催:国立科学博物館



※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
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(2018/10/29更新)

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