紀尾井ホール室内管弦楽団 with リチャード・エガー 〜ヴィヴァルディ《四季》
紀尾井ホール室内管弦楽団 with リチャード・エガー
〜ヴィヴァルディ《四季》
古楽界の新たなリーダー、エガーが紀尾井ホール室内管と待望の再共演。《四季》のソリストにはエンシェント室内管のコンサートマスターを迎え、躍動感溢れる音楽をお届けします。
プログラム詳細
2019:03:22:19:00:00
2019/3/22 [金] 19:00開演(18:30 開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
指揮/チェンバロ:リチャード・エガー
ヴァイオリン:ボヤン・チチッチ
管弦楽:紀尾井ホール室内管弦楽団
■曲目
コレッリ:合奏協奏曲 ヘ長調 op.6-2

I. Vivace - Allegro - Adagio
II. Allegro
III. Grave - Largo
IV. Allegro
ヘンデル:合奏協奏曲 ニ短調 op.6-10

I. Ouverture
II. Allegro
III. Air - Lento
IV. Allegro
V. Allegro
VI. Allegro moderato
コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 op.6-1

I. Largo - Allegro
II. Largo - Allegro
III. Largo
IV. Allegro
V. Allegro
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 《四季》

「春」 ホ長調 RV.269
I. Allegro
II.Largo
III.Allegro
「夏」 ト短調 RV.315
I. Allegro non molto
II.Adagio - Presto
III.Presto
「秋」 ヘ長調 RV.293
I. Allegro
II.Adagio molto
III.Allegro
「冬」 ヘ短調 RV.297
I. Allegro non molto
II.Largo
III.Allegro
[アンコール]
バッハ:無伴奏パルティータ 第2番 BWV1004 より III. Sarabande
【試聴について】

リチャード・エガー (チェンバロ)
0322Egarr.pdf
コレッリ:合奏協奏曲 ヘ長調 op.6-2
作品6と言えば、全12曲からなるこの合奏協奏曲集を指すくらい、当時から高い知名度を得ていた曲集である。独奏楽器群(コンチェルティーノ)と合奏楽器群(リピエーノ)とに分かれ、その対比と融合の妙を、完成された形式美のなかに表現している。第2番は、4楽章構成で、緩急の楽章が交代して現れる教会ソナタのスタイルを採用している。
ヘンデル:合奏協奏曲 ニ短調 op.6-10
ヘンデルの作品6の合奏協奏曲集(全12曲)は、1739年の9月からほぼ1ヵ月で書き上げられた。ヘンデル54歳、オラトリオの創作へと集中度を深めていく時期にあたる。コレッリの有名な合奏協奏曲集と作品番号を同じくするほど、意欲的でスケールの大きな曲集である。この第10番は、激しく鋭い響きで始まる第1曲、第2曲は総奏によるフーガ、第3曲では総奏と独奏が交互に現れる。第4曲は総奏のみ、第5曲は独奏から始まる疾走感のある音楽。終曲は長調に転じて、明るく穏やかに曲を閉じる。
コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 op.6-1
コレッリは、恵まれた境遇もあって、バロック音楽の作曲家らしからぬ寡作の人だった。ゆえに一つ一つの作品にかける時間も長く、格調高い美しさを持つ本曲集も、1680年代頃から実演も踏まえながら書きためていたものを、晩年に至ってさらに推敲し、「作品6」として出版すべくまとめていたのだろう。その冒頭を飾る第1番は5楽章構成で、荘重な導入部のラルゴに始まり、緩急を交代させながら、最終楽章では、ジーグのように2つの独奏ヴァイオリンが軽快な三連符で、華やかに曲を閉じる。
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》
《四季》は1725年に出版されたヴァイオリン協奏曲集《和声と創意の試み》(全12曲)の第1番~第4番にあたり、各楽章にはそれぞれの季節の情景を描写したソネット(作者不明の短詩)が付されている。
「春」第1楽章は、春を迎える歓びに満ちて、鳥のさえずりや小川のせせらぎ、突然鳴りだす雷鳴など、光あふれる情景が音によって描かれる。第2楽章ではさらさらと葉擦れの音がする草原でまどろむ羊飼い、第3楽章では羊飼いやニンフが牧笛の音にせて踊る様が描かれ、春の陽気を謳歌する。
「夏」第1楽章では、夏の過酷さが描かれ、人も自然も疲弊して不安と嘆きの旋律が支配的になる。第2楽章では、追い打ちをかけるように疲れた羊飼いに虫の群れが襲いかかり、第3楽章では、夏の厳しさが雷鳴とどろく嵐となって劇的な自然を演出する。
「秋」第1楽章は、一転して豊作を祝う村人たちの宴の場面となり、第2楽章は美酒に酔いしれて、心地よい眠りに誘われる静かな秋の夜、第3楽章では狩りの情景が活写される。
「冬」第1楽章では、また過酷な季節が訪れ、降りしきる雪の寒さに身震いする。第2楽章は、《四季》の中でも有名な旋律。窓外に降りしきる雨を眺めながら、あたたかい暖炉の傍で憩う幸せを描く。第3楽章は、氷上を用心深く歩く人、滑って転ぶ人、春の先触れとなる東南風と北風とのせめぎ合いなどを描いて、「四季」を締めくくる。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
協力:公益財団法人新日鉄住金文化財団
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
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(2018/10/29更新)