PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

名手たちによる室内楽の極(きわみ)
~コルンゴルト《弦楽六重奏曲》

名手たちの聴かせどころ満載の人気シリーズ。古典楽曲からコルンゴルトまで、今回も多彩な編成でお楽しみください。

プログラム詳細

2018:03:29:19:00:00

■日時・会場
2018.3.29 [木]19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン: 長原幸太小林壱成
ヴィオラ: 鈴木康浩生野正樹
チェロ: 上森祥平伊藤文嗣

■曲目
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 op.8 [試聴]
 I. Marcia. Allegro;Adagio
 II. Menuetto. Allegretto
 III. Adagio
 IV. Allegretto alla polacca
 V. Tema con variazioni. Andante quasi allegretto
シューベルト:弦楽三重奏曲 第2番 変ロ長調 D581 [試聴]
 I. Allegro moderato
 II. Andante
 III. Menuetto:Allegretto
 IV. Rondo:Allegretto
コルンゴルト:弦楽六重奏曲 ニ長調 op.10 [試聴]
 I. Moderato - Allegro
 II. Adagio
 III. Intermezzo
 IV. Finale(Presto)

[アンコール]
J.シュトラウス2世(佐々木絵理編):雷鳴と稲妻

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,600 ¥3,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

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■曲目解説

ベートーヴェン:セレナード

5曲を数える弦楽トリオのうち、もっとも演奏頻度の高い作品。作曲は1797年頃とされ、ベートーヴェンが27歳の頃の若書きで、習作的な作品とも言われる。確かにベートーヴェンは作品9の3曲以降、作曲の筆を弦楽三重奏曲から弦楽四重奏曲に向けている。編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。セレナードというジャンルの型どおりに、軽快な行進曲~アレグロで始まり、憂いを帯びた中間部が印象的なアダージョへと続く第1楽章、快活な第2楽章メヌエット、さらに憂愁を深める第3楽章アダージョ、ポロネーズ風アレグレットの第4楽章、そして第1楽章と同様に行進曲~アレグレットで曲を閉じる終楽章という構成。舞曲を連ねた構えこそモーツァルトに倣ったかのようだが、当時流行していたウィーン風の伸びやかな歌が心情の作品だ。特に通奏低音のようなチェロに支えられながらヴァイオリンとヴィオラが祈りの歌を奏でるアダージョと鋭利なスケルツォが極端なまでに交錯する第3楽章が奇抜だ。

シューベルト:弦楽三重奏曲 第2番

作曲は1817年9月。初演は作曲家の死後、1869年2月15日にロンドンで行なわれ、ヴァイオリンはヨアヒムが務めた。シューベルトが20歳の年といえば、第4番から第9番にかけての6曲のピアノ・ソナタ群や、「死と乙女」「音楽に寄す」「ます」といった名歌曲が次々に生み出された多作の一年であった。前年には、第1番の変ロ長調トリオ(未完)が作曲されている。編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。第1楽章アレグロ・モデラートに、第2楽章アンダンテが続く。第3楽章メヌエット~アレグレットでは、中間部の変ホ長調のトリオが素朴な愛らしさを湛え、第4楽章ロンド~アレグレットは“シューベルト”としか表現しようのない、素晴らしいメロディに湧きかえっている。全体がハイドンを思わせる愉悦感にあふれている点については、ハイドンが生涯に120曲以上も作曲したというバリトン三重奏曲からの影響を指摘する説もある(「バリトン」とは、18世紀まで使用されたヴィオラ・ダ・ガンバに似た楽器)。

コルンゴルト:弦楽六重奏曲

“モーツァルトの再来”と呼ばれ、神童として一世を風靡したコルンゴルトが1914年から16年にかけて作曲したとされる逸品。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2。ロゼー四重奏団らによって、1917年5月2日に初演された。後期ウィーン・ロマン派の色濃い作風で「ブラームス以降、最高の弦楽六重奏曲」と讃えられた。滔々と流れるようなテーマで開始される第1楽章モデラート〜アレグロ。自作の歌劇《死の都》から引用された第2楽章アダージョは、この作品の一番の聴きどころだ。密やかに奏でられるヴァイオリンの詠嘆の歌は、あまりに哀切。第3楽章インテルメッツォ(間奏曲)は、チャーミングなウィーン風舞曲。諧謔的な喜悦にあふれた第4楽章は後半、ノスタルジックな雰囲気をたたえながらも、急速なパッセージで一気呵成に曲を閉じる。ツェムリンスキーが学生だったコルンゴルトに「これ以上いったい君は何を勉強するというのかね?」と葉書をしたためたという逸話が残されている。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/31更新)

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