PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ブラームスの室内楽 V
~弦楽六重奏

ヴィオラの川本嘉子を中心に2014年から始まったブラームスの室内楽シリーズ。毎回多彩な共演者を迎え、多岐にわたるプログラムでお届けしています。シリーズ5回目となる今回は、弦楽六重奏の2曲が登場です。

プログラム詳細

2018:04:07:18:00:00

■日時・会場
2018.4.7 [土]18:00開演(17:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン: 竹澤恭子成田達輝
ヴィオラ: 川本嘉子戸原 直
チェロ: 向山佳絵子岡本侑也

■曲目
ブラームス:
 弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 op.36 [試聴]
  I. Allegro non troppo
  II. Scherzo. Allegro non troppo
  III. Poco adagio
  IV. Poco allegro
 弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 op.18 [試聴]
  I. Allegro ma non troppo
  II. Andante ma moderato
  III. Scherzo. Allegro molto
  IV. Rondo. Poco allegretto e grazioso

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥5,700 ¥4,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

チケット予約・購入 チケットれすQ お買い物カゴ トリオ・チケット 25

■曲目解説

ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番

1864年から翌年の7月にかけて作曲された。名曲「ピアノ五重奏曲 ヘ短調」に続けて書かれたもので、同時にピアノ四手用の編曲も完成させている。初演は1866年10月、米ボストンで行なわれた。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2。第1楽章はソナタ形式のアレグロ。煌めくようなヴィオラの伴奏にのせて、ヴァイオリンが息の長いメロディを奏でる。第2主題は憂いを帯びたチェロが受け持つ。スケルツォの第2楽章はハンガリー舞曲を彷彿とさせる楽想を持つ。哀愁の2拍子が、トリオでは明朗な3拍子に入れ替わる。第3楽章はテーマと5つの変奏からなり、変奏曲の名手と言われたブラームスの面目躍如たる音楽。第4楽章はソナタ形式のアレグロ。せわしないパッセージに導かれてヴァイオリンが寂しげな旋律を歌う。第2主題を奏でるのは、この楽章でもチェロだ。そして、のちの交響曲においても聴かれるような長いコーダによって、徐々に音楽を高揚させながら曲を閉じる。なお、1869年に破局をむかえたとされるブラームスの失恋事件によって、この作品は文学的な味付けをされることもある。第1楽章の第2主題が繰り返されたあとに現れるA・G・A・H・Eの音型が歌手アガーテ・フォン・ジーボルトを意味するというものだ。友人で伝記作家のマックス・カルベックによって唱えられた説だが、真偽のほどは定かでない。

ブラームス:弦楽六重奏曲 第1番

ブラームス初期の傑作。作曲は1858年から60年に、じっくりと時間をかけて練りあげられた。初演は1860年ハノーヴァーにて。ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2という編成で、中低域に分厚く音が散りばめられている。第1楽章アレグロでは、冒頭の緩やかなテーマがまるで無限旋律のような効果をあげている。それとは対照的に、短く問いかけるような第2主題はとてもチャーミング。そこはかとない寂寞感と熱い情熱が同居する音楽は、すでに紛れもないブラームスの世界である。ヴィオラの主導で始まる第2楽章アンダンテ(変奏曲)は、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』(1958年)で使用され一躍ポピュラーになった。この情熱的なメロディは、コレッリの「ラ・フォリア」から採られているという説もあり、変奏部でチェロが激しく上行・下行の音程を繰り返すあたりを聴いていると、然もありなんと思えてくる。ブラームスがバロック時代の作曲法を熱心に勉強していたというエピソードにも通ずる。なお、この第2楽章はピアノ独奏曲「主題と変奏」として作曲者自らが編曲し、クララ・シューマンの41歳の誕生日に献呈されている。第3楽章は高揚した気分のスケツルォ。もはやトリオは踊り出すような勢いだ。終楽章のロンドは終始幸福な気分に満たされたまま、効果的なピツィカートを奏でて軽やかに締めくくる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/02更新)

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