イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.1 《リゴレット》(演奏会形式/抜粋上演)
イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.1《リゴレット》(抜粋上演/演奏会形式/字幕付)
東京春祭とムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」第1回 を記念しての公演。ヴェルディの真髄を知り尽くすマエストロと、今後の活躍が期待される出演者陣とで贈ります。
プログラム詳細
2019:04:04:19:00:00
2019/4/4 [木] 19:00開演(18:00 開場)
東京文化会館 大ホール
■出演
指揮:リッカルド・ムーティ
マントヴァ公爵(テノール):ジョルダーノ・ルカ
リゴレット(バリトン):フランチェスコ・ランドルフィ
ジルダ(ソプラノ):ヴェネーラ・プロタソヴァ
スパラフチーレ(バス):アントニオ・ディ・マッテオ
マッダレーナ(メゾ・ソプラノ):ダニエラ・ピーニ
ジョヴァンナ(メゾ・ソプラノ):向野由美子
モンテローネ(バリトン):望月一平
牢番(バス):氷見健一郎
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
■曲目
ヴェルディ:歌劇《リゴレット》(抜粋上演/演奏会形式/字幕付)

【試聴について】

チケットについて チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 | E席 | U-25※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥25,200 | ¥21,000 | ¥17,000 | ¥12,900 | ¥9,300 | ¥5,200 | ¥2,500 |
《リゴレット》〜ストーリーと聴きどころ
吉田光司(音楽評論家)
■第1幕
16世紀、マントヴァの宮殿では宴が催され、マントヴァ公爵は廷臣のボルサに、教会で出会う娘をものにしたいと語る。【♪「あれかこれか」の通り名で知られる公爵の小歌。好色で浮ついた公爵の性格を示している】
公爵は美しいチェプラーノ伯爵夫人を別室へと連れていき、夫のチェプラーノ伯爵を宮廷道化師リゴレットが嘲笑する。廷臣のマルッロが、リゴレットが自宅に若く美しい娘を囲っているという報せをもたらす。そうとは知らないリゴレットは公爵に、チェプラーノ伯爵を追放か処刑にしたらいいと進言する。憤慨したチェプラーノ伯爵は、リゴレットの愛人を攫う計画を立てる。突然、モンテローネが現れ、娘を弄んだ公爵を罵倒する。リゴレットは、公爵はかつてモンテローネの謀反を赦したのに、お前は娘の貞節を傷つけられたくらいで怒鳴り込むのか、と嘲る。モンテローネは公爵とリゴレットに呪いの言葉を浴びせながら捕らえられる。
呪いを気にしながら帰路につくリゴレットに、スパラフチーレが暗殺の御用を尋ねる。リゴレットは「今は用はない」と彼を帰す。【♪二重唱。低弦を中心とした伴奏が暗く不気味な雰囲気を強く醸している】
自宅では娘ジルダがリゴレットを温かく出迎える。リゴレットは、娘に自分の正体を明かしておらず、また教会の他は外出も禁じている。【♪二重唱。リゴレットの強過ぎるほどの父性と、純粋ながら思春期を迎えたジルダの姿が描かれる】
この様子を窺っていた公爵は、教会で出会った娘がリゴレットの娘だと知る。リゴレットが外出した隙に、学生に変装した公爵が現れ、ジルダに熱烈に愛を打ち明ける。【♪二重唱。情熱的に愛を打ち明ける公爵に、ジルダの愛の自我が目覚める】
公爵が去ると、ジルダは今まで知らなかった愛の陶酔に浸る。【♪ジルダのアリア。初恋のときめきの高まりを、装飾歌唱を散りばめて描きつつ、同時に乙女が恋に舞い上がる危うさも見て取れる】
チェプラーノ伯爵と廷臣たちが集まり、家に戻ってきたリゴレットを騙して目隠しをして、ジルダを攫っていく。リゴレットは「あの呪い!」と叫ぶ。
■第2幕
マントヴァ公爵の宮殿の客間。ジルダが誘拐されたと聞き、公爵は心配する。そこに廷臣たちがリゴレットの愛人を攫ってきたと報告すると、公爵はそれがジルダだと直感し、喜ぶ。【♪公爵のアリア。前半は原作にはない場面で、公爵が善良な人間性を唯一見せている箇所。後半は喜びの歌】
リゴレットは、娘は宮殿にいるはずと廷臣たちに尋ねるが、彼らはとぼけるばかり。しかし廷臣たちの嘘を見破り、リゴレットは娘ジルダを返せと激しく訴える。【♪「悪魔め、鬼め」の通り名で知られるリゴレットのアリア。前半は激しく渦巻く伴奏とリゴレットの悲痛な歌によるドラマティックな音楽。後半ではリゴレットの悲しみが切々と歌われる】
ジルダが父のもとに駆け寄り、二人きりになって公爵に辱められた経緯を語る。そこに処刑へと連行されるモンテローネの無念の声が聞こえてくる。リゴレットは、自分が復讐を果たすと誓う。【♪第2幕フィナーレ。後半でテンポが上がってからの復讐に燃えるリゴレットの爆発が凄まじい】
■第3幕
スパラフチーレの居酒屋。彼の妹のマッダレーナが標的を誘惑し、スパラフチーレが暗殺するという手筈だ。一ヵ月経ってもなお公爵を愛しているジルダに、リゴレットは公爵の本性を見せようとする。公爵が一人お忍びで現れる。【♪「女心の歌」で知られる公爵のカンツォーネ。一度聞けば誰でも覚えられる、親しみやすい音楽】
公爵はさっそくマッダレーナを口説き出し、ジルダはショックを受ける。【♪四重唱。四者四様の感情を異なった楽想の緻密な絡みで描く傑作】
リゴレットはジルダに、男装してヴェローナへと旅立つよう命じ、いったん立ち去る。公爵は居酒屋で一眠りすることにする。嵐が近づいてくる。公爵を愛してしまったマッダレーナは、スパラフチーレに命乞いをする。スパラフチーレは、誰か男が居酒屋を訪れたら、身代わりに殺すことにする。男装して戻ってきたジルダは、兄妹のやり取りを耳にして、身代わりになることを決意し、居酒屋に入っていく。【♪この場面は嵐の音楽と重ねられ、意表を突いた舞台裏からのハミングの不気味さが惨劇の恐ろしさを高める】
真夜中の鐘。リゴレットはスパラフチーレから死体の入った袋を受け取る。歓喜するリゴレット。だが、遠くから死んだはずの公爵の歌声が聞こえてくる。驚いたリゴレットが袋を開けると、そこには瀕死のジルダが。彼女は父親に、愛する人の身代わりになって死ぬことを詫び、公爵を許してあげてと繰り返しながら息絶える。リゴレットは「あの呪い!」と叫ぶ。【♪最終幕の幕切れは、「女心の歌」が悲劇の報せになることで観客もリゴレットの驚愕を共有する。ジルダがそれでも公爵を愛すると訴える切々とした歌が心を打つ】
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
後援:イタリア大使館、NPO日本ヴェルディ協会
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※チケット代金お支払い後における、お客様の都合による変更・キャンセルは承りません。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
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(2019/3/6更新)