東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-
スプリング・ガラ・コンサート
~イタリア・オペラの名曲を集めて(ロッシーニ没後150年記念)
オペラを知り尽くした指揮者として数々の歌劇場からの信頼が厚いレナート・バルサドンナを迎え、その魅力がふんだんに詰まった春のガラ・コンサートにご期待ください。
プログラム詳細
2018:03:28:19:00:00
2018.3.28 [水]19:00開演(18:00開場)
東京文化会館 大ホール
■出演
指揮:レナート・バルサドンナ
ソプラノ:アイリーン・ペレス
テノール:サイミール・ピルグ
バリトン:ジュリオ・マストロトターロ
バス:マシュー・クラン
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
■曲目
ロッシーニ:
歌劇 《泥棒かささぎ》 序曲

歌劇 《セビリアの理髪師》 第1幕 より 「おいらは町の何でも屋」

歌劇 《セビリアの理髪師》 第1幕 より 「今の歌声は」

歌劇 《セビリアの理髪師》 第1幕 より 「陰口はそよ風のように」

歌劇 《ギヨーム・テル》 第4幕 より 「我が父の庵よ」
歌劇 《ギヨーム・テル》 序曲

ヴェルディ:
歌劇 《椿姫》 第3幕への前奏曲

歌劇 《椿姫》 第3幕 より 「さようなら、過ぎ去った日よ」

歌劇 《椿姫》 第3幕 より 「パリを離れて、いとしい人よ」

歌劇 《マクベス》 第2幕 より「何という暗い闇が」

歌劇 《仮面舞踏会》 第3幕 より 「永久に君を失えば」
歌劇 《ファルスタッフ》 第2幕 より 「これは夢か? まことか?」

マスカーニ:間奏曲 (歌劇 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 より)

プッチーニ:歌劇 《ジャンニ・スキッキ》 より 「私のいとしいお父さん」

チレア:
歌劇 《アルルの女》 第2幕 より 「ありふれた話(フェデリーコの嘆き)」

歌劇 《アドリアーナ・ルクヴルール》 第1幕 より 「私は創造の神の卑しい僕(しもべ)」
マスカーニ:歌劇 《友人フリッツ》 第2幕 より 「さくらんぼの二重唱」
※ 当初発表の曲目より、一部変更となりました。
[アンコール]
プッチーニ:歌劇 《ラ・ボエーム》より「馬車にだって」
モーツァルト:歌劇 《ドン・ジョヴァンニ》 より「奥様お手をどうぞ」
ヴェルディ:歌劇 《椿姫》より「乾杯の歌」
【試聴について】

~春祭ジャーナル~
チケットについてチケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 | E席 | U-25※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥12,400 | ¥10,300 | ¥8,200 | ¥6,200 | ¥4,100 | ¥3,100 | ¥2,100 |
■発売日
先行発売:2018年1月28日(日)10:00 2018:01:28:10:00:00:2018:02:15:23:59:59
(先行対象の席種:S席 A席 B席)
※ 先行発売はお電話では2月15日(木)18:00まで、インターネットでは2月15日(木)23:59までの受付となっております。
一般発売:2018年2月18日(日)10:00
※ U-25チケットは、2018年3月9日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)






