東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽
〜ノア・ベンディックス=バルグリー(第1コンサートマスター),オラフ・マニンガー(ソロ・チェロ 奏者)&オハッド・ベン=アリ(ピアノ)
2014 年より新たにベルリン・フィルの顔として第1コンサートマスターに就任したベンディックス=バルグリ―。ソロ・チェロ奏者としてだけでなく、メディア活動の仕掛人としてBPOの新時代を創るマニンガー。ベルリンで団員たちの高い信頼を得るピアノのベン=アリを迎え、次なる黄金期を迎えるBPOメンバーたちが贈る極上の室内楽名曲選。
プログラム詳細
2016:04:09:19:00:00
2016.4.9 [土] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
ヴァイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー
チェロ:オラフ・マニンガー
ピアノ:オハッド・ベン=アリ
■曲目
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49

チャイコフスキー:
ピアノ三重奏曲 イ短調 《偉大な芸術家の思い出に》 op.50 [試聴]
【試聴について】

ライブ・ストリーミング配信
本公演は、DSD™5.6MHz / DSD™2.8MHz のハイレゾ音源によるライブ・ストリーミング配信を実施いたします。詳しい情報は、http://primeseat.net/ をご覧ください。
チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥6,700 | ¥5,200 | ¥1,500 |
残席状況 | 本公演は終了いたしました。 |
■一般発売日
2016年1月31日(日)10:00
※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみで取扱)


「ピアノ三重奏曲」とは通常、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの三者が奏でる楽曲を指す。大まかな歴史としては、室内楽においてヴァイオリンおよびチェロに、ピアノと対等の役割が与えられるようになったロマン派以降、隆盛を迎え、ベートーヴェン《大公》、ドヴォルザーク《ドゥムキー》、そして本日演奏されるチャイコフスキー《偉大な芸術家の思い出に》といった名作が相次いで生み出された。
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番
1839年作曲のピアノ三重奏曲第1番は、メンデルスゾーンの室内楽のなかでも特に親しまれており、シューマンから「傑作」のお墨付きを得たことでも知られている。
第1楽章では、深い憂愁を帯びた第1主題、明るい表情を見せる第2主題ともに、まずチェロによって提示され、充実したコーダへと受け継がれる。第2楽章で用いられる無言歌風の2つの主題は、どちらもピアノによる導入に呼応して弦が歌い、メンデルスゾーンらしい流麗で甘美な旋律を堪能できる。そして、軽快なスケルツォ楽章を駆け抜けて、終曲となる第4楽章はロンド形式のフィナーレ。ジプシーの舞曲風の主題が用いられており、特にチェロが朗々と歌い出す第2エピソードは、感情が最高に膨らむ瞬間である。その後ロンドの再現を経てエピソードが回想され、堂々たるクライマックスを築く。
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲《偉大な芸術家の思い出に》
チャイコフスキー作品に対する信頼できる助言者であり、かけがえのない友人でもあったニコライ・ルビンシテインは1881年3月、パリで客死した。その死を悼んでチャイコフスキーが作曲したのが本作で、作品タイトルにある「偉大な芸術家」とはルビンシテインのことである。
2楽章構成になっているが、第2楽章は「主題と変奏」と「最終変奏とコーダ」に分かれ、実質的には後者が終楽章の役割を果たしている。全曲を通して、友を喪った悲しみと、その友を追想するかのような優しさに溢れている。特に第2楽章では、生前の友に関するエピソード主題が11の変奏として奏でられ、力強い最終変奏を経てコーダに至り、第1楽章の第1主題が葬送行進曲となって再現され、静かに幕を引く。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ドイツ連邦共和国大使館 特別協力:株式会社インターネットイニシアティブ
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2016/04/08更新)