PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ミュージアム・コンサート「プーシキン美術館展」プレ・コンサート vol.2
浜田理恵(ソプラノ)

フランスを中心にオペラ歌手として華々しい経歴をもつソプラノ浜田理恵によるフレンチ・プログラム。透明感のある声とともに、フランスの草原への旅へと誘います。

プログラム詳細

2018:04:11:14:00:00

■日時・会場
2018.4.11 [水]14:00開演(13:30開場)[約60分]
東京都美術館 講堂

■出演
ソプラノ:浜田理恵
ピアノ:三ツ石潤司
フルート:有田紘平
チェロ:門脇大樹

■曲目
ドビュッシー:
 星の夜 [試聴]
 美しき夜 [試聴]
 《雅な宴 第1集》 [試聴]
  ひそやかに
  操り人形
  月の光
カプレ:おいで、目に見えぬフルートのため息が [試聴]
ラヴェル:《5つのギリシャ民謡》 [試聴]
 花嫁の歌
 乳香樹の花摘み女たちの歌
 向こうの教会の方に
 俺に敵う色男がいるだろうか
 なんて楽しい
ルーセル:《笛吹きたち》 op.27 [試聴]
 パン
 ティティール
 クリシュナ
 ド・ラ・ペジョディ氏
ラヴェル:《マダガスカル島民の歌》 [試聴]
 ナアンドーヴ
 おーい!
 それは優しく

[アンコール]
ラヴェル:《シェヘラザード》より 第2曲 魔法の笛

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥2,100

 ■発売日
  一般発売:2017年12月7日(木)10:00

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

■曲目解説

ドビュッシーの歌曲

「星の夜」は1880年の作で、当時ドビュッシーは18歳だった。詩はフランスの高踏派詩人テオドール・ド・バンヴィルによる。「美しき夜」も同時期の作品。フランスの作家ポール・ブールジェの詩を用い、大自然の移ろう姿に喩えて、若さと美しさのあるうちに生の喜びを味わうべきだと歌う。ポール・ヴェルレーヌの同名詩集による《雅な宴 第1集》は、1884~1903年にかけて作曲された。第1曲「ひそやかに」は、ナイチンゲールの鳴き声を模したピアノの旋律で始まり、薄暗がりの恋の沈黙を描き出す。第2曲「操り人形」は、伝統的なイタリア喜劇のキャラクターが登場するユーモラスな歌。第3曲「月の光」は、詩的言語の連想が幻想的な心象風景へと誘う。

カプレ:おいで、目に見えぬフルートのため息が

ドビュッシー作品の編曲などでその名が知られるカプレは、第1次世界大戦時の負傷により40代で生涯を閉じた。本曲はカプレがローマ大賞を受賞する前年の1900年に書かれ、詩は文豪ヴィクトル・ユーゴーによる。独唱、フルート、ピアノのための作品で、カプレ独特の和声感覚を存分に味わうことができる。

ラヴェル:《5つのギリシャ民謡》

芸術学校の教授カルヴォコレッシが収集したギリシャ・キオス島の民謡に、ラヴェルがピアノ伴奏を付けた歌曲集で、1906年の作。「花嫁の歌」は、ピアノの速い3連符が婚礼の日の朝陽のきらめきを表わすかのよう。「向こうの教会の方に」は、静謐でエキゾチックなメロディが印象的。「乳香樹の花摘み女たちの歌」は、花摘み女たちの哀愁を含んだ素朴な旋律が心に染み入る。「俺に敵う色男がいるだろうか」は、人妻に色目を使う勇壮な伊達男を歌う。「なんて楽しい」は、思わず踊り出したくなるような舞曲である。

ルーセル:笛吹きたち

アルベール・ルーセルは、海軍を退役したのち、20代半ばから作曲を学び始めた遅咲きの作曲家。55歳で書いた本曲集は、神話・文学作品から笛にまつわる4つの肖像を選んで付曲し、一流のフルート奏者に捧げている。マルセル・モイーズに捧げられた第1曲「パン」は、ギリシャ神話に登場する半獣神で、葦笛(シュリンクス)がそのトレードマーク。ガストン・ブランカールに捧げられた第2曲「ティティール」は、古代ローマの詩人ウェルギリウスの詩に出てくる羊飼い。ドビュッシーから《シランクス》を献呈されたフルート奏者ルイ・フルーリーに捧げられた第3曲「クリシュナ」は、ヒンドゥー教の神で、横笛を手にした姿がおなじみ。そしてフィリップ・ゴーベールに捧げられた第4曲「ド・ラ・ペジョディ氏」は、フランスの作家アンリ・ド・レニエの小説に出てくるフルート愛好家の放蕩貴族である。

ラヴェル:《マダガスカル島民の歌》

アメリカの富豪クーリッジ夫人から委嘱され、1925~26年にかけて書かれた。独唱、フルート、チェロ、ピアノという珍しい編成は、委嘱時に指定されたもの。当時、ラヴェルの創作活動は停滞していたが、本作は土俗的・神秘的とも言える不思議な魅力を放っている。歌詞は18世紀の詩人エヴァリスト・パルニーが自由に翻案したマダガスカル島民の詩。第1曲「ナアンドーヴ」は、美しい恋人を讃える官能的な歌。第2曲「おーい!」は、島に侵略してくる白人に対する警告の歌。第3曲「それは優しく」は、暑い夏の夕暮れに木陰で涼む、しばしの休息を歌う。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団) 後援:朝日新聞社

協力:タカギクラヴィア株式会社日本音響エンジニアリング株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/12更新)

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