ロッシーニの歌劇《泥棒かささぎ》は1817年に作曲され、ミラノ・スカラ座で初演された。優雅な旋律を持つ「序曲」は単独で演奏されることも多い。フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲をもとにした歌劇《セビリアの理髪師》は、モーツァルトの歌劇《フィガロの結婚》の前日譚で、ロッシーニの代表作と言われる。初演は1816年にローマで行なわれた。「おいらは町の何でも屋」は、第1幕におけるフィガロ登場のカヴァティーナ。「今の歌声は」は、第1幕で歌われるヒロイン・ロジーナのカヴァティーナで、彼女は後見人の医師バルトロに軟禁されており、変装して彼女を救い出そうとするアルマヴィーヴァ伯爵への手紙を手に、このアリアを歌う。「陰口はそよ風のように」は、第1幕で陰口を撒き散らして伯爵を陥れようと、バルトロをそそのかす音楽教師バジリオのアリアである。1829年初演の歌劇《ギヨーム・テル》は、パリで書いたグラントペラで、圧制に苦しむスイスの民を救うべく立ち上がったテルの活躍を描く。この作品を最後にロッシーニは歌劇から手を引くが、この時まだ37歳だった。原作はドイツの詩人・劇作家フリードリヒ・フォン・シラーで、日本では「ウィリアム・テル」と呼ばれている。「我が父の庵よ」はその第4幕で、村の長老の息子アルノルドが、父を殺した悪代官への復讐を誓うアリア。ここからいよいよ反撃の狼煙が上がる。4つの部分からなる「序曲」は非常にポピュラーな一曲。特に金管のファンファーレで始まる第4部のギャロップ風行進曲は、誰しも聞き覚えがあるはず。
ヴェルディの歌劇《椿姫》(1853年初演)は、高級娼婦ヴィオレッタと青年アルフレードの悲恋を描く。原作は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスの小説で、実体験をもとにしている。その終幕は、ヴィオレッタの寝室が舞台。「第3幕への前奏曲」は、第1幕の前奏曲冒頭と同じ音楽だが、物語の最後を予感させる痛切な響きが込められている。「さようなら、過ぎ去った日よ」は、余命わずかなヴィオレッタが過ぎし日を懐かしんで歌うアリア。「パリを離れて、いとしい人よ」は、死の床にあるヴィオレッタが、アルフレードとともに再出発の希望を込めて歌う二重唱である。シェイクスピア四大悲劇の一つを原作とする歌劇《マクベス》は、1847年の初演。「何という暗い闇が」は、第2幕のバンクォー暗殺の場面で歌われる緊張感のあるアリア。国王の暗殺という実話に、秘めた恋を絡ませた歌劇《仮面舞踏会》は1859年の初演。「永久に君を失えば」は、第3幕でスウェーデン国王グスターヴォが腹心の部下レナート(その妻アメリアが意中の相手)を英国へ赴任させようと、逡巡しながらも辞令にサインする場面で歌われる。1893年初演の歌劇《ファルスタッフ》は、シェイクスピアの喜劇『ウィンザーの陽気な女房たち』が原作。ヴェルディ最後のオペラであり、彼の数少ない喜劇の一つ。「これは夢か? まことか?」はその第2幕で、妻がファルスタッフに籠絡されたと思い込み、嫉妬の炎を燃やすフォードのアリアである。
1890年に初演されたマスカーニの歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》は、イタリアのヴェリズモ・オペラの嚆矢となる作品。美しいメロディで知られる「間奏曲」は、実はオペラ本体に先立ってピアノ版が書かれていた。
プッチーニ歌劇《ジャンニ・スキッキ》は1918年、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で初演された。「私のいとしいお父さん」は、主人公ジャンニ・スキッキの娘ラウレッタの有名なアリアで、恋人と結婚できないのなら「ポンテ・ヴェッキオ(フィレンツェの有名な橋)から身投げする」と涙ながらに訴える。
ドーデの戯曲『アルルの女』と言えば、ビゼーの「組曲」がよく知られているが、チレアにも同名の歌劇《アルルの女》がある。「ありふれた話(フェデリーコの嘆き)」はその第2幕で、アルルの女への恋慕に苦しむ主人公フェデリーコが、無心に眠る弟をうらやむ歌。同じくチレアの歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》は、実在した劇団コメディ・フランセーズの花形女優アドリアーナ・ルクヴルールを主人公とした物語。「私は創造の神の卑しい僕」は、第1幕でアドリアーナが登場し、皆がその美貌を讃えているときに歌う、美しいアリアである。
マスカーニの歌劇《友人フリッツ》は、独身の農園主フリッツにいよいよ婚期が到来するという物語。「さくらんぼの二重唱」は、第2幕でフリッツと農園の管理人の娘スゼルによって歌われる。摘みたてのさくらんぼが、二人の初々しい恋を象徴している。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:日本ロッシーニ協会
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2018/03/30更新)