東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
荒木奏美 オーボエ・リサイタル
~第11回 国際オーボエコンクール・軽井沢 第1位[大賀賞]受賞記念公演
世界的に活躍する数々のオーボエ奏者を輩出する「国際オーボエコンクール・軽井沢」で、日本人として初めての第1位を飾った若きオーボエ奏者のデビュー・リサイタル。
プログラム詳細
2016:04:12:19:00:00
2016.4.12 [火] 19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール
■出演
オーボエ:荒木奏美
ヴァイオリン:水谷 晃
ヴィオラ:青木篤子
チェロ:伊藤文嗣
ピアノ:宇根美沙惠
■曲目
J.S.バッハ:フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035 [試聴]
シューマン:幻想小曲集 op.73 [試聴]
スカルコッタス:
ソロ・オーボエとピアノ伴奏のためのコンチェルティーノ [試聴]
細川俊夫:《スペル・ソングー呪文のうたー》オーボエのための「第11回 国際オーボエコンクール・軽井沢」のための公益財団法人ソニー音楽財団委嘱作品
ブリテン:幻想四重奏曲 op.2 [試聴]モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 [試聴]
パスクッリ:《椿姫》の楽しい思い出 [試聴]
[アンコール]
エンニオ・モリコーネ: ガブリエルのオーボエ(MINAMI編)
【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
~春祭ジャーナル~
ビデオメッセージ~上野耕平(サクソフォン)、黒岩航紀(ピアノ)、荒木奏美(オーボエ)よりメッセージ
チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥3,600 | ¥2,600 | ¥1,500 |
残席状況 | 本公演は終了いたしました。 |
■一般発売日
2015年11月23日(月・祝)10:00
※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみで取扱)
J.S.バッハ:フルート・ソナタ
作曲年代には諸説あるが、1741年ないし47年の作と推測されている。4楽章構成で、第1楽章は、ゆったりとした旋律に魅力があふれる。第2楽章は、流麗な冒頭モチーフが印象深い。第3楽章「シチリアーノ」は、シチリア風という意味の古い舞曲。ためらいがちに揺らぐようなリズムが特徴的である。第4楽章は、溌剌とした楽しみに満ちた音楽で、明るく全曲を締めくくる。
シューマン:幻想小曲集
シューマンのドレスデン時代、1849年に書かれたクラリネットとピアノのための作品。後にはクラリネットに代えて弦楽器用にも編曲されている。全曲を通してピアノ伴奏との絶え間ない対話が見事に繰り広げられ、旋律が交錯する。そこにシューマン独特のほの暗い影が差していく様が美しい。全3曲からなり、各曲は間断なしで続けられ、終曲に向けてはテンポも速まって、感情の盛り上がりが感じられる。
スカルコッタス:ソロ・オーボエとピアノ伴奏のためのコンチェルティーノ
20世紀前半ギリシャの作曲家スカルコッタスが、1939年に書いた作品。ストラヴィンスキーによる新古典主義の影響もうかがわれるが、ギリシャの国民楽派とは一線を画した「孤高の作曲家」たる個性も光る。全3楽章からなり、第1楽章アレグロ・ジョコーソは、躍動感あふれる協奏的な楽章、続く第2楽章パストラーレでは、美しい旋律線を描いてオーボエが羽を伸ばし、終楽章の短いロンドで全曲を閉じる。
細川俊夫:《スペル・ソング―呪文のうた―》オーボエのための
この作品は、昨年10月に開催された「第11回 国際オーボエコンクール・軽井沢」の第2次予選課題曲として、公益財団法人ソニー音楽財団の委嘱により作曲された。そして同コンクールの審査委員長を務めたオーボエの名手シェレンベルガーに捧げられた。細川は、自らの音楽を「空間・時間への音によるカリグラフィー(毛筆の書)」ととらえている。彼岸へ架けるアーチのような音の線、そのひと刷(は)けの中心に息づく「いのち」をいかに表現するかが、この曲の課題だったという。
ブリテン:幻想四重奏曲
1932年ブリテンが19歳の頃、まだロンドンの王立音楽大学在学中に書かれた、オーボエと弦楽のための四重奏曲である。管楽器というジャンルにおいては寡作だったブリテン。故にこの作品はオーボエ奏者にとっても貴重なレパートリーである。単一楽章で、ソナタ形式のなかに変奏曲が組み込まれた独特のスタイルを持つ。
モーツァルト:オーボエ四重奏曲
1781年、ミュンヘン滞在中に書かれたオーボエと弦楽のための四重奏曲。オーボエの名手フリードリヒ・ラムとの親交によって生まれた。全3楽章からなり、第1楽章は、終始晴れやかなモーツァルトらしい楽想にあふれ、続くアダージョ楽章では哀切な旋律を存分に歌う。最後のロンド楽章は、中間部に特徴的なリズムが現れ、オーボエが華やかで技巧的な見せ場を作って曲を締めくくる。
パスクッリ:《椿姫》の楽しい思い出
《椿姫》は1853年に書かれたヴェルディの全3幕のオペラ。娼婦ヴィオレッタと青年アルフレードとの悲恋の物語である。イタリアのシチリア島パレルモ出身のパスクッリは、19世紀後半におけるオーボエの高名なヴィルトゥオーゾであり、その名人芸は、ピアノにおけるリスト、ヴァイオリンにおけるパガニーニに比せられる。そして自らの演奏会のためにドニゼッティやヴェルディ等の名作オペラに材をとったパラフレーズ作品をいくつも書いたが、本曲もその一つである。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会/Sony Music Foundation(公益財団法人ソニー音楽財団)
特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2016/04/11更新)