東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-
スペシャル・ガラ・コンサート
~東京春祭2017 グランド・フィナーレを飾るオペラの名曲たち
千秋楽となる本公演は、オペラ界のライジングスターの呼び声高い歌手たちが一堂に会す、今しか聴けないラインナップでお届けします。ウィーン国立歌劇場をはじめ欧米でのデビュー公演が次々と高い評価を得ている話題の女性指揮者にもご期待ください。
プログラム詳細
2017:04:16:15:00:00
2017.4.16 [日] 15:00開演(14:00開場)
東京文化会館 大ホール
■出演
指揮:スペランツァ・スカップッチ
ソプラノ:クリスティナ・パサローユ
テノール:イヴァン・マグリ
バス:アドリアン・ザンペトレアン
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
■曲目
モーツァルト:
歌劇 《フィガロの結婚》 序曲

歌劇 《フィガロの結婚》 第1幕 より 「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」

歌劇 《フィガロの結婚》 第2幕 より 「愛の神よ、安らぎを与えたまえ」

ヴェルディ:
歌劇 《ナブッコ》 序曲

歌劇 《リゴレット》 第3幕 より 「女心の歌」

歌劇 《リゴレット》 第1幕 より 「慕わしい人の名は」

歌劇 《エルナーニ》 第1幕 より 「不幸な人よ!」

歌劇 《椿姫》 第2幕 より 「燃える心を」

歌劇 《椿姫》 第3幕 より 「パリを離れて、いとしい人よ」

歌劇 《椿姫》 第1幕 より
「不思議だわ!〜ああ、そはかの人か〜花から花へ」
[試聴]
[試聴]

ドニゼッティ:
歌劇 《愛の妙薬》 第1幕 より ネモリーノとドゥルカマーラの二重唱
歌劇 《愛の妙薬》 第2幕 より 「人知れぬ涙」

ロッシーニ:歌劇 《セビリアの理髪師》 第1幕 より
「陰口はそよ風のように」 [試聴]
「騎士はあの眼差しを」 [試聴]
歌劇 《マノン・レスコー》 間奏曲

歌劇 《ラ・ボエーム》 第1幕 より
「冷たい手を〜私の名はミミ〜愛らしい乙女よ」
[試聴]
[試聴]
[試聴]
[アンコール]
ヴェルディ:歌劇 《椿姫》 第1幕 より 「乾杯の歌」
【試聴について】

チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 | E席 | U-25※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥12,400 | ¥10,300 | ¥8,200 | ¥6,200 | ¥4,100 | ¥3,100 | ¥2,000 |
■発売日
一般発売:2017年 2月19日(日)10:00
※ U-25チケットは、2017年3月10日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)

歌劇《フィガロの結婚》は、フランスの戯曲家ボーマルシェの原作を、イタリア人台本作家ダ・ポンテとモーツァルトがオペラ化した。スペインを舞台に貴族を痛烈に批判した原作の政治色は薄められ、初演はある程度の成功を収めたが、貴族層の反発によって早々に打ち切られた。流れるように音階が上下する「序曲」は、舞台への緊張感と期待を高めてくれる。名アリアが目白押しの同作だが、第1幕の最後、フィガロが惚れっぽい小姓ケルビーノを揶揄して歌う「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」では、コミカルな歌詞にフィガロの意地悪ぶりが見え隠れする。第2幕冒頭で伯爵夫人ロジーナが夫の愛が醒めてしまったことを嘆く「愛の神よ、安らぎを与えたまえ」は、長調のゆったりしたメロディにのせて、孤独な女性の寂寥感が伝わってくる。
イタリア・オペラの巨星ヴェルディの歌劇《ナブッコ》序曲は、劇中のメロディが次々に現れる構成になっている。歌劇《リゴレット》は、道化師リゴレットの復讐劇を描いたヴェルディ中期の傑作。第3幕の「女心の歌」は、享楽的な領主マントヴァ公(テノール)が、移ろいやすい女心を歌うカンツォーネ。初演の翌日には、ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎや通行人が歌っていたという逸話もある。第1幕の「慕わしい人の名は」は、ソプラノの聴かせどころ。玉をころがすように弾むメロディとともに、夢見がちな乙女が初めて知った恋のときめきを歌う。歌劇《エルナーニ》は、ヴェルディの初期の成功作。第1幕の「不幸な人よ!」は、誇り高い老貴族が若い許嫁に裏切られた嘆きと怒りを歌う。ヴェルディ作品のなかでも特に人気が高い歌劇《椿姫》は、高級娼婦ヴィオレッタと田舎出の青年アルフレードの悲恋を描く。原作は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスの実体験をもとにした小説。第2幕の「燃える心を」は、アルフレードがヴィオレッタとの満ち足りた生活を歌うアリア。第3幕で死の床にあるヴィオレッタがアルフレードと再出発の希望を込めて歌う二重唱が「パリを離れて、いとしい人よ」。そして「不思議だわ!〜ああ、そはかの人か〜花から花へ」は、第1幕の最後を飾るヴィオレッタの大アリアで、アルフレードへの恋心と享楽的な生活から抜け出せない自分とのあいだで揺れ動く気持ちを歌いあげる。
歌劇《ノルマ》は、イタリアの作曲家ベッリーニの代表作。「序曲」のメロディは激しく誇り高い主人公を彷彿とさせる。歌劇《愛の妙薬》は、ベッリーニと同時期に活躍したドニゼッティのオペラ・ブッファの代表作。村娘アディーナに恋する、純情で単純な青年ネモリーノは、イカサマ薬売りのドゥルカマーラから「イゾルデの妙薬」とボルドー産の安ワインを売りつけられる(第1幕「ネモリーノとドゥルカマーラの二重唱」)。第2幕、アディーナが本当は自分のことを愛していると確信したネモリーノが「神様、これ以上なにも望みません」と歌うのが「人知れぬ涙」で、ネモリーノの純真な心を映したようなメロディを聴くことができる。
ドニゼッティとともにオペラ・ブッファの二大巨頭として君臨したロッシーニの歌劇《セビリアの理髪師》は、歌劇《フィガロの結婚》の前日譚。第1幕「陰口はそよ風のように」は、《フィガロ》にも登場する音楽教師ドン・バジリオが、現代風にいうならフェイクニュースの活用をそそのかすアリア。歌劇《ドン・パスクアーレ》もドニゼッティのオペラ・ブッファ。第1幕「騎士はあの眼差しを」では、若い未亡人ノリーナが恋愛小説を引き合いにして、自分の恋愛論を自信たっぷりに歌う。若い恋人たちが策略を巡らせて、老人の財産をまんまとせしめるという筋書きは喜劇というには少々ブラックだが、軽快で美しい音楽は一級品。
プッチーニの歌劇《マノン・レスコー》は、騎士デ・グリューと魔性の美少女マノン・レスコーの破滅的な恋愛を描いた悲劇で、その「間奏曲」は、恋人たちの気持ちを代弁するかのような甘いメロディが印象深い。最後は、歌劇《ラ・ボエーム》第1幕のクライマックスから。まず、詩人ロドルフォが暗闇のなかでお針子ミミの手をとり、自分の職業を告げつつ彼女への思いを伝える(「冷たい手を」)。それに答えるミミのアリアが「私の名はミミ」。さらに続く愛の二重唱が「愛らしい乙女よ」である。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2017/04/18更新)