PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット
~4本のヴァイオリンによる極上の四重奏

バイロイト祝祭音楽祭を支えてきたアンサンブルが東京春祭再登場です。「夏の休暇を犠牲にしてもワーグナーを演奏したい」音楽家たちが集う祝祭オーケストラで長年活躍し、ワーグナーを熟知する4人による《リング》組曲は記念すべき世界初演。

プログラム詳細

2017:03:29:19:00:00

■日時・会場
2017.3.29 [水] 19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール

■出演
バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット
 第1ヴァイオリン:ベルンハルト・ハルトーク
 第2ヴァイオリン:ミヒャエル・フレンツェル
 第3ヴァイオリン:ウルフ・クラウゼニッツァー
 第4ヴァイオリン:眞峯紀一郎

■曲目
ラモー(キャトル・ヴィオロン編):4つのヴァイオリンのためのオペラ組曲
ワーグナー(廣田はる香/ナリ・ホン 編)

《ニーベルングの指環》 組曲(世界初演、2017年委嘱作品)

ラヴェル(ブラントナー編):《クープランの墓》より [試聴]
 I. Prélude
 IV. Rigaudon
 V. Menuet
 VI. Toccata
B.フンメル:4つのヴァイオリンのためのディヴェルティメント op.36
J.ドント:4つのヴァイオリンのための四重奏曲 ホ短調 op.42

[アンコール]
クプコビッチ:ヘプタゴーン組曲
モーツァルト:歌劇 《魔笛》より 夜の女王のアリア

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


親愛なる日本の音楽愛好家の皆さん、

バイロイト音楽祭に何十年も参加し、かけがいの無い存在ともいえる彼らは、祝祭劇場のオーケストラボックスで人生の一部を共に過ごしました。 四本のヴァイオリンで編成される珍しい弦楽四重奏団として、普段聴くことのできないプログラムを世界中で演奏しています。

ヨーロッパ・ニュルンベルク首都圏の文化使節である<バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット>は、昨年結成10年を祝いました。そして2017年春には、3度目の日本演奏旅行に参りますが、今回はプログラムの中に、日本の作曲家廣田はる香による、ワーグナー作曲<ニーベルングの指環>の編曲も入っています。

日本の音楽愛好家の方々には音楽を通じての感動を、そして私達の音楽家達には大きな成功を望んでいます。

カタリーナ・ワーグナー


~春祭ジャーナル~


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,600 ¥3,100 ¥1,500

 ■発売日
  一般発売:2016年11月27日(日)10:00

  ※ U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)


 ■上野学園 石橋メモリアルホール

■曲目解説

ラモー(キャトル・ヴィオロン編):4つのヴァイオリンのためのオペラ組曲

編曲を手がけたキャトル・ヴィオロンは、ヒロ・クロサキ率いる4人のヴァイオリン・アンサンブル。本組曲の素材は全てジャン=フィリップ・ラモーの舞台作品から採られている。まず《ピグマリオン》(1748年初演)は一幕のアクト・ド・バレエ。《プラテー》(1745年初演)はフランス皇太子の結婚式のために書かれたオペラ・バレエ。「未開人のエール」はもともとクラヴサン曲だったが、編曲されてオペラ・バレエ《優雅なインドの国々》(1735年初演)に組み込まれた。《ザイス》(1748年初演)は英雄的牧歌劇である。

ワーグナー(廣田はる香/ナリ・ホン編):《ニーベルングの指環》組曲

ワーグナーの舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』は、権力と欲望の象徴としての「指環」を巡る神々と人間との壮大な物語。編曲者のナリ・ホンはソウル出身のヴァイオリニストで、ベルリン・ドイツ交響楽団の第1ヴァイオリン奏者を務め、2012年からはバイロイト祝祭管弦楽団のメンバーでもある。もう一人の編曲者・廣田はる香は、栃木県宇都宮出身の若手作曲家。今回、総演奏時間が15時間近い超大作がヴァイオリン4本編成の組曲に編曲されたことで、ワーグナーの「息の長い旋律」がどのような響きに生まれ変わるのか、興味深いところである。

ラヴェル(ブラントナー編):《クープランの墓》 より

《クープランの墓》は、全6曲からなるピアノ組曲で1917年に完成。ピアノ曲としてはラヴェル最後の作品である。それぞれの楽章が第一次世界大戦で戦死した友人に捧げられており、また作品全体が尊敬していたフランスの大作曲家フランソワ・クープランへのオマージュとなっている。初演を務めたのは著名な女性ピアニストのマルグリット・ロンで、終曲の「トッカータ」は戦死した彼女の夫君に捧げられている。

B.フンメル:4つのヴァイオリンのためのディヴェルティメント

ベルトルト・フンメルはドイツの現代作曲家で、ヴュルツブルク音楽大学の教授も務めた。本作は4本のヴァイオリンのために書かれた1968年の作品。行進曲やワルツなど、古典的な形式のなかに現代的な響きが練り込まれており、身構えることなく現代音楽を楽しむことができる。全3楽章からなり、音域の横の広がりが独特な音場を生み出している。

J.ドント:4つのヴァイオリンのための四重奏曲 ホ短調

19世紀ウィーン出身のヴァイオニスト、作曲家、音楽教師でもあったヤーコプ・ドントは、「24のエチュードとカプリース」などのヴァイオリン教則本の著者としても知られている。全4楽章からなる本曲は1859年の作品。第1楽章アレグロはボリューム的にも最も重厚で、端正な旋律が流れる。第2楽章のスケルツォは鋭いシンコペーションでリズムを刻み、第3楽章ラルゲットでは生粋のウィーンっ子ならではの旋律が光る。そして第4楽章の躍動感にあふれたヴィヴァーチェでは、明と暗とに揺れる微妙な色合いの変化が楽しめる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ドイツ連邦共和国大使館公益社団法人 才能教育研究会日本ワーグナー協会 特別協力:上野学園


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/30更新)

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