PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ・指揮)
~ J.S.バッハ ピアノ協奏曲全曲演奏会 II

バッハ弾きの異名をとるリフシッツが、自身の弾き振りで挑むバッハの鍵盤協奏曲全曲演奏会。リフシッツのバッハ愛に溢れた至福の2日間を春の東京で。

プログラム詳細

2018:04:01:15:00:00

■日時・会場
2018.4.1 [日]15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ピアノ&指揮:コンスタンチン・リフシッツ
フラウト・ドルチェ、フラウト・トラヴェルソ:国枝 俊太郎
フラウト・ドルチェ:浅井 愛
管弦楽:トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(コンサート・マスター:水谷 晃)

■曲目
J.S.バッハ:
 ピアノ協奏曲 第5番 へ短調 BWV1056 [試聴]
  I. [Allegro moderato]
  II. Largo
  III. Presto
 ピアノ協奏曲 第6番 へ長調 BWV1057 [試聴]
  I. [Allegro]
  II. Andante
  III. Allegro assai
 ピアノ協奏曲 第7番 ト短調 BWV1058 [試聴]
  I. [Allegro]
  II. Andante
  III. Allegro assai
 ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 [試聴]
  I. Allegro
  II. Affettuoso
  III. Allegro

[アンコール]
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050 より 第3楽章 Allegro

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


~J.S.バッハ ピアノ協奏曲全曲演奏会~

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥7,700 ¥6,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

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■曲目解説

J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 第5番~第7番、ブランデンブルク協奏曲 第5番

バッハの作品のなかで鍵盤楽器(チェンバロ/ピアノ)を独奏楽器に用いた協奏曲は全部で13曲残されている。その内訳は、1台用のものが7曲(BWV1052-1058/第8番BWV1059は未完)、2台用のものが3曲(BWV1060-1062)、3台用のものが2曲(BWV1063、1064)、4台用のものが1曲(BWV1065)である。これらはバッハがケーテン時代(1717-23)に作曲した作品を原曲とし、のちのライプツィヒ時代(1723-50)に鍵盤楽器用に編曲した作品群である。

もともと協奏曲はバロック時代のイタリアに起源をもち、おもに2つのスタイルが確立された。ひとつは複数の楽器からなる合奏グループがオーケストラ全体と掛け合いながら音楽を進行させる「合奏協奏曲」。コレッリ(1653-1759)がその代表的な作曲家で、ドイツではヘンデルらがこのスタイルを継承して、独創的な作品を残した。もうひとつはヴィヴァルディ(1678-1741)の作品に代表される、独奏楽器がオーケストラと対峙しながら音楽が展開していく「独奏協奏曲」。現存するバッハの協奏曲は、こちらのタイプに属する。

バッハを含むバロック時代の独奏協奏曲の特徴は、中心に置かれた緩やかなテンポの楽章が、先行する楽章と後続する楽章を橋渡しする「急/緩/急」の3楽章構成である点と、テンポの速い両端の楽章では、主題を奏でるオーケストラが装飾的な旋律を奏でるソロ楽器を挟みながら進行する「リトルネッロ形式」が用いられている点である。バッハはワイマール時代(1708-17)からイタリアの独奏協奏曲を研究しており、その成果がケーテンの楽師長時代にさまざまな独奏楽器による協奏曲として結実したのである。

「第5番 ヘ短調(BWV1056)」の原曲は消失しているが、ケーテン時代のト短調のヴァイオリンあるいはオーボエのための協奏曲がもとになっていると考えられている。バッハはこの第2楽章をカンタータ第156番「わが片足はすでに墓に入りぬ」にも転用している。

「第6番 ヘ長調(BWV1057)」は「ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調(BWV1049)」からの編曲。弦楽合奏部を独奏用に改編・独立させたほかは、2本のブロックフレーテ独奏部などもそのまま用いられている。

「第7番 ト短調(BWV1058)」の原曲は、「ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調(BWV1041)」。鍵盤楽器用に編曲された作品とオリジナル作品の調性を比べてみるとわかるように、(BWV1052とBWV 1055を除いて)編曲版は、全音低く移調されている。これはバッハ時代の楽器(チェンバロ)の音域と関係している。

《ブランデンブルク協奏曲》は、ケーテン時代にバッハが作曲した協奏曲のなかでオリジナルのまま伝えられている数少ない作品である。その「第5番 ニ長調(BWV1050)」は、独奏楽器にチェンバロ(ピアノ)、ヴァイオリン、フルートを用いているが、通奏低音を和声で支える役割だった鍵盤楽器を初めて独奏に用いた協奏曲という画期的な意義をもっている。第1楽章はチェンバロ(ピアノ)が主役の楽章で、特に全体の約1/3を占めるカデンツァ風の独奏部分が聴きどころ。第2楽章と第3楽章ではフルートの活躍が目立つが、この作品は初めてバッハがフルートを独奏楽器として用いた音楽でもあった。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ロシア連邦大使館


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/02更新)

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