東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
若き名手たちによる室内楽の極(きわみ)
~ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス
意欲的なプログラムと完成度の高さで、期待と人気が年々高まっているシリーズ。今回は古典派のベートーヴェンから、シューベルト、ブラームスへと流れるロマンティシズム。才能と感性がぶつかり合い、 調和する彼らの冒険譚を、共に極めてみませんか。
プログラム詳細
2016:04:06:19:00:00
2016.4.6 [水] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
ヴァイオリン:長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:上森祥平
ピアノ:田村 響
■曲目
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 op.9-1

シューベルト:弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D.471

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 op.26

[アンコール]
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 op.60 より III. Andante
【試聴について】

チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥4,100 | ¥3,100 | ¥1,500 |
残席状況 | 本公演は終了いたしました。 |
■一般発売日
2015年11月23日(月・祝)10:00
※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみで取扱)


ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第2番
1798年に作られた3つの弦楽三重奏曲(op.9)の1曲目で、4楽章から成る。第1楽章では、やや荘重な雰囲気を持つ序奏のあとに、弾むような第1主題、決然とした第2主題が続き、これらが伸びやかに展開していく。第2楽章のアダージョでは、ヴァイオリンが豊かな旋律を弾き、他の楽器と重厚なアンサンブルを繰り広げる。第3楽章のスケルツォでは、おどけるような旋律が奏され、中間部はチェロの流麗なフレーズとともに軽やかに転調する。第4楽章のプレストは疾走感にあふれ、前向きなエネルギーによって音楽が進んでいく。充実した筆致により様々な要素が有機的につながり、高揚感をもって閉じる。
シューベルト:弦楽三重奏曲 第1番
シューベルトの2つの弦楽三重奏曲はいずれも変ロ長調で書かれ、第2番は完全なかたちで残っている。今回演奏される第1番は1816年につくられたが、シューベルトは第1楽章のみ完成したところで作曲を中断したため、未完のままである。なお、第2楽章は39小節の断片のみが残されている。第1楽章は、快活な雰囲気を持つ第1主題に、伸びやかな第2主題が続く。展開部では一転してもの悲しい旋律が現れるが、徐々に光を求めるかのように高揚していく。再現部は主題を旋律的・和声的にやや変形し、書かれるはずであったそれ以降の楽章を予感させつつ、比較的に短くあっさりと締めくくる。
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番
1862年10月に書き上げられ、初演は同年11月29日、ウィーンでブラームスのピアノとヘルメスベルガー四重奏団のメンバーによって行なわれた。意欲的な構成を持つ《第1番》に比べて、オーソドックスかつ明朗な本作の演奏機会はあまり多くないが、ブラームスの生前は、3曲あるピアノ四重奏曲のなかでもっとも人気を得ていたという。第1楽章では、やや不規則なリズムを持つ穏やかな主題がピアノによって奏され、他の楽器と呼応しながら徐々に力強さを増していく。展開部では激情に任せるかのように転調し、ひとつのクライマックスを築く。第2楽章では、弱音器を付けた弦楽器を伴い、ピアノが儚げな主題を奏でる。ピアノの魔術的なアルペジオ、短調の情熱的な旋律などといった劇的な要素を散りばめながらも、明るい静けさを保つ。第3楽章のスケルツォでは、牧歌的かつ軽やかな主部に対して、カノンによる対位法的なトリオが置かれている。第4楽章はロンド・ソナタ形式で、躍動感あふれる主題には民俗舞曲の影響が色濃くみられる。様々な表情・リズムの旋律が緩急自在につながり、終わりを告げるような束の間の静けさを経て、性急なテンポで畳みかけるように閉じる。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2016/04/06更新)