PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

THE DUET~中村恵理(ソプラノ)&藤木大地(カウンターテナー)
~世界が認めたふたつの声のハーモニー

ヨーロッパの歌劇場を中心に活躍する日本人歌手2人のデュエットを堪能する東京春祭だけの贅沢な時間。繊細な音楽性に溢れる、世界が認めた実力にご期待ください。

プログラム詳細

2018:03:27:19:00:00

■日時・会場
2018.3.27 [火]19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール

■出演
ソプラノ:中村恵理
カウンターテナー:藤木大地
ピアノ:園田隆一郎

■曲目
ヘンデル:
 いとしい人!美しい人! (歌劇 《ジュリアス・シーザー》 HWV17より) [試聴]【中村&藤木】
 オンブラ・マイ・フ (歌劇 《セルセ》 HWV40 より) [試聴]【藤木】
モーツァルト:
 あけてよ、早く! (歌劇 《フィガロの結婚》 K.492 より) [試聴]【中村&藤木】
 ぶってよ、マゼット (歌劇 《ドン・ジョヴァンニ》 K.527 より) [試聴]【中村】
 気のすむようにお命じなさい (歌劇 《皇帝ティートの慈悲》 K.621 より) [試聴]【中村&藤木】
ロッシーニ:ああ、あの日をたえず思い出す (歌劇 《セミラーミデ》 より)【藤木】
グノー:宝石の歌 (歌劇 《ファウスト》 より) [試聴]【中村】
オッフェンバック:美しい夜、おお恋の夜よ (歌劇 《ホフマン物語》 より) [試聴]【中村&藤木】
J.シュトラウス2世:僕はお客を呼ぶのが好きだ (喜歌劇 《こうもり》 より) [試聴]【藤木】
フンパーディンク:夕べの祈り (歌劇 《ヘンゼルとグレーテル》 より) [試聴]【中村&藤木】
プッチーニ:私が街を歩くと(歌劇 《ラ・ボエーム》より) [試聴]【中村】
マスカーニ:間奏曲 (歌劇 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 より) [試聴]【園田Solo】
別宮貞雄:さくら横ちょう【藤木】
中田喜直:さくら横ちょう【中村】
J.ダヴ:夜明けだが、まだ暗い (歌劇 《フライト》 より) [試聴]【藤木】
ヴェルディ:ああ、そはかの人か [試聴] ~花から花へ (歌劇 《椿姫》 より) [試聴]【中村】
ヘンデル:あなたの面差しは優美に溢れ (歌劇 《リナルド》 HWV7より) [試聴]【中村&藤木】

[アンコール]
モンテヴェルディ:ただあなたをみつめ (歌劇 《ポッペアの戴冠》 より)

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


チケットについて チケットについて

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,100 ¥3,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット 25
 ■上野学園 石橋メモリアルホール

■曲目解説

歌劇《ジュリアス・シーザー》(1724年初演)は、ヘンデルのイタリア・オペラ時代の最高傑作とも言われる。「いとしい人!美しい人!」は、大団円を迎える最終場で歌われるシーザーとクレオパトラの愛の二重唱。「オンブラ・マイ・フ」は、ヘンデル円熟期の歌劇《セルセ》(1738年初演)の第1幕第1場で、ペルシャ王セルセ(クセルクス)が、暑い陽射しをさえぎってくれる木陰に感謝して歌うアリア。

1786年に初演された歌劇《フィガロの結婚》は、フランスの戯曲家ボーマルシェの原作を、イタリア人台本作家ダ・ポンテとモーツァルトが歌劇化したもので、「ダ・ポンテ三部作」の一つ。「あけてよ、早く!」は、第2幕で小間使いスザンナと小姓ケルビーノによって歌われる。歌劇《ドン・ジョヴァンニ》もダ・ポンテ三部作の一つで、1787年の初演。その第1幕で、恋人に対する不実を晴らそうと、村娘ツェルリーナが歌うのが「ぶってよ、マゼット」。1791年に初演された歌劇《皇帝ティートの慈悲》は、モーツァルト最後のオペラ。その第1幕で歌われる、先帝の皇女ヴィッテリアと彼女に思いを寄せるセストとの二重唱が「気のすむようにお命じなさい」

