PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ベンジャミン・ブリテンの世界 II
~20世紀英国を生きた、才知溢れる作曲家の肖像

リヒテル、ロストロポーヴィチなど名だたる演奏家と交流を持ち、ピアニスト、指揮者として多くの舞台に立ったブリテン。室内楽や歌曲など、知られざる才能豊かな作曲家の魅力に迫る、5年間シリーズの2年目。

2018年3月16日(金) 23:00 をもちまして募集を終了いたしました。

5年間のシリーズ公演「ベンジャミン・ブリテンの世界」を成功させよう!
温かいご支援をお願いいたします。詳しくはこちら(外部サイト)をご覧ください。

FAXでのお申し込みはこちらのご支援申込書「ご支援申込書」をご利用ください。

プログラム詳細

2018:03:19:19:00:00

■日時・会場
2018.3.19 [月]19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール

■出演
ホルン: 福川伸陽
テノール: 鈴木 准
弦楽合奏:BRT弦楽アンサンブル
 ヴァイオリン: 川田知子吉村知子、 会田莉凡、 大倉礼加、 木ノ村茉衣、
         後藤沙祈子、 原田亮子、 堀内星良
 ヴィオラ: 須田祥子、 小中澤基道、 羽藤尚子、 平野真生
 チェロ: 辻本 玲、 小畠幸法、 中条誠一、 福井 綾
 コントラバス: 吉田 秀、 岡本 潤
ピアノ・企画構成・お話:加藤昌則

■曲目
ブリテン:
 弦楽四重奏曲 第2番 ハ長調 op.36 [試聴]
  (1stVn.川田知子、2ndVn.吉村知子、Va.須田祥子、Vc.辻本 玲)
  I. Allegro calmo senza rigore
  II. Vivace
  III. Chacony:Sostenuto
 カンティクル 第3番 op.55 《なお雨は降る》 [試聴]
  (Ten.鈴木 准、Hr.福川伸陽、Pf.加藤昌則)
 セレナード op.31 [試聴]
  (Ten.鈴木 准、Hr.福川伸陽、弦楽合奏.BRT弦楽アンサンブル)
  I. Prologue (プロローグ)
  II. Pastoral (牧歌)
  III. Nocturne (夜想曲)
  IV. Elegy (悲歌)
  V. Dirge (哀歌)
  VI. Hymn (讃歌)
  VII. Sonnet (ソネット)
  VIII. Epilogue (エピローグ)

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


  2017年 I. 室内楽作品 I
  2018年 II. 室内楽作品 II
  2019年 III. 歌を伴う器楽アンサンブル作品
  2020年 IV. オーケストラ作品
  2021年 V. オペラ作品

チケットについて チケットについて

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,100 ¥3,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット 25
 ■上野学園 石橋メモリアルホール

■曲目解説

弦楽四重奏曲 第2番

ヘンリー・パーセル没後250年を記念して書かれた、全3楽章からなる作品。1945年11月に初演された。その半年前、ブリテンは歌劇《ピーター・グライムズ》の初演で最初の大成功を収めている。第1楽章アレグロ・カルモ・センツァ・リゴレは、ソナタ形式。冒頭に主要な3つの主題が登場するが、すべて10度上行する2音に始まっているところが特徴的。第2楽章ヴィヴァーチェは、弱音器を付けて奏される短いスケルツォ楽章。中間のトリオでは怪しい雰囲気すら漂う。第3楽章シャコニーは、パーセルの作曲様式に敬意を表して書かれている。重々しく内省的な主題を用いた計21の変奏から構成される長大な楽章であり、6つの変奏ごとに各楽器(チェロ、ヴィオラ、第1ヴァイオリン)のカデンツァが挿入され、最後は3つの変奏がコーダとなって曲を閉じる。

カンティクル 第3番 《なお雨は降る》

1947~74年の27年間にわたって順次書かれた全5曲の《カンティクル》は、聖書に関連した様々な詩人の詩に付曲した連作物である。1954年に書かれた第3番は、ブリテンとも交流のあったイギリスの女流詩人イーディス・シットウェルの同名詩を用いているが、この詩にはキリストの受難になぞらえて「1940年の爆撃、夜と夜明け」という副題が添えられてある。テノール独唱、ホルン、ピアノのための作品で、深い祈りの音楽である。

セレナード

様々な時代の英国詩人による詩を用いた全8曲からなる、テノール独唱、ホルン、弦楽のための作品。扱われている詩が、夕暮や夜のものであるところから「セレナード」というタイトルが付いたのだろう。ブリテンの生涯のパートナーとなったテノール歌手ピーター・ピアーズとイギリスの天才的なホルン奏者デニス・ブレインを念頭に、1943年に書かれた。初演は同年ロンドンのウィグモア・ホールで、ピアーズ、ブレインらによって行なわれた。第1曲「プロローグ」は、自然倍音による無伴奏ホルンの曲。第2曲「牧歌」は、17世紀の詩人チャールズ・コットンの詩による穏やかな田園風の歌。第3曲「夜想曲」は、物語詩『イノック・アーデン』でも有名な19世紀ヴィクトリア朝の詩人アルフレッド・テニスンの詩による。壮大な自然を歌うテノールに応答して、ホルンが山のこだまの役を果たす。第4曲「悲歌」は、18~19世紀にかけて画家としても活躍した詩人ウィリアム・ブレイクの詩「病める薔薇」による。第5曲「哀歌」は、15世紀の作者不詳の詩を用いている。キリストに呼びかける痛切な内容である。第6曲「讃歌」は、シェイクスピアと同時代の17世紀桂冠詩人ベン・ジョンソンの詩に付曲した、明るい輝きに満ちた曲。第7曲「ソネット」は、19世紀ロマン主義の詩人ジョン・キーツのソネットによる、夜の闇の神秘を歌う内容。この曲は弦楽伴奏のみとなる。第8曲「エピローグ」は、再び自然倍音の無伴奏ホルンによる演奏となるが、これは舞台裏で演奏される。それはまるで時代を超越した遥か遠くからの呼び声のように聴こえる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ブリティッシュ・カウンシル 特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/23更新)

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