リチャード・エガー (チェンバロ)~plays BACH
リチャード・エガー (チェンバロ)
~plays BACH
バロック音楽で世界的なリーダーシップをとるエガーが弾くオールバッハプログラム。音楽を愛し、音楽から愛されるエガーならではのバッハとの対話。
プログラム詳細
2019:03:23:18:00:00
2019/3/23 [土] 18:00開演(17:30 開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
チェンバロ:リチャード・エガー
■曲目
J.S. バッハ:
パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825[試聴]
I. Prelude
II. Allemande
III. Courante
IV. Sarabande
V. Menuett I
VI. Menuett II
VII. Gigue
パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828[試聴]
I. Ouverture
II. Allemande
III. Courante
IV. Aria
V. Sarabande
VI. Menuett
VII. Gigue
フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816[試聴]
I. Allemande
II. Courante
III. Sarabande
IV. Gavotte
V. Bourrée
VI. Loure
VII. Gigue
パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830[試聴]
I. Toccata
II. Allemande
III. Corrente
IV. Air
V. Sarabande
VI. Tempo di Gavotta
VII. Gigue
[アンコール]
ヘンデル:組曲 第3番(第1巻) ニ短調 HWV428 より III. Allemande
【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
リチャード・エガー (チェンバロ)
0323Egarr2.pdf
《6つのパルティータ》
バッハは1726年からパルティータを個別に出版していき、1731年に全6曲をまとめて出版した。明らかに「組曲」と題してさし支えない曲集をあえて「パルティータ」としたのは、バッハのこだわりがあったと推測される。彼にとって組曲とは「アルマンド~クーラント~サラバンド~ジーグ」といった舞曲によって構成されるものであって、トッカータやアリアが入るパルティータは「その範にあらず」だったのではあるまいか。また、バッハの各舞曲は前半/後半に峻別され、それはソナタ形式の提示部と展開部・再現部に相当するため、必然的に後半が長くなる。例えば、第1番のアルマンドは「18小節+20小節」といった具合に。
パルティータ 第1番
短い「プレルーデュウム」は、5声へと発展する前奏曲。それに続くのは、イタリア風の陽気な「アルマンド」。さらに、3連符のリズムで突っ走る「コレンテ」(イタリア式クーラント)、旋律の豊かな装飾性が際立つ「サラバンド」と来て、軽やかな2声の「メヌエットⅠ」と、ミュゼット風に凝った4声の「メヌエットⅡ」が交錯する。終楽章「ジガ」は、イタリア式ジーグで、D.スカルラッティの特技だった、腕の交差テクニックをはじめて披露した楽曲だ。
パルティータ 第4番
「序曲」は、リュリの作品を編曲した華麗な前半と、後半の3声のフーガからなる。「アルマンド」では、流麗なメロディが際立つ。第3楽章は、溌剌とした「クーラント」。まさにオペラを想わせる「アリア」、続く「サラバンド」も歌の交歓のよう。活気に溢れる短い「メヌエット」は、トリオ部を欠く。分散和音で進められる「ジーグ」は、ポリフォニックな展開のなか、驚くほどの華やかさをみせる。
《フランス組曲》より 第5番
《フランス組曲》は1720~1722年頃、ケーテン時代の作とされる。その根拠は、第1番から第5番までが「アンナ・マグダレーナのための小品集」第1巻に含まれていることによる。
明朗な雰囲気に満ちた第5番は、全7楽章からなり、《フランス組曲》のなかでももっとも演奏頻度が高い。冒頭を飾るのは、溢れんばかりの歌が魅力の「アルマンド」。それに、力強く疾走する「コレンテ」、優美な「サラバンド」、非常に有名だがあまりにも短い「ガヴォット」、軽快な「ブーレ」、古拙の味わいが光る「ルール」が続き、最後は、歓喜が爆発する「ジーグ」で曲を閉じる。
パルティータ 第6番
冒頭の「トッカータ」は、本来の意味である「即興的楽想~フーガ~即興的楽想」という三部形式を踏襲している。アルベジオからの自由な即興に挟まれた3声のフーガで、雄大な前奏曲のようだ。それに続くのは、装飾的に彩られた「アルマンド」。「コレンテ」は、ヴァイオリン・ソナタの原曲を想わせる急峻な曲。そして、軽快な「アリア」を経て、第5楽章「サラバンド」は、フランス風を乗り越えた悲愴美の極致を示す。「テンポ・ディ・ガヴォット」は、ヴァイオリン・ソナタを想わせる。曲を締めくくるのは、対位法をつくる主題が大胆に展開され、低音の動きにより旋律が感じられる「ジーグ」。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
協力:ナクソス・ジャパン株式会社
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
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(2018/10/29更新)