PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

ミュージアム・コンサート景山梨乃 ハープ・リサイタル

ベルリン・フィルのアカデミーで研鑽を積み、欧州各地のオーケストラに客演した後、2014年に帰国。現在は東京交響楽団のハープ奏者として活躍する期待の新星。東響首席ホルン奏者・大野雄太をゲストに迎えて。

プログラム詳細

2016:04:02:14:00:00

■日時・会場
2016.4.2 [土] 14:00開演(13:30開場)
国立科学博物館 日本館講堂

■出演
ハープ:景山梨乃
ホルン:大野雄太

■曲目
フォーレ:
 塔の中の王妃 op.110 [試聴]
 即興曲 変ニ長調 op.86 [試聴]
ヒンデミット:ハープ・ソナタ [試聴]
ツァーベル:グノーの歌劇 《ファウスト》 の主題による幻想曲 op.12 [試聴]
シャブリエ:ラルゲット [試聴]
F.シュトラウス:ノクターン op.7 [試聴]
クーツィール:ホルンとハープのためのソナタ op.94 [試聴]

[アンコール]
岡野貞一:朧月夜
中田 章:早春賦
森山直太朗:さくら

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
残席状況 本公演は終了いたしました。
  コンサート当日、常設展をご覧いただけます。

 ■一般発売日
 2015年12月10日(木)10:00

■曲目解説

フォーレのハープ作品

「塔の中の王妃」は、パリ国立高等音楽院の院長も務めたフォーレが残した2曲のオリジナルのハープ作品のひとつ。1918年、女流ハープ奏者ミシュリーヌ・カーンのために書かれた。タイトルはヴェルレーヌの詩の一節によるもので、ハープならではの繊細さが光る音楽である。

「即興曲 変ニ長調」は1904年、音楽院のコンクール課題曲として作曲された。課題曲だけあって、ハープの技巧が余すところなく発揮されている。洗練された優美さを持つ曲で、同音楽院のハープ科教授でもあったアルフォンス・アッセルマンに献呈された。

ヒンデミット:ハープ・ソナタ

ヒンデミットは、その生涯を通じて様々な楽器のために室内楽を作曲している。この唯一のハープ・ソナタは、ナチスから「退廃音楽」の烙印を押されて弾圧を受け、アメリカに亡命する前年の1939年に書かれた。現代的な書法でありながら、古風な佇まいを感じさせる作品である。3楽章構成で、最終楽章には18世紀ドイツの抒情詩人ルートヴィヒ・ヘルティの詩「友よ、わたしが死んだときには、あの小さなハープを祭壇の後ろにかけておくれ、その壁には、亡くなった数多の少女たちのために、哀悼の花環が輝いている……」という引用が記されている。

ツァーベル:グノーの歌劇《ファウスト》の主題による幻想曲

ドイツ出身の作曲家・ハープ奏者ツァーベルは、後半生をサンクトペテルブルクでハープ奏者あるいは音楽院の教授として過ごし、ハープ教則本や数多くのハープ作品を書いたことでも知られる。本作の原曲は、1859年初演のグノーの歌劇《ファウスト》。ロシア帝室バレエ団のソロ・ハープ奏者も務めたツァーベルの本領が発揮された、華麗なトランスクリプションである。

シャブリエ:ラルゲット

19世紀フランスの作曲家シャブリエは、その前半生を内務省の役人として過ごした。独学で作曲の勉強を続け、ワーグナーの音楽を知ったことで作曲家として生きることを決意したという。本曲は1875年、ホルンとオーケストラのために書かれたもので、ホルンの音色の柔らかさ・美しさが追求されている。

F.シュトラウス:ノクターン

リヒャルト・シュトラウスの父フランツは、バイエルン国立歌劇場の名ホルン奏者だった。古典派音楽の信奉者でもあり、ワーグナーやリストらの「新しい音楽」には否定的な態度を示したが、作曲家としては、ホルン奏者にとって重要なレパートリーとなる作品を残している。なかでもこの「ノクターン」は演奏機会も多く、フランツの代表作と言えるだろう。心地よいホルンの旋律が全曲を通じて流れるが、実は伴奏パートも陶然とした美しさを備えている。

クーツィール:ホルンとハープのためのソナタ

指揮者としての横顔も持つオランダ生まれのクーツィールは、ヒンデミットの影響を受けた作曲家で、手掛けた作品は多岐のジャンルにわたる。本曲は、ホルンとハープのために書かれたオリジナルのソナタという点で、大変貴重な作品である。全3楽章からなり、特に第2楽章の愁いに満ちたラルゲットは印象的。最終楽章では、ホルンが浮遊感のある旋律を歌ったかと思うと、速いタンギングを用いてハープと絡む緩急自在のアレグロ・ヴィヴァーチェで曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/04/01更新)

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