ロッシーニがイタリアで最後に作曲したのが、歌劇《セミラーミデ》(以降の歌劇はパリで作曲される)。「ああ、あの日をたえず思い出す」は、第1幕で若き指揮官アルサーチェの歌うカヴァティーナ。

ゲーテの有名な詩劇にもとづいたグノーの歌劇《ファウスト》は、1859年の初演。「宝石の歌」は、第3幕でマルガレーテによって歌われるアリア。マルガレーテは、メフィストフェレスの置いていった宝石箱を見つけ、その宝石を身につけて恍惚となり、コロラトゥーラの技巧が施されたこの曲を歌う。

歌劇《ホフマン物語》は、19世紀ドイツ幻想文学の巨匠E.T.A.ホフマンを主人公に据えたオッフェンバック唯一の歌劇。作曲者の死をもって未完となったが、友人エルネスト・ギローが補筆し、1881年にパリで初演された。「美しい夜、おお恋の夜よ」は、第2幕の幕開けでホフマンの親友ニクラウスと娼婦ジュリエッタが歌う甘美な二重唱で、「ホフマンの舟歌」としても知られている。

J.シュトラウス2世の喜歌劇《こうもり》は、1874 年初演のウィーン情緒あふれる恋愛喜劇。とぼけた味わいがある「僕はお客を呼ぶのが好きだ」は、第2幕でオルロフスキー公爵によって歌われる。

1893年に初演された歌劇《ヘンゼルとグレーテル》は、「メルヘン・オペラ」の代表作。「夕べの祈り」は、第2幕でヘンゼルとグレーテルが眠る前に捧げる祈りの二重唱。この美しい祈りの主題はオペラ全編を貫いている。

1896年初演の歌劇《ラ・ボエーム》は、1830年代のパリに暮らすボヘミアンを描いている。その第2幕で画家マルチェロの恋人ムゼッタによって歌われるのが「私が街を歩くと」。「ムゼッタのワルツ」とも呼ばれており、優雅で華やかな名曲である。

1890年に初演されたマスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》は、イタリアのヴェリズモ・オペラの嚆矢となる作品。美しいメロディで有名な「間奏曲」は、オペラ本体に先立ってピアノ版が書かれていた。

評論家・作家として著名な加藤周一の初期の詩「さくら横ちょう」には、二人の作曲家が付曲している。一人はパリ音楽院でミヨーやメシアンにも師事した別宮貞雄。昭和26年に発表された別宮の曲は、春宵の桜に相対する気持ちの陰影が見事に表現されている。もう一人は数々の歌曲をものした中田喜直。昭和37年に発表された中田の曲は、追憶と混然となった春宵の桜が目に浮かぶ。

イギリスの作曲家ジョナサン・ダヴによる1998年初演の歌劇《フライト》は、15年以上パリの空港ターミナルで生活した実在のイラン国籍難民がモデルとなっており、スピルバーグにより映画化された(『ターミナル』)。「夜明けだが、まだ暗い」は、第3幕で主人公(カウンターテナー)により歌われる。

高級娼婦ヴィオレッタと田舎出の青年アルフレードの悲恋を描いたヴェルディの歌劇《椿姫》の原作は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスの小説。「ああ、そはかの人か~花から花へ」は、第1幕の最後を飾るヴィオレッタの有名なアリアで、アルフレードへの恋心と享楽的な生活から抜け出せない自分とのあいだで揺れ動く気持ちを歌いあげる。

1711年に初演された歌劇《リナルド》は大成功を収め、ヘンデルのロンドン移住のきっかけともなった。「あなたの面差しは優美に溢れ」は、第1幕で歌われる恋人たち(リナルドとアルミレーナ)の無垢な愛の二重唱。この直後、アルミレーナは敵王の奸婦によって連れ去られてしまう。束の間の愛を歌う優雅な音楽である。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/28更新)

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